明日へのミチシルベ -3ページ目

明日へのミチシルベ

経済とか映画とか書いてます。メモとしても使ってる。

 日銀がインフレ目標導入したけど、よくよく見ると、不十分な内容。おそらく日銀法改正の必要性が更に高まるだろう。まあ、それについては今回は触れない。


 問題なのは愚かなマスコミによる「アベノミクス」への誤解だ。僕はそもそも「アベノミクス」という言葉は嫌いだ。なぜかというと、安倍総理がやろうとしていることは経済学的に考えて正統派だからだ。景気が悪ければ、金融政策や財政政策によって解決するのが当たり前。規制緩和とかをやるのはいいけど、それは景気回復のための手段じゃない。


 まあ、ここでは「アベノミクス」という言葉を使うとしよう。


 「アベノミクス」の重要なポイントは金融政策だ。これまで金融政策に力を入れた政権は小泉政権しかなかった。金融政策はデフレを解決するうえで必要不可欠なものだ。金融政策はインフレを起こすことができる。すなわちデフレから脱却できるわけだ。インフレ目標政策はその1つの手段なんだ。


 さて、ここからはマスコミの愚かな誤解について書こう。


 よく、マスコミは金融政策について説明する時に以下のように説明する。


“物価が上がれば、企業の売り上げが増える。企業の売り上げが増えれば、従業員の給料が増えて、それが消費にまわることで更に物価が上がる”


 マスコミのデフレ脱却とはこういう認識らしい。必然的に馬鹿なマスコミは以下のような懸念を語る。


 “物価だけが上がり、給料が増えなければ、生活は苦しくなる”


 こういう馬鹿な懸念はデフレ脱却の過程のはじめに物価が上がることを前提にしているから出てくることなんだ。だけど、この前提は間違ってるから実際に「物価だけが上がり、給料が増えない!」みたいなことは起きない。


 デフレ下での金融政策のポイントは人々のインフレ予想に働きかけることなんだ。つまり、人々に「将来的にインフレが起きるかもしれない!」と思わせることが重要なんだ。そして、中央銀行はマネタリーベース(市中の現金+中央銀行準備預金)が増やしたり、インフレ目標を掲げることで人々のインフレ予想を構築することができるわけ。


 インフレ予想が構築されることは、デフレ下の日本経済を刺激する上でとても重要だ。まず、現在の日本ではインフレ予想よりもデフレ予想の方が大きい。つまり、人々が「将来的にデフレが続くかもしれない!それだったら、俺の給料も減り続けるし!よし、今のうちに節約だー!」みたいな感じに思ってるわけ。そうなれば消費や投資が減るのは当然の結果だ。まあ、要は皆がデフレを予想しているから、デフレが終わらないわけ。


 さて、インフレ予想が構築されると、デフレ予想とは逆のことが起きる。それは消費や投資が増えるということだ。なぜなら、人々は「将来はインフレが起きるかもしれない!よし、ならデフレでモノが安い今のうちに買い物しまくれー」と思うというわけ。


 インフレ予想が構築される時に何が起こるかもっと具体的に書いておこう。まず、人々の予想するインフレ率である予想インフレ率が上昇すると、円安が起きる。通貨はインフレ率が低い(高い)国ほど高く(安く)なるからね。デフレの日本が円高に悩まされていたのは当然なわけ。


 円安が起きれば輸出産業や外国企業と日本国内で競争している輸入競争産業が収益を増加させる。輸出産業では輸出競争力がつくし、輸入競争産業では外国企業に対して価格競争力で優位になれるからね。そうなると、このような産業に働いている人たちは給料が上がる可能性があるし、また経営者は生産を増やすために新たな従業員を雇うかもしれない。少なくともどっちか1つは起きる。


 さあ、円安に加えて、物価が上がれば売上が増えると投資家は予想するから株式も買いまくる。あくまで予想で動いてるだけで実際にインフレが発生しているわけじゃない。


 株価が高くなれば、投資家は消費を増やす。また、株価が上がることで企業は資金調達が容易になり、それで設備投資を増やす。


 上記のようなことがデフレ脱却の最初の過程で起きるわけ。だけど、マスコミの場合はそれが起きる前に物価が上がってることを前提にしてるから「インフレになっても、給料が上がらなければ、問題だ!」とか言い出す。そもそも消費や投資が増えないと物価は上昇しない。


