農業というと畑を耕し、苗を植え、肥料を与え、病害虫予防に農薬を撒き、よりたくさん、より綺麗な野菜を収穫するというのが普通で当たり前のことだと思っていました。


 夫が全くの素人で家庭菜園を始めて9年ほど経ちます。畑を借り、耕し、石ころいっぱいだった土を綺麗に振るい、苗を植え、野菜を育て始めました。最初の頃は化学肥料を使っていましたがそのうち有機肥料に変えていきました。病気になったり、虫も大量に発生しましたが、見栄えや収穫量を気にしなくていいので農薬は使わずに頑張っていました。元々凝り性な性格でYouTubeなどでもっといい栽培方法はないかと模索しているようでした。


 最近、よく目にするようになっていた自然農法という言葉。その中でも道法正徳さんという人の「垂直仕立て栽培」という本に出会い、目から鱗だ、面白いと感激していました。今までやってきたことはなんだったんだろうと、肩を落とす反面、とてもワクワクしているようです。


 私もその本を読ませてもらいましたが、これが本当ならこれからの農業は大きく変わっていくのではないかと思いました。


 畑には石ころを入れ、肥料は与えず、支柱に苗を縛っていくことで植物ホルモンの循環がうまくいくようになり、病気にもなりにくく虫もこない。だから農薬がいらない。無肥料、無農薬ということで水や環境を汚染することもない。


 この方法を取り入れている農家の方々も増えてきているようで、これが農業の当たり前になっていくといいのになと全くの素人の、一消費者としての私は思っています。より安全で環境にも優しい農業。実現してほしいです。


 そしてこの本を読んで、植物も人間も同じなんだと思いました。

 石ころに根が当たると強くなる。人間も障害が大きれば大きいほど魂が鍛えられ成長する。

 肥料を与えると病気なったり害虫の被害にあう。人間も食べすぎると病気になって薬が必要になる。

 支柱に縛ることで元気になる。人間も神の摂理という支柱に沿って生きていくことでより成長していく。


 植物も人間も自然の摂理の中に組み込まれて存在しているんだと改めて感じました。




📘   「霊的新時代の到来」


 宇宙の摂理は精細をきわめ、しかも完ぺきですから、一切のごまかしが利きません。


「タネ蒔きと刈り取りの摂理は、大自然の摂理の中でも、もっともっと多くの人に理解していただきたいと思っているものです。大地が実りを産み出していくという自然の営みの中に、大霊の摂理がいかに不変絶対のものであるかを読み取るべきです。大地に親しみ、大自然の摂理の働きを身近に見ておられる方なら、その仕組みの素晴しさに感心し、秩序整然たる因果関係の営みの中に、そのすべてを計画した大精神すなわち神の御心を、いくばくかでも悟られるはずです。


 蒔いたタネが実りをもたらすのです。タネは正直です。トマトのタネを蒔いてレタスができることはありません。蒔かれた原因(たね)は、大自然の摂理に正直にしたがって、それ相当の結果(みのり)をもたらします。自然界について言えることは、そのまま人間界にも当てはまります。