1994年

数学の教科書に「数学C」が登場した。

 

新たに「一次変換」と「行列」

が登場(というか再掲載)された。

究極の改訂である「ゆとり教育」

 

授業時間数と学習内容は3割も減らされ、

「基礎重視の傾向」がますます強くなった。

 

バブル崩壊の余波が続く中

散々「ゆとり教育世代」と揶揄されて、

悔しい思いをしたことがある人も多かろう。

 

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教科書改訂

それはこの業界の宿命的なアクシデントみたいなもので、

大まかに10年単位で起こるものであり、

数学・物理は

その犠牲になっている科目の最たるものだ。

 

10年も経てば、新進気鋭の講師が推敲に推敲を重ねた「神・参考書」

一瞬にしてただの紙くずになり果てる時期でもある。

 

困ったことにあの青チャートでも起こることで、

 

つい先日の2015年(というには遥か昔ではあるが)に、

内容が一新したら、新・青チャートは轟轟たる非難を受けた。

 

僕のところにある本棚にも、

平成3年(1991年)から

当時の「神・参考書」を仕入れてはいるが、

それが(数学に限れば)次々と「紙くず」と化している。

まあ、本当にゴミ箱行きにはせずに、必要なところだけ破って与えている。

 

そう言えば

2015年

初めて「数学C」が無くなり、「行列」が消えた。

 

その教科書を使って卒業して大学に進学した理系塾生OB/OGが塾に戻って

あらためて旧・参考書で「行列」をやりなおしたことがあった。

 

何でも国立の大学で、数学の講義の時間に、教授から

「今まで何やってたんじゃこのアホンダラ!」

と怒られることがあったようだ。

 

とにかく数学と物理において「行列習ったことない」とは

線形代数を理解してないのと同じく、

統計学・確率論といった分野における「基礎中の基礎」であって、

大学内では異様な騒ぎになったようだ。

 

結局のところ、

当のOB/OG達に旧・参考書を渡して、事なきを得るということで決着した。

 

彼(女)らに旧・参考書のコピーを渡して事なきを得た、というオチがついた。

今と違って、大学レベルになると、

わかりやすい参考書など皆無に等しかったからね。

 

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何でこんな話をしたか、というと、

 

文科省は、

次期学習指導要領を議論する中央教育審議会の作業部会で、

高校数学の科目構成の詳細を示した。

その最たるものが

選択科目になっている数学A・B・Cを統合。

 

現状ではAI技術やデータサイエンスに繋がる項目が分散しているが、

文理問わず必要な分野を各校が選択して柔軟なカリキュラム編成できるようにする。

 

そのために必要とされるAI技術やデータサイエンスを

十分に理解し適切に活用するために必要な「行列」「統計」が、

私大文系受験生に履修されていない、という実態がある。

 

そこで数学A・B・Cを新科目として統合し、

場合の数と確率

統計的な推測

行列

数列

幾何・ベクトル

複素数と複素数平面

の6項目に内容を整理。

 

大学に進学しない生徒や文系私大受験生でも、

自分の興味関心や進路希望に合わせて必要な項目を選択できるようにする、

・・・・という腹積もりだ。

 

最終的には

2040年時点で

すべての普通科高校の理系選択する生徒を5割に増やし、

さらに将来的には

文系・理系の区分が無くなることを目指している。

 

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いよいよ来た「文理統合」

AIとデータサイエンスの時代に、

真っ向から勝負を挑むのか?!