 消費や投資が増えることで次第に日本の生産能力が需要をカバーできなくなる。そうするとインフレ率が上昇し始める。それと同時に人々の給料も増加する。企業単位で見ていくと、生産を増やすために従業員を雇う必要がある。だけど、全体の生産能力が需要よりも少なければ完全雇用が成立しており、企業は別の企業から人材を引き抜く必要があるんだ。そのために企業は給料を高くすることで他の企業から人材を引き抜こうとする。また、給料を上げることは従業員の転職を防ぐことにも役に立つ。


 だから、物価だけが上がり、給料が上がらないことは有り得ない。社会全体で見れば給料は上がるんだ。


 マスコミの懸念は真に受ける必要はない。そもそも前提が間違ってるんだからね。だから僕個人的には「報ステ」「ニュース23」「ニュースゼロ」「ニュース日本」とかのニュース番組はゴミだと思う。でも滝川クリステルは可愛いね。

 日銀のマネタリーベースの変化率をグラフ化した奴。



明日へのミチシルベ


 日銀の統計から作成した。


 こいつらデフレの時に何引き締めんとんねん?って思うところがいくつかあるね。

http://www.nytimes.com/2013/01/14/opinion/krugman-japan-steps-out.html?_r=0


 過去3年にわたり、高い失業率にもかかわらず、世界の先進各国の経済政策は麻痺したままだ。


 これは皆,緊縮派のくだらない思い込みのせいだ。雇用を増やすための政策に関するあらゆる提案が、悲惨な結果を招きかねないという警告によって退けられてきた。



 財政支出を増やせば、――きわめて慎重な連中がいうにはだが――債券市場で我々は罰を受けることになるだろう、通貨を発行れば、インフレが酷いことになるだろう、だから、何もやるべきではない。なぜなら、さらなる緊縮財政――いつの日か、どういうわけか報われるはずだとされる――の他に、できることはないからだ――彼らはそう言い続けてきたのだ。


 しかし今、一つの大国が、この(愚かしい)先進国の隊列を崩そうとしている。


 その国は他でもない、日本である。


 僕らが捜し求めていた「異端者」がついに現れたというのではない。


 日本では政権が何度も入れ替わっているが、何も変わってはおらず、実際に新首相の安倍晋三も以前その職についていた。自民党の今回の勝利にしても、何十年にもわたって日本を誤って支配してきた「恐竜」が戻ってきたものだと広く受け止められている。加えて日本は、その巨大な政府債務と高齢化のせいで、有効な政策の余地は他の先進国に比べても少ないだろうと考えられている。


 しかし安倍は、日本の経済的停滞を終焉させるのだと誓って、政権の座に戻ってきた。彼は、緊縮派経済学者たちが「やるな」と言ってきたアクションをすでに起こしている。そして、初期の兆候としては、非常に上手くいっている。

 少し背景に触れよう。欧米諸国を深刻な長期不況に陥れた2008年の経済危機よりもはるか以前に、日本は「不況型経済」におけるリハーサルをしていた。株式と不動産のバブルの崩壊が日本を不況に陥れた時、政策の対応は小さすぎ、遅すぎ、そして一貫性が無さすぎた。


 確かに、公共事業への多額の支出が行われたが、政府は、負債増大への懸念から、順調な回復が確立する「前」に引き返してしまった。そしてその結果、1990年代の後半にはデフレが定着してしまったのだ。一方で,2000年代の前半に日銀――FRBのカウンターパートである――は、「おカネを刷ること」(量的緩和)でデフレ退治をしようとしてきた。しかしそれも、改善の兆候をみせるやいなや後戻りしてしまった.


 そしてその結果、デフレが終わることはなかったのである。

 


 とは言うものの,日本は、僕らのアメリカが2008年以来経験しているような激しい失業問題には直面していないのが現実だ。


 はっきり言って僕たちのアメリカの政策はきわめて不十分であった。だから、僕は「ベン・バーナンキや僕自身を含めて、日本の政策を厳しく批判してきたアメリカの経済学者は、東京を訪れて天皇陛下に詫びるべきだ」と提案したものである。とにかく、アメリカの政策は日本よりもひどいものだったんだ


 日本の経験は、もう一つ教訓を与えてくれる。


 それは,「長期不況からの脱却が非常に困難であることは確かであるが、それは主として、政策担当者に大胆な政策の必要性を理解させるのが難しいからなのだ」という教訓である。


