明けましておめでとうございます。


本年もよろしくお願いします。



少し前、奈良の大倭紫陽花邑で

元京都大学総長で

霊長類の研究で著名な

山極寿一先生の講演に参加する機会を

いただきました。



こういった講演会では

一列目に座るのが私の性格でして、

休憩時間に

先生の著書にサインをいただいたり、

後の集まりに参加させていただいたりと

貴重な経験をさせていただきました。


講演会の終わり頃、

質疑応答の時間があったのですが、

参加された中の1人の方が

「ゴリラ🦍は介護をするのですか?」と

いった趣旨の質問をされました。


山極先生は「ゴリラには介護はないです。

でも群れの中で息を引き取りますし、

それを介護といえば

介護というのかもしれませんが…」と

少々困ったような表情で

返答されていました。


死が近づくとゴリラ🦍は

だんだん食欲がなくなってきて、

死ぬ間際は

食事をしなくなるのだそうです。


野生動物はそういった

死の迎え方が自然なのでしょう。


翻って人間の場合はどうでしょうか?


人間の場合、

年齢とともに筋力が低下して、

それに伴い飲み込む力が

若い時より低下するのが一般的です。


介護を必要とされている方の場合、

飲み込みが不安で、

ムセたりしてそれが原因で

誤嚥性肺炎になる方もいらっしゃいます。


それを防止するために

トロミ剤を用いる事があるのですが、

そのトロミ剤の材料にも様々

なものがあるんです。


その一つに寒天があります。


この寒天ですが、

京都伏見が発祥ってご存知でしたか?





伏見寒天プロジェクトの資料によれば

江戸時代初期京都伏見に参勤交代で

投宿した薩摩藩の一行に供した

トコロテンの残りが野外に放置されて、

夜中に凍り、

日中に溶けを繰り返したことで

水分が抜け偶然に干物のようになったのが

始まりなのだとか。


医学においても寒天により効率的に

細菌培養ができ、

感染症対策の研究に役立っています。


改めて伏見って凄い地域ですよね!


この寒天なのですが、

先日伏見区役所内で

京都府女性薬剤師会の副会長で

御駕籠町の海老池薬局、

海老池徳子先生の「寒天と介護食」という

講演会があり、

こちらにも参加させてもらいました。



講演でも貴重なお話を

たくさん聞かせていただきましたし、

公演終了後にも

個人的に質問をさせていただいたので、

それらを私なりにまとめてみます。


「色んなトロミ剤が販売されているが、

トロミ剤として寒天は自然食品でもあり、

アレルギーも起こしにくく

便秘の予防や改善、

コレステロールを減らしたり

血糖値も下げる効果があり、

さらに膨満感を得られるので

ダイエットにも良い食材である。


寒天100グラム中79グラムが

食物繊維なので

腸内環境の改善、善玉菌の増殖が期待でき

結果的に生活習慣病の予防にも繋がる。


また、トロミ剤といえば

高齢者の介護を連想されやすいが、

ドラッグストアなどで売られている

子供向けのゼリー状のオブラート飲料も

寒天で作られいて、

アレルギーも起こしにくいので

小児科の医師にも寒天でトロミを

つけることは支持されている。


自身でトロミ剤として寒天を使用する場合

やり方としては、

粉カンテン小さじ一杯が2gなので、

これを500〜600ccの飲み物に混ぜて

トロミをつけるのが指標となる。


ただあまりトロミが強いと

よくない場合もある。


例えば

便秘薬のマグミット(酸化マグネシウム)

をトロミが強い飲み物で飲むと

腸で吸収されず、

便の中に溶けていない錠剤が

そのまま出てくることもある。


それではお薬を処方してもらった

意味がなくなるので

トロミ剤を薄くするなり、

予めマグミットを水に溶かしてから

トロミ剤を使用するほうが

本来の便秘薬の効果が期待できます。」


概ねそういった内容でした。


トロミ剤ひとつとってもなかなか

奥が深いですよね。


これは誤嚥性肺炎予防のためなのですが、

そもそも歯周病などで

歯周病菌がたくさんあると

誤嚥性肺炎になりやすいものなんです。


寝たきりになったとしても

訪問対応の歯科の先生に

自宅に来ていただいて口の中の

お掃除を定期的に行っていると、

発熱する頻度が低くなるケースも

よく見聞きします。


歯周病菌が

脳梗塞や認知症、

糖尿病や動脈硬化を悪化させる

可能性があることが以前から

指摘されているので、

ご存知かと思いますが、

最近では緑内障との関係も

考えられているようです。


そう考えると定期的な歯のお掃除って

大切ですね。


寒天など自然の食品を

日々の食事に活用し、

歯磨きを中心に

口の中を整えていきましょう。



えっ!?


年齢的なこともあり、

それだけでは体の疲れはとりきれない!


そう感じているんですか?


あぁそれなら私のよく知っている

腕のいいマッサージ師さん、

ご紹介しましょうか(笑)

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