1500の煩悩 | テーラワーダ仏教とヴィパッサナー瞑想実践

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108の煩悩はよく聞きますが1500の煩悩は聞いたことがない人も多いかもしれません。

アビダンマを勉強していないとどうして1500という数が出てくるのか分からないと思います。


まずは10煩悩とは

貪 lobha
瞋 dosa
痴 moha
慢 mAna
見 diTThi
疑 vicikicchA
惛沈 thIna
掉挙 uddhacca
無慚 ahiri
無愧 anottappa

52心所+心1=53
完色18+相色4=22

53+22=75

75×内と外2=150

1500×10煩悩=1500煩悩

10煩悩の説明は次回のアビダンマ基礎講座で心所を勉強しますので興味のある方はご参加ください。

心所の一回目なので途中参加でも分かりやすく興味深い内容です。


なぜ1500の煩悩を説明したかというと不善心所とは別のカテゴリーだからです。




10煩悩と不善心所14は重なりますが、

不善心所の睡眠、嫉、慳、悪作の4が含まれていません。

貪瞋痴にグループ分けすると瞋のグループに嫉、慳、悪作が入ります。

睡眠は痴のグループに入ります。


普通に考えれば1500の煩悩を無理やり14にまとめたと考えるのは見当違いですし、

心所52の中に不善心所14は含まれています。


1500の煩悩の数え方自体が強引な感じですが、註釈書に出てくるだけのようです。




惛沈睡眠は有行心と対応する不善心所です。


痴の心所のグループには入りません。

http://liberi.jp/abhidharma/abiscroll.html