 つまり問題の本質は、厳密に経済的な問題というよりも、政治の問題であり、知性の問題だということだ。実際のところ、財政出動のリスクは、緊縮派経済学者たちが国民に信じ込まようとしていたよりもずいぶんと小さいものなのである。


 特に、巷で叫ばれてきた、政府債務と財政赤字の危機について考えてみよう。


 アメリカにおいても、僕たちは各方面から常に「財政支出を切り詰めろ、今すぐにだ!」と警告されてきた。「さもなければ、ギリシャのような危機に陥るのだ」と。

 

 しかしギリシャは通貨発行権を持たない国であって、アメリカとは立場が全く異なっている。実際には、むしろ日本のほうがより近いモデルとなるだろう。


 悲観的な終末論者たちは、日本の財政破綻を予想し続けている。金利が少し上昇するたびに、ついに「黙示録」の時がやって来たと報じ続けてきた。


 しかし実際には、そんな危機など起きてはいない。日本政府は今も、1%に満たない金利で長期国債を発行できているのが現実なのだ。


 ここで安倍首相の登場だ。


 彼は日銀に対して、インフレ率の上昇を目指すように圧力をかけてきた――これは実質的に,政府債務の一部を帳消しにする効果をもたらすこととなるだろう。


 そして彼は今、新たに大規模な景気刺激策を発表している。


  こうした彼の取り組みに対して,市場の神々はどう反応しているのだろうか?

 

 答えは、「すべて良好」だ。

 

 最近まで(市場がデフレの継続を見込んでいたために)マイナスであった予想インフレ率は、一気に上昇してプラスの領域に入った。


 しかしその一方で、政府の資金調達コストはまったく変わっていない。これは、日本の財政見通しが急速に改善するだろうことを意味する、「マイルドなインフレ」が予想されているからだ。


 もちろん、為替がかなり円安になった。しかし、これもまた、実際はきわめて良いニュースなのだ。実際、日本の輸出企業はこれによって元気づけられているんだ。


 つまり安倍は、目覚ましい結果を出し、それを通して、「緊縮派たちをあざ笑っている」というのが今の状況なんだ。


 ここ最近、日本の政治事情に詳しい人たちが僕に、「安倍をあまり信用するな」と忠告してくれている。彼らは、「安倍の外交政策はとても悪いし、奴の景気刺激策も古臭い利権政治に属するものであって、社会通念を打破する洗練された考えだというわけではない」と口にする。


 しかし、そんなことは何の問題でもない。


 彼の動機がどうであれ、安倍は、悪し緊縮派経済学と決別しようとしているのである。そしてもし彼が成功すれば、特筆すべきことが起こることとなるだろう。それは、不況型経済の先駆者たる日本が、そこから脱出する方法を全世界に対して見せつける、ということなんだ。

 先進国のリーマンショック後の経済成長率についてのメモ。


日本

 (実質GDP成長率)

  2008年 -1.042

  2009年 -5.527

  2010年 4.533

  2011年 -0.755

  平均 -0.693 

  2012年(推計) 2.224 


アメリカ

 (実質GDP成長率)

  2008年 -0.337

  2009年 -3.069

   2010年 2.391

  2011年 1.808

  平均 0.198

  2012年(推計) 2.170


イギリス

 (実質GDP成長率)

  2008年 -0.968

  2009年 -3.974

  2010年 1.799

  2011年 0.758

  平均  -0.596

  2012年(推計) -0.380 


オーストラリア

 (実質GDP成長率)

  2008年 2.488

  2009年 1.365

  2010年 2.508

  2011年 2.140

  平均  2.125

  2012年(推計) 3.305


ニュージーランド

 (実質GDP成長率)

  2008年 -0.201

  2009年 -2.384

  2010年 1.818

  2011年 1.347

  平均  0.145

  2012年(推計) 2.228 


カナダ

 (実質GDP成長率)

  2008年 0.689

  2009年 -2.770

  2010年 3.215

  2011年 2.406

  平均 0.885% 

  2012年(推計) 1.936


韓国

 (実質GDP成長率)

  2008年 2.298

  2009年 0.319

  2010年 6.320

  2011年 3.634

  平均 3.142 

  2012年(推計) 2.688


出所:IMF World Economic Outlook Databases

    http://www.imf.org/external/ns/cs.aspx?id=28

 安倍総理の掲げる経済政策は「アベノミクス」と呼ばれている。「アベノミクス」とは金融政策と財政政策を組み合わせてデフレ不況を終わらせようとする経済政策のことだ。これは別に安倍総理自身が考えたものじゃなく、経済学ではデフレや不況の解決のためには金融政策と財政政策を組み合わせることが効果的であることが明らかにされている。


