若い時は、死とは遠いところにあるものでした。しかし、自分も歳を重ね、以前に比べて死というものが身近になってきた感じがします。


 連日、「何人の方が亡くなりました。」と報道されたり、実際身の回りで「急に亡くなった」という話もよく聞くようになりました。救急車もよく見るようになり、具合の悪い人が増えているように感じます。実際、私の父も心不全で入院中です。高齢でもあるので他人事ではありません。


 地上の人間にとって死とは悲しむべき最たるものです。

しかし霊的視野で見たら全く違うものです。


📘 シルバーバーチの霊訓 10

 

 死という身体上の別離には悲しみが伴うものであるという事実を軽視するのは、愚かでもありましょう。しかし、それはあくまでも身体上の別離であって霊的には少しも別れてはいないことを御認識すべきです。


 地上に生を受けた人間にとって死は避けられません。いつかは地上に別れを告げなければならない時がまいります。それは、もはや地上生活がそれ以上その霊に与えるものが無くなり、完全へ向けての進化の不可欠の要素として、次の冒険へ旅立つ用意が出来たということです。


📘 シルバーバーチの霊訓 5


  肉眼の視野から消えると、あなた方は悲しみの涙を流されますが、私たちの世界ではまた一人物質の束縛から解放されて、言葉で言い表せない生命のよろこびを味わいはじめる魂を迎えて、うれし涙を流します。


  私はいつも〝死〟は自由をもたらすものであること、人間の世界では哀悼の意を表していても、本人は新しい自由、新しいよろこび、そして地上で発揮せずに終わった内部の霊性を発揮する機会(チャンス)に満ちた世界での生活を始めたことを知って喜んでいることを説いております。


 死の意味がお分かりになるはずです。そして死とは飛び石の一つ、ないしは大きな自由を味わえる霊の世界への関門に過ぎないことを得心なさるはずです。


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 霊的に見た死の意味を知ることで地上に残された人の悲しみが少しでも和らぎますように。