僕はもともとパンクロックやハードロックが大好きで、ものすごくのめり込んでいた当時、パンクかロック以外を聴いているヤツは馬鹿だと思っていました。
中二とか中三位のトキです。
その頃の僕の目に映る「女性シンガーのイメージ」は、今ほど酷くは無いにしろ、音楽や芸術とかの魅力じゃなく、色を売るか、カワイサを売るかで、それはそれで確かに童貞の男の子にとって魅力的ではあったけれど、限られたお小遣いの中でCDを買おうと思える程のモノでは有りませんでした。
年代で言えば、
「そんなCDにお金を出すくらいなら、恥ずかしいながらも出切るだけ大人ぶって、エロ本を買いに行く方が価値が有る!って頃」
です。
そんな当時の僕が、思い込みで作り上げていた
「女性シンガー<エロ本≦パンクorロック」
って言う、差別感丸出しのクソガキが持っていた勝手なイメージをブチ壊してくれたのが、「パティ・スミス」って人。
初めて彼女を知ったのは、「ピストルズ」や「クラッシュ」、「ニューヨークドールズ」なんかの映像目当てで買った、パンクドキュメンタリー的なビデオ。
その当時、「ヤンチャでメチャクチャするのがパンキッシュでカッコいい」と思い込んでいた僕は、彼女のライブ映像を見て、
「こんなにカッコよく歌える女の人が居るんだ!」
と、衝撃を受けました。
「常識」に唾を吐き、「体制」に牙を剥いていた「パンクロック」を聴いていたハズなのに、僕はすっかり「自分勝手な常識」をつくり、かつ「保守的」な考え方で、「パンク」や「ロック」は男のモンだと思い込んでいたのです。
「パンクの女王」にその事を気付かせてもらってから、僕は性別やジャンルに囚われることなく音楽を楽しめるようになったと思います。
「あー、パンクの先人達よ。
僕は、あなた達の言葉や音楽をまったくわかっていなかったのね。
僕の憧れたあなた達のように成る為には、あなた達の真似をすることじゃなく、誰の真似もしないことなのですね。」
と、言ってるそばからどこかで聞いた事のある様なセリフを心に刻み始めた、年代で言えば、
「人目を気にしながらも、コソコソと自動販売機でコンドームを買うようになった頃」
には、僕のラックに並ぶCDも、少しずつ「パンク」や「ハードロック」以外のモノも増えていき、その中には当然、魅力的な女性アーティストのCDも並ぶようになっていきました。
「セルジオ・メンデス&ブラジル66」の綺麗なハーモニーや、たまに聴きたくなる天使の歌声「カーペンターズ」、いつまでもパワフルなステージの「シェリル・クロウ」、最近大好きな「アーニー・ディフランコ」に「ビリー・ホリデイ」「KTタンストール」と、挙げだすとキリが有りません。
一言に「女性シンガー」としてまとめるには、その魅力はそれぞれに多彩で無理が有るようです。
年代で言うと、
「コンビニだろうが薬局だろうが何を買うにも気にならなくなった今」
残念ながら何も買いに行く必要が無さそうなので、今コンポに入っているブルージーなロッククイーン、「ジャニス・ジョプリン」でも聴きつつ、眠ります。
生きながらブルースに葬られ、、、、。
ってか!?