 安倍総理は金融政策と財政政策によって不況から抜け出そうとしているが、そんな彼の経済政策をノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンも支持し、日本に関するブログやコラムを連投している。クルグーマン自身も現在の世界的な不況を終わらせるためには各国政府が金融緩和と財政出動を同時に行う必要があると主張し続けている。


 さて、経済学でデフレや不況の解決策が明らかにされているのに、なぜ日本は長期に及ぶデフレ不況から抜け出せないんだろう?クルーグマンによれば、不況から抜け出すことが難しい原因は経済的なものではなく、政治的・知的なものである。債務増加やインフレへの過度な恐怖心から、政策当局者たちは必要な規模の金融緩和や財政出動を行わず、そのせいで問題は一向に解決しない。「財政規律を脅かす!」「通貨の信任が損なわれる!」「通貨の大量発行はハイパー・インフレを引き起こす可能性がある!」とか叫んでる連中が少なくない現実を見れば、日本が長期間停滞から抜け出せなくても不思議ではないかもしれない。最もそれ自体は誠に迷惑極まりないことだけど。


 債務やインフレを過度に恐れる者たちは、迷惑なことに不況下で緊縮財政や金融引き締めを行おうとする。そんな連中が多いせいで世界各国では政府や中央銀行が実際に緊縮財政や金融引き締めを不況期に実施している。政府や中央銀行までそんなことをすると、それは間違ったことなのに、正しいこと、正統派のように扱われてしまうようだ。クルーグマンは正統派のフリをしたデマをバラまく連中のことを“Very Serious People”(深刻ぶった奴ら)と呼んでいる。


 深刻ぶった連中に作られた常識(デマ)を無視し、奴らにとって異端の政策(金融緩和+財政出動)を行おうとしている安倍総理をクルーグマンは支持しているわけである。安倍総理の意図が何であれ、彼が結果的に正しいことをしようとしているからだ。


 さて、クルーグマンが「アベノミクス」を評価し始めたら、池田信夫と小幡績というカスの2人とゴミ新聞の毎日新聞が反応している。


 以下は池田信夫のクルーグマンと安倍総理について書かれたブログ記事の一部抜粋である。


 ―安倍は財政政策の常識を知らないで間違った理由で日銀の独立性を脅かしているかもしれないが、彼は財政・金融的な刺激を提供している。それは世界の非常にまじめな人々が恐れている暴挙だが、金利は上がらず、円は下がり、日本経済は回復している。無知な彼は、結果的に世界各国ができない大胆な社会実験をしているのだ――というのがクルーグマンの見立てである。―

 上記は池田信夫がクルーグマンのブログを訳したものであるが、クルーグマンのブログには赤字部分のようなことは書かれていていない。つまり、実際に書かれていないことをクルーグマンが書いたように見せかけているわけだ。よくもまあ事実を歪曲できるものだ。まあ、イケノブもカスだけどそれよりカスなのは奴のブログにコメントしている連中なんだよね。信夫が検閲してるから、ゴミみたいなコメントがあるのは必然かもしれないが。


 そんなイケノブと同類の小幡績は「クルーグマンは貿易論の専門家で、金融についてはわかっていない」とか「クルーグマンのこれまで言ってきたことは全て間違いなのだ」ホザいている。ただ、そうホザくだけで具体的にどこが間違っているかについては言及していない。なんで言及しないんだろう?クルーグマンの間違いを発表すれば、小幡もノーベル経済学賞を取れるかもしれないのに。まあ、そんなことは無理だろうけどね。だって小幡はただの馬鹿だからね。物価と賃金の関係もわかってないからね。「物価は統制できない」とか言いながら、なぜか牛丼やビッグマックの価格だけが上昇して給料が上がらない話をしている時点でバカ丸出し。物価は統制できないのに、なんで物価だけ上がる場合について話してるんだろうか?そもそもビッグマックや牛丼は物価じゃなくて個別価格なんだけどね。


 最後に毎日新聞。


 毎日新聞は“Very Serious People”のことを「経済学の正統派」だと思い込んで、クルーグマンのアベノミクスへの分析を間違った形で紹介している。。深刻ぶった連中はただのカルトに過ぎず、正統派でもなんでもないんだけどね。


