夫は家の近くに畑を借りて、仕事の合間に野菜作りに励んでいます。全くの初心者から初めて7年くらいになります。

 最初の頃は本を見ながら試行錯誤していました。最近はYouTubeをみたり農家の方の話しを直接聞いたりしながら、お店の仕事とどちらが本業?と思うくらい頑張っています。

 安全で美味しい野菜を作りたいという思いで、土を良くするために化学肥料や農薬を使いません。米ぬかを納豆菌で発酵させた肥料を手作りしたり、知り合いの牛舎から牛糞堆肥をもらってきたり、農家さんから籾殻をいただいたり、それはもういろいろ手を入れています。

 無農薬、有機栽培なので虫はたくさんつきます。カラスもやってきます。

 さらに今年になってモグラが土の中を荒らし周り、野菜の根を痛めてしまうので枯れたり、元気がなくなったりしました。土が肥えてミミズがたくさんいるからでしょうか。

 そしてこの秋は、イノシシが毎晩のようにやってきて畑の土を掘り返したり、踏みつけたり、芋類を食べ尽くしたりそれはもう悲惨な状態になってしまいました。

 夫も戦意喪失。最初の頃は夜中に様子を見に行ったり、野菜を植え直したりしていましたが、「もう諦めた。」とガックリ。


 今年はなぜかイノシシがあちこちで出ているらしいです。全国的には、鹿の数がかなり増えているとか、熊が民家に現れたとか、ニュースなどでも話題になってます。


 人間にとっては迷惑かもしれませんが、野生の動物達だけが悪いわけではないと思います。元を辿れば人間が自然を壊してしまった結果なのです。100年ほど前には日本狼がいましたが、人間や家畜を襲うからという理由で多くが殺され数を減らし.1905年に見つけられた一匹を最後に絶滅してしまいました。狼がいなくなったことで生態系が大きく壊れてしまったのも事実です。それ以上に人間が開発を理由に自然を壊し、動物の生息地を奪ったのも事実です。


 だから畑を荒らし回ったイノシシを一方的に悪いとは言えないと思います。イノシシも生きるため必死なのでしょう。でも丹精込めた畑をメチャメチャにされた夫の残念な気持ちもわかります。


 役所の方では駆除の対策をとっているそうですが、そんな短絡的な方法で簡単に解決する問題ではありません。

 これからの人間と動物の良い関係を愛の表現者である人間の方が模索していかなければならないと思います。



シルバーバーチの霊訓5

   生命は人間のものではありません。神のものです。生命を奪うものは何時かはその責任を取らなくていけません」

 そのうち人間も宇宙のあらゆる生命───動物も小鳥も魚も花も、その一つ一つが神の計画の一部を担っていることを知る日が来るでしょう。神の創造物としてそこに存在していることを知るようになるでしょう」