おはようございます。昨日のニュースで週末3連休は「東京でも雪が降るかも」と言ってました。


正月に送られてきた北毛ボーイズさんのFacebookには、雪だるまと雪山の上で遊ぶ選手が写ってましたが、同じ群馬でも高崎と沼田ではえらい違いです。

 

 

さて、昨日の前橋育英高は残念ながら大津高に敗退。それにしても惜しかった。3年前に同じ浦和駒場スタジアムで敗れた息子と見ていましたが、

  • 今年の3年生は俺らの時より強い(個人技、ボールの奪い方、パスの速さ)

という感想。終わった後、刺激を受けたか早速筋トレを始めていました。

 

 

ところで、昨日スポニチを見て、サッカー部員数の多さにビックリ。息子が前橋育英高に在籍していた時も各学年50名程度いましたが

  • 最も多いのが248名(宮城・聖和学園)
  • 最も少ないのが49名(愛媛・帝京第五)

となっています。

 

    参考までに、聖和学園の定員は580名。男子を290名とすると、
    • 同級生の30%はサッカー部員
    となり、
    • サッカー部の強化は学校経営そのもの
    と感じます。

     

     

    ただし、選手は試合に出られない不満はないのでしょうか?


    選手権のベンチインは20名のみ。後は全員補欠?と言うと、実は、

    • 1軍(選手権メンバー):東北プリンスリーグ
    • 2軍:県1部リーグ
    • 3軍:県2部リーグ
    • 4軍:県3部リーグ
    • 5軍:ルーキーリーグ
    の5軍制。みんな試合に出られます。

     

     

    また、146名の部員を要する前橋育英高校の場合、今年Bチームが関東プリンスリーグBに昇格。


    よって、来季からは

    • 1軍:プレミア東
    • 2軍:関東プリンスB
    • 3軍:県1部
    • 4軍:県2部
    • 5軍:県3部
    • 6軍:ルーキーリーグ

    の6軍制。しかもルーキーリーグは入学早々にスタート…。


    つまり、前橋育英でも、

    • 全員試合出場可能≒モチベーションを維持

    する機会があるのです。

    • サッカー部の強化は学校経営の安定化

    に貢献している訳です。


    さらに、学校の人気を左右するのが進路


    聖和学園の場合、関東の強豪大学への進学は、

    • 東海大、国士舘大、日大、東京国際大、中央大、駒沢大など

     

    前橋育英の場合、関東の強豪大学への進学は、

    • 筑波、学芸、早慶、MARCH、さらにJ1、J2・・・

     


    高校時代、自分のレベルに応じて試合経験を積めるだけでなく、プロやトップレベルの大学に進学が可能。


    全国から前橋育英に選手が集まる理由が分かります

     

    一方、昨夏の甲子園。

     

     

    • 最も多いのが174名(青森・八戸学院光星
    • 最も少ないのが37名(島根・浜田)
    • 群馬・樹徳高校は73名で29位

     

    サッカーと比較するまでもないのですが、

    • 野球は春、夏、秋の大会のみ、しかも、トップチームのみのトーナメント制
    • サッカーは1年を通じたリーグ戦、しかも、5軍、6軍制
    • 加えて、Jユースと切磋琢磨できるプレミア、プリンスリーグあり

     

    野球とサッカー、選手が大会を経験できる環境に差が有り過ぎます


    高崎中央ボーイズもできるだけ選手の出場機会を確保するために、第2チームの創設を検討していますが、それでも2チーム編成がやっと…。

     

    小中高関係なく、どうやったら野球人気を盛り上がられるか、真剣な議論が必要だと感じます。

     

    倉俣徹

    高崎中央ボーイズ監督
    元中学硬式野球日本代表監督・コーチ(ボーイズ3回、フル代表2回)
    元群馬県公立高校教諭
    元巨人軍通訳、トレーニングコーチ
    元ジャイアンツアカデミーヘッドコーチ、校長
    元全米公認(NATA)アスレチックトレーナー
    元大学非常勤講師(群馬大学、東京学芸大学、横浜国立大学、国士舘大学大学院)
    日本ソフトボール協会理事(普及担当)
    小中高教員免許取得(中高は保健体育、英語)、英検準1級、TOEIC905点
    教育学修士(東京学芸大学大学院)
    スポーツ科学修士(米国スポーツアカデミー)