 まあ、イケノブ、小幡、毎日新聞にとっては事実はどうでもよく、ただ安倍総理やクルーグマンを批判できれば満足なんだろうけどね。このゴミ共も“Very Serious People”の中に入るんだろうね。

 以下はポール・クルーグマンのブログの訳文。ホントは訳文をコピペしようと思ったけど、コピー機能がなかったから、自分で打ち込み、訳も日本語が通じるように変更している。だから「原文にはない意味がある!」とかツッコミ入れられても知らん。


 広義で言えば、人口動態だけで、そうなることは勿論ない。→日本人は出生率が低いし、移民には文化的な抵抗がある。日本が果たす役割は日本人不足のために深刻な制約を受けている。


 でも、短期から中期のマクロ経済面を見ると、奇妙なことが起きている。この3年、先進国のマクロ経済政策は緊縮財政派の教義に騙されてきた。アメリカのような明示的な緊縮財政をしていない国でも、赤字への恐れから事実上の緊縮財政がなされている。一方で金融政策が不十分なせいで、流動性の罠から抜け出すために必要になる劇的な予想の変化が起こっていない。


 さて、ある国は緊縮財政派の正統教義を打ち破っているように見える。それは驚くことに日本なんだ。


 日本政府は金曜日に緊急経済対策として10.3兆円の支出を承認した。停滞して久しい経済に経済成長のロケットスタートをつけるべく安倍晋三総理が積極的な後押しをする一環である。


 また、安倍総理は日本銀行にデフレを止めるためにもっとお金を経済に供給することへの断固としたコミットメントを取らせたいとの意向を繰り返し主張している。これは消費者と企業に支出を促すために必要不可欠だと首相は述べている。


 「経済の縮小均衡を終わらせ、もっと強い経済を築き、収入と所得が伸びるようにする」と安倍総理は言う。「そのために政府が需要を作り出し、経済全体を加速させなければならない」


 この発言が目を見張るのは、日本が教訓としてよく持ち出されたらだ。日本の巨額債務を見ろ!もうすぐ崩壊だ!みたいな感じで。

2009年には遂に日本国債の暴落が起きるぞという趣旨の発言さえあった。

 

 でも実際そうはならなかった。日本ンの長期金利は2009年春に上昇したけど、これは景気回復の期待によるもので、国債自警団諸君の恐怖によるものじゃなかった。またその期待が後退した時には金利は再び下がった。今は1%を下回っている。


 そこに安倍晋三が登場した。ノア・スミスが僕らに教えてくれたことによれば、安倍は誰がどう見ても経済のヒーローじゃない。彼は国家主義者で、第二次世界大戦の残虐行為を否定する人物であり、パッと見、経済政策にちっとも関心がある人物には見えない。もし彼が緊縮財政派の教義を否定しているとすれば、(中略:ようわからんかった)


 でも、それは問題じゃないだろう。安倍は確かに間違った理由から支出の通説を無視し、日銀を責めているかもしれない。だけど事実として、現に彼は財政出動と金融緩和を行おうとしている。その一方で、他のどの先進国政府や深刻ぶった識者共が安倍とは違うことをしろと言っているのは唯々諾々になりすぎだ。これまでのところ金利は上昇しない一方で円安が急速に進んでいるので、結果は全体的にプラスだ。円安は日本にとっていいことだ。


 もし、実に非常識な男が間違った動機から経済的に正しいことをやって問題を解決する一方で、常識人どもが常識人ぶろうとしたあまりに失敗するんだとしたら、それはひどい皮肉だ。でもそういうことは1930年代にも起きたんだよな・・・

 最近は円安・株高が続き、日本経済に少し明るい兆しが見えている。これは全て安倍総理のおかげだと言ってもいい。だけど、世の中には


 「株価が上がっても庶民の生活は貧しいままだ!」

 

 「給料が上がる前に物価が上がれば貧困層は更に貧しくなる!」


などの愚かな発言をする連中が少なくない。だから今回は安倍総理の経済の再生に成功することによって日本の経済や社会がどのように変わるかを書こうと思う。ちなみに安倍総理の経済の再生はすでに始まっている。詳しくは後に書く。


もしも安倍首相じゃなかったら


 さて、安倍総理のおかげで日本経済の復活の兆しが見えてきているわけだが、日本経済復活の話の前に、もしも安倍さんでなく別の人間が総理になっていた場合について考えてみようと思う。たとえば石破が総理なったり、野田が総理を続けた場合だ。これは安倍さんが何らかの理由で辞任に追い込まれた場合に起きる可能性はある。


