mikiteaです。
雪組大劇場公演
『ライラックの夢路ードロイゼン家の誇り』
『ジュエル・ド・パリ‼ーパリの宝石たち』
初日と二日目マチネを観劇しました。
彩風咲奈・夢白あや新トップコンビの大劇場お披露目公演であり、
１０９期生の初舞台初日を観劇できとても有難く幸せな時間でした
劇場全体が初日のワクワクした高揚感と華やか雰囲気に包まれていました。
’鉄道’ に夢を重ねた ’始まり’ の物語
＜作・演出・振付＞謝珠栄先生がプログラムに載せられていますが、
「工業国ドイツ」のはじまりの一歩となった鉄道開業に情熱を注いだ
ドロイゼン家の５人兄弟が様々な困難に立ち向かいながらも、
周りの人々と夢の実現に突き進む！という物語です。
そして、今年生誕150周年を迎える歌劇団の創始者・小林一三氏が
最初の事業として着手されたのも ’鉄道’ でした。
鉄道により人々の生活が豊かにし、
その想いの延長に「宝塚」がある・・
鉄道に対する情熱とドロイゼン家の５人兄弟それぞれの夢や愛は
ここから始まりまだまだ未来へと続くように、
この作品は新トップコンビと１０９期生の始まりの作品であり、
「新しい一歩！」「新しい時代への始まり」である、
というのに重ねて作られた作品です。
正直、初日を観終わった後は作品の感想があまり出てこず、
最低最悪の悪役がいない、
誰もがハッピーで終わる作品！という印象でした。
舞台装置、照明が幻想的な世界観を出し、
夢人（魔女）が登場し歌とダンスで場面を展開することが多く、
海外の寓話を読んでいるような印象も受けました。
ただ、あやちゃん・エリーゼとの恋の深まりが
もう少し描かれいた方が良かったかな・・
◆ドロイゼン家の５人兄弟
とにかく、紳士的でイケメンな５人兄弟＋縣アントンで、
どうしたらその中の一人と結婚できるのか？
と真剣に考えてしまうくらい💦
（長男・ハインドリヒ）彩風咲奈
スタイル抜群の咲ちゃんを更に素敵に見せてくれる衣装がとてもお似合いで、
鉄道への情熱・ドイツ連邦発展への思いや、
プロイセン王国のユンカー（騎士領所有の貴族）である
ドロイゼン家に誇りを持ち、
兄弟や国を発展させていきたいという強い思いが伝わる演技です。
兄弟が揃う場面では本当に楽しそうです！
（次男・フランツ）朝美絢
役所に勤め、ドロイゼン家の財務を担う役で、
尊敬しながらも情熱に突き進む長男ハインドリヒに反発する気持ちや、
思いを寄せるディートリンデ・野々花ひまりとの間に起きる出来事に
思い苦しむ気持ちの変化が上手く表現されています。
（三男・ゲオルグ）和希そら
そらちゃん推しの私にとっては
お芝居で歌とダンス場面が多いのと、
軍服姿のそらちゃんや小悪魔ダンサーのそらちゃんが見れて幸せです！
軍人であり５人兄弟のなかでは一家が経営する製鉄所を管理する役で、
軍隊の仲間や製鉄所の職人達との絡みも多いです。
五男・ヨーゼフが大好きなのか二人が並んで笑顔で話しているのが微笑ましい
長男と次男を尊敬し弟達が大好きで、
軍人としての誇りやドロイゼン家の誇りを守るために
一家の謎を解き明かすためにゲオルグが動く・・という設定も面白く、
前作『蒼穹の昴』では笑顔を封印した孤独な役だったので、
今回は笑顔で多くの人と絡むそらちゃんが見れてニヤニヤが止まりません
長男・ハインドリヒはエリーゼ・夢白あやと、
次男・フランツはディートリンデとの恋がありますが、
ゲオルグはチラッと街の中で華純沙那ちゃんと組んで踊り、
優しくエスコートして捌けていく場面があります。
次回の東上公演のヒロイン候補かな！と思いました。
（四男・ランドルフ）一禾あお
ベルリンで官僚の秘書として働く役で、
途中、あれ、四男は？と探しましたが、
出番が少なく思えたのは一人ベルリンに滞在しているからなのですね・・
一禾クンのハッキリと聞き取りやすい発声がとても良く、
真面目でしっかり者の弟感が出ています。
（五男・ヨーゼフ）華世京
かせきょークンの笑顔が眩しいほどヨーゼフの最後が泣けるのですが、
長身にお衣装がとてもお似合いです。
新人公演は次男・フランツを演じられます。
弟感が溢れていて微笑ましいヨーゼフから、
やり手の次男をどう演じられるか楽しみです。
◆エリーゼ・夢白あや
御園座公演『BONNIE＆CLYDE』で既に堂々としたボニーを演じ、
コンビ初の公演とは思えない相性の良さを披露されていますが、
今公演では美しく若さと情熱溢れる音楽家志望の役を演じいます。
同じ音楽家志望だったヨーゼフを通して出会った
