この塾に初めてやって来た生徒に、私が必ず聞く事がある。

 

「部活は何をやってますか?」(習い事でもOK)

 

例えば「野球部」と返事があるとしよう。そこでこう話す。

 

私「では、あなたの練習中に、ソフトバンク・ホークスの選手やコーチが来た、としましょう。」
私「そして、あなたたちに『バットの持ち方は』『グラブの構え方は』などと事細かく指導するとしましょう。」

 

生徒「・・・(想像中)・・・・・・・・・」

 

私「・・・はい、あなたたちはその場ですぐに、優秀な選手になれますか?

 

生徒「・・・いいえ。」

 

私「なぜです?」

 

生徒「自主練習しないと。

 

私「そう、この塾ではその授業という『指導』と、それ以上に自習という『自主練習』をやります。」

 つまり『わかる』だけでなく『できる』ようになるのが目的です。」

 

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私はこう思っている。

 

「学区トップの進学校にいるならば、学校の授業を完全に理解できれば、東大でも医学部でも行ける。」

(もちろん過去問を解き、出題傾向に合わせた問題集をやったり、ハイレベル模試を受けたり、という軌道修正は必要だ。野球やバスケのポジション特化と同じだ。)

 

ではなぜ、皆が皆それほど優秀じゃないのか?

ハッキリ言って、「学校の授業を完全に消化できてない」からだ。

それでも皆は「塾」に行ってさらに授業を受ける?

その前にやること(=学校の授業の復習・消化)があるだろうに!

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勉強とは、授業(講師からでも映像授業でも)を受けたりする「インプット」だけでは不十分だ。

それを復習して習得し、実際に問題を解くことで「アウトプット能力」を高めていく。

 

なぜなら、本番(=入試)は問題を解く「アウトプット」を試されるからだ。

そこで点を取れなければ、やったことは無意味に近い。それは単なる「教養」もしくは「趣味」だ。

 

・・・・・言葉が過ぎる?

 

大学の研究でも、成果(研究や論文が評価される)が無ければ、研究費が出ないのだ。ただの「自己満足の趣味」とみなされる。

 

ダメだったとしてもあなたの努力を評価してくれるのは、あなたの両親以外、この世界にはいないのだ。

 

教師に、友人に、家族に、恋人に、そして世界に評価されたいか?

 

それならば、必要な技を完全にマスターせよ。

 

それには「復習」しかない。

(写真は、先日の期末テスト期間の教室風景。皆出題範囲の復習に塾に自習に来ている。満員でもほぼ無音に近い。)