チョップダイゴな日々 -11ページ目

チョップダイゴな日々

ダラダラ遊んだり、シャカリキ遊んだりの自己チューブログでやんす。
チョップスティックの話やら、ちょこっと旅に出てたトキの話もちょこちょこっと書いたりしておりもす。
ヨロシクでがんす。


ビーチで甘~い懐かしの味、「ミロ」を飲みながらギターを弾く。


「ミロ」はビニール袋に氷と一緒に入っていて、ストローを突き刺し、口を輪ゴムでグルグルに巻いて渡される。


味は日本で飲んでたのと同じ。

俺のお気に入りドリンク。



ビーチサッカーに加わってボールを追っかけているショーンを眺めながら、ジョン・レノンの代表曲「イマジン」を練習がてら弾いていると、一人の兄ちゃんが声を掛けてきた。


「ハロー♪調子はどうだい?」

「天気もいいし、ファンタスティック!そっちはどうよ?」

「ファンタスティックか!いい答えじゃん。日本人?」

「うん、日本から来た。名前はダイゴ。よろしく。」


って感じで握手を求める。

兄ちゃんは手を差し出して、


「俺は俺だ。よろしく。」


と言う。



「????……は?名前ナニ?」

「俺は俺だ。よろしく。」


俺は手を握ったまま、


(なんじゃコイツ?名乗らない美学でもあるのかしらん?)


と思いつつポカンとする。


「I am MIE ! My name is MIE !!」


「あぁ、名前がミーなのね。」


そんな風にして出会った、近くに住んでいると言うミーもギタリストで、少し話をして仲良くなると、家からギターを持ってきた。


ミーのギターは、親父の形見だという12弦ギター。

チューニングは面倒だけど、すごくいい音がする。


(ミーと自慢の12弦ギター)


汗だくのショーンも戻って来た。


二人のギター自慢が始まる。


ショーンのギターも親父に貰ったヤマハのギターで、相当なヴィンテージギター。


ショーンが「ボブ・マーリー」の「ジャミング」を弾き出し、ミーは「ローリング・ストーンズ」の「ペイント・イット・ブラック」や「ビル・ウィザーズ」の「アイント・ノー・サンシャイン」、俺は「ビートルズ」の「カム・トゥゲザー」や「ブルーハーツ」の「青空」を弾いたりして、すぐに打ち解けた。


その日から、ミーが彼女の「アティ」と住んでいるミーの家に頻繁に泊まるようになり、俺達3人は夜になると近くのバーやレストランで演奏をし、その内の3つの店が、


「レギュラーでやらないか?」


と言ってくれ、ランカウイでのミュージシャンとしての生活が始まった。


(ミーの家の前で、ショーンと練習。)



昼泳ぎ、夜歌う毎日。




ある日早起きした俺とショーンは、まだ眠っているミーとアティを起こさないように家を出て、レンタルバイクの黄色いアメリカンにまたがり、どこまでも信号の無い林道を走って街へ出、ギターの弦とポケットウイスキーを買い、ランカウイ島を走り回り、やがて岩場だらけのビーチに腰をおろした。


ポケットウィスキーを回し飲みしながら、昨日の夜、演奏をした店で見た月の話をした。



その店は、砂浜にテーブルとイスを並べてシーフードバーベキューを出すオープンレストランで、俺達は海側からお客さんに向かって演奏をする。


ミーがオープニングのMCをしている時に、ショーンが突然、


「みんな、空を見てくれ。俺はあんなの今まで見た事が無い…。一度も、無い…。」


と言い出し、俺も夜空を見上げた。

いつもと変わらないミルキーウェイ。

日本語で言う「天の川」が相変わらず美しい。

完璧な満月。




………?


アレ?




その満月の周りに、さらに太くて真っ白な輪が架かっている。


すごく幻想的で、幻覚を見ているみたいだ。


でも、当然みんなにも見えているらしく、全員がポカンと空を見上げている。



打ち合わせとは別の曲をミーが弾きだした。


「ニール・ヤング」の「ハーヴェストムーン」。





そんな昨日の夜の話なんかをしているうちに、空がオレンジ色になっていく。




「見て見ろ、夕日の光が海を渡って、まっすぐ「俺」を照らしている。」


「いや、よーく光のラインを見て見ろ。アノ光は真っ直ぐに伸びて、「俺だけ」を照らしている。」


「いやいや、ちゃんと見ろって。アレは「俺だけ」に向かって…。」



言い合っているうちに日が沈み、やっぱり「俺達」を照らしていたと言う事で落ち着いた。










(はじまり、はじまり→沖縄1