 もしも石破や野田が総理になっていた場合、日本経済の復活は有り得ない。日本の不況の原因はこのブログでも何度も書いてるけど、デフレのせいだ。デフレは日銀の金融政策によって引き起こされている。石破や野田は金融政策というか経済についてかなり音痴だ。石破は「金融緩和(日銀が金を刷ること)やインフレ目標政策はハイパー・インフレ(月に物価が50%上昇すること)への道だ!」みたいなこと言っているし、野田は財務省の飼い犬(もう捨てられたけど)で増税のことしか頭にない。


 つまり、石破も野田も金融緩和政策の重要性について全く理解していない。デフレは金融緩和なしでは解決不可能。なのでこの2人が総理になれば日本経済が復活することはない。2人とも増税にやる気まんまんなので、消費税は60%まで挙げられる可能性さえある。これは暴論だと思われるかもしれないが、日本のGDPが将来もずっと変わらないと仮定し、社会保障システムを維持するためには消費税を60%まで引き上げる必要がある。


安倍首相の経済政策


 安倍首相は景気回復のために金融緩和、財政出動、成長戦略を掲げている。このなかで最も景気回復に効果があるのは金融緩和だ。投資家もこれに注目して、日本の株を買い、円を売っている。金融緩和とはお金を刷る政策だからお金の量が多くなれば、円の価値は下がってしまう。円の量が多くなればドルやユーロに対して円の価値は下がり、円安が起きる。円安が起きれば、輸出企業や外国企業と競争している企業(輸入競争企業)は大きく収益を上げられる。投資家は金融緩和が行われば、円安が起きることを知っており、安倍総理によって大規模な金融緩和が実施されることを予想して、円を売っているわけだ。また、投資家は円安によって輸出企業などが収益を上げることを予想しているので、まだ収益を上げていない状況でも安いうちに株を買おうとして、その結果株価の上昇が起きているわけ。


円安や株高は景気回復のために必要なこと


 円安や株高が持続的になると日本経済に対して良い影響が出てくる。円安が続くと、上記にも書いた通り輸出企業や輸入競争企業が収益を上げられる。更に円安は日本人労働者の賃金を外国人労働者の賃金に対して安くする働きがあるため、日本企業が工場を海外に移転することによって生じる空洞化をある程度抑える効果がある。


 さて、円安によって輸出企業や輸入競争企業の収益が増加するとこれらの企業の株価も上昇するが、これらの企業で働いている社員の給料も増加することになる。給料の増えた社員たちは消費を増やす可能性があるので、そうなれば他の産業も収益を上げられるようになる。


 円安によって株価も上昇するわけだが、株価の上昇は投資家に利益を上げさせる。利益が増えた投資家も消費を増やす可能性がある。また、株価の上昇は企業の資金調達が行い易くなる。企業は自社株をある程度保有しており、必要な時にはそれを売ることで現金を確保する。収益を増加させている企業は更なる収益の増加を見込めば、設備投資を増やす。設備投資とは、生産設備を更新したり、新たに導入することだ。設備投資が増加はGDPの増加要因になる。企業は株を売ることで資金を確保するが、それだけで資金が確保できなくなれば、銀行から借り入れをすることになり、銀行側からすれば企業向け融資が増加することになり、収益機会が増えることになる。


 このような過程で消費や投資が増えれば、雇用状況も改善するようになる。円安や株価上昇はこのような効果を出す。したがって「株価が上がっても庶民の生活は貧しいままだ!」という主張はナンセンスであり、経済のメカニズムについて理解していないものだ。


金融緩和政策を行うために必要なこと


 さて、日本の景気は金融緩和を行えば回復するのに、これまで日銀が積極的に金融緩和を行わなかったために不況が20年以上も続いているわけだ。安倍首相はそのような日銀の姿勢に疑念を抱いている。だが、現状では安倍首相が日銀に対して「金融緩和しろ!」と言っても、日銀はそれを聞く必要はない。それは日銀が日銀法によって政府からの独立を保証されているからだ。だから政府がいくら日銀に対して圧力を加えても現状では意味がないわけ。


 日銀法が障害となって日銀が政府の言うことを聞かなければ、日銀法を改正してしまえばいい。これは安倍首相も考えていることだし、みんなの党は前から日銀法改正案を国会に提出し続けている。


