別に大仰な話ではありません。はるか昔の懐かしい~思い出話です。
子供の頃、肉類を食べられなかった。体質的に受けつけなかったのかな。だけど、ハンバーグ゜やソーセージの加工食品はOKだったんだから何だったんだろう・・・今でも豚肉はダメ、温泉旅館なんかの食事で出てくると全部家内にやってしまう。わざわざ事前に確認するほどマメな性格じゃないし。
魚は大好きだった。土地柄、朝食にアジのヒラキが出ない日の方が珍しいぐらい。お蔭でかなり後年まで、アジはあのヒラキの姿のまま海を泳いでいるもんだと思っていた。あと、サバの煮付けの身を食べた後にお湯を入れて飲むスープは極上だったな。肉がダメな分、魚は本当によく食べたと思う。
その時代、もちろん牛肉は自由化されていないから高かった。かわりにクジラやイルカの肉がかなり出回っていたみたい。ある日の夕食にクジラの煮っ転がしみたいな料理が出てきた。一口食べてみてこれは肉みたいだな~ ? と思ったので、さっそく5才の息子は台所の母にその疑念をぶつけてみた。
「ねぇ、これサカナー?」
「サカナだよ」
「何だか肉みたいだよ~」
「サカナだってばさ」
「違うよ、やっぱこれ肉だよー!」
「海で泳いでんだからサカナだよ、だまって食べな !!」
本気で怒ってるみたいだったので、それ以上は追求しなかった。この母の物凄い論理は、いまだに自分を悩ましている。それと同じ論理が今の日本に溢れている感じがするからだ。日本と米国に置き換えると納得できる ?
かもめはかもめ・・・クジラはクジラ・・・
それがどうした、わしらアメリカン・バンドじゃい !
ドラムはジョン・ヘンリー・ボーナム、またの名をモビー・ディック !!
豚肉高騰の中国に献上したい経団特選種