「たかが受験ごときでいい気になってんじゃねぇよ!」
この仕事をしていると、たま~にこういうことを言ってくる奴がいる。
その者も、わかってはいるのだ。
「受験の勝者が最強である。」
ということを。
なぜ、そう断じられるのか?
それは、
「若いうちから一筋に打ち込んできたものがあるから。」
ということに尽きる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
例えば、東京大学。
遊びや部活などの娯楽を全て投げ捨てて、
ただひたすらに中学入試を突破して、
大学受験も鉄緑会(※)などに入塾し、
そのすべてを受験勉強になげうって、
ようやく東京大学に合格できた。
だが、その栄光は長くは続かない。
周囲は東大生だらけなのだし、
そこでイキったとしても、しらじらしく思われるだけだ。
そこからは、改めて
要は「東大を踏み台にして高く跳べる者」
を東大教官は求めている。
そこが
「東大からの人」
と
「東大までの人」
を分かつのではないのだろうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
推薦入試で5割以上をかき集める母校・朝倉高校だが、
その序列(推薦入試と一般入試)において、明確なラインが現われた。
何と言っても優秀なのは特色型選抜組。
数科目の飛び抜けた能力を発揮した。
しかし、何と言っても
「その勉強を止めない姿勢」が上位独占を崩さない。
お次は一般入試組。
他の者(推薦組)が早々に合格を決める中で、
3月まで耐えて努力を続けたことが評価できる。
最後は学校推薦型入試(指定校推薦)。
おそらく、
合格してから全く勉強しなかったのではないだろうか。
受験勉強で培った膨大な知識は、
枯れる時には一気に枯れてしまう。
それこそ自分では気づかないうちに。
何が言いたいのか、と言えば、
「今努力していることは、その努力を止めるな」
ということだ。
(マンガ「シテの花」にて、大家・丑満泰山先生が奇しくものたまった言葉だ。)
努力すれば誰でもできるからこそ、
誰よりも努力できる奴が最強だ。


