おはようございます。幼児や小学生にもオミクロン株への感染が急拡大。症状は比較的軽めとのことですが、子どもが休むと親も仕事を休むことに・・・。保育所の休園数はまだまだ増える勢いですが本当に悩ましいですね。

 

 

さて、少年野球人口は減少の一途ですが、コラム(http://xn--https-bd2hy01fxleg12dejxd//baseball-japan.jp/?p=4537)には、

  • 2010年から2020年にかけて約10万人減少
  • 東京が最も多く約1万2千人減
と書かれています。30万人が20万人ですから深刻です。
 

2006年から2020年までの少年軟式野球人口推移

 

2010年から2020年にかけて

少年野球人口減少の著しい都道府県トップ10

 

さらに、スポーツ庁は昨年中学軟式野球の人口推移を

  • 2048年(2018年から30年後)には5万人以下と推計・・・
こうなるともはや野球は国技と言うより競技人口の少ないマイナースポーツ。困ったものです。どうすれば良いのでしょうか?

 

スポーツ庁 Web広報マガジン|『30』年後には運動部活動の生徒は半減する?! (sports.go.jp)

 

私は昨日、国士舘大学を訪問。大学院の学生とこういうテーマで議論を交わしたのですが、

  • 指導力のある熱心な先生(コーチ)がいないとどうにもならない
と伝えました。
 
例えばサッカーは、競技経験者がさらに指導者ライセンスを取得して勉強。最新の知識をアップデートしながら子どもを指導するので、上の中体連サッカー人口推計を見ても、野球ほどの減少にはなっていません。
 
実は野球でも「指導者ライセンス制度の導入は待ったなし」と言われ続けてきました。

そこで2015年からプロアマが一体となって取り組んできた指導者ライセンス制度が遂にスタート。

先週末のオンラインの講義にはU12、U15合わせて約1000人の受講生が集まりました。
 
 
内容は、
  • 野球のバイオメカニクス
  • ティーチングとコーチング
  • 日本野球が進むべき道
  • 中学軟式、硬式野球の今後
  • 高校野球、大学野球の今後
  • 社会人野球、プロ野球の今後
  • スポーツマンシップ
  • 暴力とハラスメントの根絶
  • 予防・コンディショニング
  • 医学的知識、アンチ・ドーピング
  • スポーツ心理学
  • スポーツ栄養学
  • 実技
 
 

 

となっています。


ところで、最近は高校でもスポーツ科学コース、競技スポーツコースなどが設置されていますが、上記の講義を実施すれば、野球を科学的に捉えることができる選手に成長できると思います。実技だけでなく、スポーツ科学を勉強させたいですね。

 

オンラインセミナーには私も登壇させて頂きましたが、講師は第一線で活躍している人ばかり。しかも受講料は7千円と格安。


いよいよ野球界全体が本気になって指導者養成をスタートさせたと言うことです。


余談ですが、先週スポーツ報知の記者と話すと、「中学硬式野球の人口増は単純に中学軟式野球人口減少の受け皿になっただけ」と厳しい意見を聞かされました。


今後、中学でも硬式、軟式、指導者が本気で勉強した方の野球人口が増えるのだと思います。

 

 

倉俣徹

高崎中央ボーイズ監督

元中学硬式野球日本代表監督・コーチ(ボーイズ3回、フル代表1回)

元群馬県公立高校教諭

元巨人軍通訳、トレーニングコーチ

元全米公認(NATA)アスレチックトレーナー

小中高教員免許取得(中高は保健体育、英語)、TOEIC905点

教育学(運動学)修士(東京学芸大学大学院)

スポーツ科学(スポーツ医学)修士(米国スポーツアカデミー)