おはようございます。昨日は雨の中夜間練習への送迎、指導、誠にありがとうございました。終わり間際にはバシャバシャ音を立てた雨。明日へ備え体調管理をしっかりお願いします。

 

ところで、今朝のスポーツ報知には、先週の群馬県予選の結果(ベスト8は高崎中央、藤岡、高崎、館林、群馬県央、桐生、伊勢崎、群馬西毛)と共に、

  • 茨城:波崎ボーイズ
  • 長野:新潟ボーイズ
  • 神奈川:湘南ボーイズ
の全国大会出場が載っています。誠におめでとうございました。

 

 

特筆は波崎ボーイズの剛腕・仲本投手。中学生で最速142キロは凄い(昨年はMax125キロ)。1年で17キロ球速が伸びています。


記事には「兄が健大高崎高に進学している」と書いているので、弟も健大かも...。それにしても健大高崎高には県内外から良い選手が集まります。

 

さて、その健大高崎。今日は群馬県大会の組合せですが、昨日の読売新聞には、一足早く「展望」が紹介されていました。


群馬県大会の展望を見ると、

  • 優勝候補筆頭は健大高崎
  • 明和県央、前橋育英が追う
となっています。

 

 

そこで、この3校のメンバーを調べると、健大高崎高は

  • 県外17人、県内3人
  • 硬式18人、軟式2人
県外、硬式出身者が多いイメージです。

 

 

明和県央高は、出身中学が分かっている選手は11名のみですが、

  • 県外0人、県内11人
  • 硬式7人、軟式4人
となっており、全員県内出身、軟式も多いイメージです。

 

 

 

また、前橋育英高は関東大会予選(健大高崎戦)のスタメンを見ると、

  • 県外0人、県内9人
  • 硬式7人、軟式2人
となっており全員県内出身ながら硬式が多いイメージです。

 

 

健大高崎高は全国から甲子園を目指す選手が集まるイメージが定着した一方、明和県央高や前橋育英高は県内出身者で甲子園を目指すイメージと言えます。

 

これから高校進学を考える選手にとっては、健大高崎、明和県央、前橋育英、どこが良いのでしょうか?

 

今朝のコラムにヒントがありました。「私立、公立は関係ない」 中高生を30年指導…ベテラン監督が説く“野球の本質” | ファーストピッチ ― 野球育成解決サイト ― (first-pitch.jp)

 

強豪ひしめく兵庫県で長く高校野球のコーチを務め、現在は播磨ボーイズを指導している中上晴彦氏(61歳)は、

  • 公立、私立は関係ない
  • 試合に出場することで野球の楽しさを感じて欲しい
と力説しています。
 

 

また、もう一つヒントになるコラムを発見。2005年、関西大学準硬式野球部から西武ライオンズにドラフト5位指名された山本歩さんです。


山本さんは高校時代決勝まで進むも甲子園出場はなし。大学は理工学部化学科だったため、硬式を諦め準硬式野球部に所属。


練習は土日に限られるも、理系頭脳を駆使し投球フォームを物理的に解析


120キロそこそこだった球速を144キロまでアップ。「準硬式初のプロ野球選手」と脚光を浴びました。

 

 

この2つのコラムを読むと、

  • 試合に出場できるチーム
を最優先に考えることが大切、となります。
 
山本歩さんは、今も現役を続ける同期入団の中村剛也選手(大阪桐蔭出身)や栗山巧選手(兵庫育英出身)は「物が違った」と語っていますが、二人は一年目から一軍デビュー。
 
やはり、「試合に出られる」がキーワード。それが「プロ野球という舞台でも実現できた」と言うこと。

 

その意味では、播磨ボーイズ・中上監督の言う通り、中学、高校、大学、プロなどステージは関係なく、

  • 試合に出られるチーム
を選ぶことが大切。
 
余談ですが、現役を四年で終えた山本歩さんのセカンドキャリアは化学を活かしクラレに就職。
 


クラレの生涯年収を同期の中村選手や栗山選手は1~2年で稼いでしまいますが、「人間の幸せは年収800万円以上になると変わらない」とも...。年収800万円が幸福度の限界点?年収と幸福度の関係とは | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp)

 

 

と言うことは、「試合に出られる」だけでなく、「好きなことを仕事にする」「好きなことで800万円稼ぐ」となります。

 

中学生は、職業別年収ランキング年収800万円が幸福度の限界点?年収と幸福度の関係とは | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp)を参考に、

 

  • 試合に出る+将来どんな仕事をするか
  • 目標は800万円 

を考えると、進学すべき高校が見えてくるかも知れません。

 

 

高崎中央ボーイズ監督

読売巨人軍野球振興部部長

日本ソフトボール協会理事(普及担当)

大東文化大学外部評価委員(令和8年まで) ※以上現職
元中学硬式野球日本代表監督・コーチ(ボーイズ3回、フル代表2回)
元群馬県公立高校教諭
元巨人軍通訳、トレーニングコーチ、ジャイアンツアカデミー校長
元NATA公認アスレチックトレーナー(米国)
元NASC公認ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(米国)
元大学非常勤講師(群馬大、東京学芸大、横浜国立大、国士舘大)


<資格>

U12&15 BFJ公認野球指導者資格

ジュニアランニング指導員(日本ランニング振興機構)
小中高1種免許取得(中高は保健体育、英語)

英検準1級、TOEIC905点
教育学学士・修士(東京学芸大学、東京学芸大学大学院)
スポーツ科学修士(米国スポーツアカデミー)