こんにちは。

 

昨年の秋、『森の芸術祭・晴れの国岡山』の開催に合わせて、

岡山の地を訪れました。

芸術と自然が織りなす風景に心を躍らせながら、

二日目は倉敷を後にして、ずっと憧れていた神秘の地、満奇洞へ。

 

鍾乳洞の入り口に佇んでいたのは…あの方。

横溝正史作品に登場する名探偵・金田一耕助さん。

満奇洞は、彼の物語の舞台にもなった場所です。

私は、石坂浩二さん演じる金田一さんが好きで、特に映画「八つ墓村」は今でも心に残っています。

 

 

鍾乳洞の入り口に立った瞬間、空気がひんやりと変わり、

まるで物語の世界に足を踏み入れたような感覚に包まれました。

 

 

 

 

洞窟の奥へ進むと、光と影が織りなす幻想的な世界が広がっていて、まるで時間が止まったよう。

 

そして、闇に広がる、深い青の世界から、一歩踏み出すと、

まるで異世界へ誘われるように、空気が変わりました。

目の前に現れたのは、妖しくも美しい、深紅の光に包まれた空間。

 

それは、蜷川実花さんが監修した、神秘的でドラマチックな空間。

 

 

 

 

蜷川さんの世界観が満奇洞という自然の舞台に重なり、

幻想的な空間を目の前にし、思わず立ち止まってしまいました。

色彩に包まれながら、洞窟の息づかいに耳を澄ませる…

とても心に残る体験となりました。

 

 

鍾乳洞の静寂と幻想に包まれた時間を終え、

外の光に目を慣らしながら歩くと、そこに咲いていたのは彼岸花。

 

満奇洞の深紅の世界と、現実の彼岸花―その境界が曖昧になっていく感覚。

心には確かな記憶が残っています。

 

こうして、楽しかった岡山の旅もそろそろ終わりを迎えようとしています。

 

術祭の余韻、倉敷の街並み、そして満奇洞で出会った幻想──

すべてが私の中に静かに息づいています。

 

また、いつかこの地を訪れる日が来るでしょう。