咲ちゃんハインドリヒと惹かれてあう過程が中抜きな感じがしますが、
2人が並ぶと美しくてお似合いで、
まだ女性の自立が難しい時代に夢を持ち続ける強さと、
生き生きとした演技がとても良いです。
その他、鉄職人アントン・縣千のドロイゼン家との関係や
鉄工職人・眞ノ宮るい、聖海由侑達の躍動感のあるダンス場面や、
美穂圭子さんを中心とした夢人を演じる娘役４人の歌、ダンスなど、
見どころが多いので次の観劇でしっかり観たいと思います。
あっという間に終わる素敵なショー
幕開きと同時に、「朝美・和希・縣・諏訪・眞ノ宮・咲城・華世」５人が、
画家に扮してパレットを手に持ち銀橋に並び歌います。
最後に客席に向かって何かを書くように筆を動かしますが、
それぞれのサイン？その辺りが対談や歌劇、グラフなどで語られると
観る楽しみが増えます
大階段全体に広がる衣装？と頭飾りを被った咲ちゃんが歌い、
かけ声と同時に衣装が左右に引っ張られて客席が沸く！
藤井大介先生のショーでお馴染みのワクワクする登場シーンです。
一緒に観劇したヅカ友達が「小林幸子みたいな・・」と言っていましたが、
なるほど、、少しドレスっぽい衣装です。
全ての飾りが無くなると咲ちゃんには珍しい金髪と黒燕尾がとても素敵です。
咲ちゃんの場面から初舞台生のラインダンスへとなり、
黄色い衣装がキュートで初々しく胸が熱くなりました。
様々な技が取り入れられたダンスに
客席からの手拍子も力が入っていました、
咲ちゃんが初日のご挨拶のなかで披露してくれましたが、
初舞台生の衣装はミモザの花をモチーフにしているそうです。
ショーはあっという間に終わる感覚ですが、
まずは印象に残る場面をあげさせていただきます。
●「びっくり和希」で話題になった場面は、
クレオパトラのようなオベリスクの女性に扮したそらちゃんと、
エジプトの兵士のような男役８人によるキレキレのダンス場面です。
和希そらさんの磨き上げられたボディとサラサラロングヘアーが美しくカッコよく、
怪しげに微笑みながら踊る姿に釘付けで、
組長・奏乃はるとさんがどの位置で歌われているのか全く目に入らず・・💦
そらちゃんが振り上げる鞭さえも踊っているように見えました！
毎公演、期待を遥かに上回るそらちゃんにどんどん期待が高まります‼
●カンカンの場面は、
キュートなあやちゃんを中心としたカンカンレディと
カンカンボーイのダンスで盛り上がり、
娘役さんたちがとても可愛い❤・・と思いながら観ていたら、
何人か男役さんがカンカンレディとして踊っているのを発見！
久城あすさんがここぞという感じでそらちゃんに絡んでいたのが笑えます！
次の観劇の時はその他のペアもどんな絡みをしているのか観たいと思います
●フェルゼン？のようなカッコイイ彩風咲奈さんが何人かの美女と絡み、
マリーアントワネット？のような夢白あやちゃんと踊る場面があります。
咲ちゃんのフェルゼン✨トキメキました！
●彩風・朝美・和希の３人が並んで盆の上で踊る姿が素敵！
「すみれの花咲く頃」のラテンの場面は、
「ベルサイユのばら」の「ばらのタンゴ」の
衣装や振りを思い出し、見ている側も気分が上がります。
縣千クンが中心となって若手男役９人が
オラオラしながら踊る場面はとても楽しいです！
最下級生としてメンバー入りしているのが、
苑利香輝さんで１０８期生！笑顔が素敵でこれからが楽しみです‼
●教会の十字架の前に立つ彩風咲奈さんに、
あーさを中心とした白いダンサー（クラッシックダンサー）と、
そらちゃんを中心とした黒いダンサー（モダンダンサー）が、
反発し合いながらも融合していく・・という表現のダンス場面は、
息の合ったダンスで魅せてくれます。
●フィナーレの白い燕尾服に胸に赤い薔薇の男役群舞は
品がありとても素敵です。
そして、美穂圭子さんの「愛の宝石」の歌に合わせて、
真っ赤な衣裳で踊るトップコンビのデュエットダンスは
華やかでとても贅沢な場面です。
●パレードのエトワールは、初エトワールの音彩唯さん（１０５期）です。
伸びのある歌声と華やかな笑顔が素敵です。
最後の並びは縣クンの隣で、
上手側の野々花ひまりちゃんと対の位置に立たれています。
娘役３のポジションでどんどん上がってきていますね！
GWにも観劇予定なので、また感想をあげたいと思います
・・・初日と翌日の観劇を終え、ずっと下書に保存をしていたら、
「びっくり星組」のニュースが!!!
これは、星組だけのニュースで終わるのか💦
それにしても驚きです!!!