 ただ、日銀法改正については「そんなことすれば、日本銀行の中央銀行の独立性を脅かすことになる!」とか馬鹿みたいなことを言う連中がいる。


本来の中央銀行の独立性とは手段の独立性


 日銀法改正に対して「中央銀行の独立性がーー!」とか言ってる奴は中央銀行の独立性について理解してない。要するに馬鹿なわけ。具体例を出すと野田佳彦とか細野豪とか。


 中央銀行に与えられるべき独立性とは手段の独立性なわけ。手段というのは金融政策の手段ね。中央銀行はお金を刷ると、刷った金で資産を買う。主に国債ね。だけど、国債じゃなくても株でもいいし、極端に言えばケチャップでもいい。どんな資産を買って世の中にお金をバラまくかを考えることが手段の話ね。


 だけど、日銀の場合は手段の独立性だけでなく、目標の独立性まで与えられている。目標というのは例えば、インフレ率を2%にするとか、失業率を2%で安定させるとかそういうこと。本来なら金融政策の目標は政府が定めるわけ。


 日銀が目標の独立性を持っていることは問題なんだ。だって金融政策は物価や雇用に影響を与えるから、そのようなことを選挙で国民に選ばれたわけでもない9人の連中が決めるのはおかしい。目標は選挙で選ばれた政治家が決めるべきものだ。


 ちなみに日銀法改正に積極的な党はみんなの党と日本維新の会。自民党は積極的ではないが、消極的というわけでもない。そもそも自民党議員で金融政策の重要性について理解している者達は安倍総理を含め数人しかいない。


日本経済復活


 日本経済が復活すると、どうなるのか?


 まず日本経済が復活すれば、高校や大学の新卒者が内定を多く取れるようになる。現在の初任給は20万円程度だが、20年後の初任給は40万円になっている可能性が高い。これは今みたいにデフレ不況が長く続いていると、信じられないかもしれないが、実質GDP成長率2%+インフレ率2%=名目GDPが4%で20年間成長すればそうなる。これは先進国では平均レベルの成長率だ。物価もある程度上がるが、所得はそれ以上に伸びるために20年後の新卒者は初任給で現在の新卒者よりも多く買い物ができるわけ。


 現在日本では少子化が問題になってるが、これは1つの要因として若者の所得が少ないために生じているため、所得が増えれば少子化もある程度は改善されるだろう。


 また、少子化と同じく高齢化も問題になっている。高齢化によって社会保障費が増大するからだ。だが、経済が成長すれば税収も増えるために社会保障費の増加にある程度対応できるようになる。そのために増税が必要になっても人々の所得が増加しているため、現在のような不況下で増税されるより負担は軽くなっている。


ナンセンスな連中の馬鹿な考えへの反論


 さて、安倍総理はデフレから脱却し、緩やかなインフレを実現しようとしている。ただ、インフレと聞くと、マイナスイメージを抱く者が少なくない。そのような者の中には「物価だけが上がり、給料が上がらなければ生活が苦しくなる!」みたいな馬鹿な考えをするナンセンスな連中がいる。具体例を出すと、「NEWS23」の膳場貴子や「ニュースJAPAN」の大島由香里だ。


 こいつらは物価がなぜ変化するのか理解しているのだろうか?物価とは金を刷った直後にいきなり変化するものじゃない。物価が変動するのは人々の消費や投資が変動するからなんだ。


 上の方に景気回復の過程で円安や株価上昇によって消費や投資が起きることを書いた。消費や投資が起きる時点でその経済の中には所得を得ている者がいる。誰かの支出は誰かの所得になるから当然だ。最初に起きることは所得の増加なの。所得が増加することで消費が更に増える。人々の消費意欲を生産能力が満たせなくなった場合にインフレは起きるわけ。つまり、物価が所得よりも先に上がることはないわけ。所得の増加の結果物価が上がるって話なの。


 円安→株高→消費・投資増加→所得増加→消費増加→生産力の限界→インフレ


 あと円安によって原油を輸入するコストが大きくなって、それが日本経済を苦しめるという意見がある。原油はほとんどドルでしか買えないので、円安ドル高が起きれば原油が高くなるというわけ。これは逆に円高ドル安になれば原油は安くなり、日本経済にとってプラス材料になるということになる。


 だけど、これは実際の日本経済をアメリカ経済や韓国経済と比較すれば奇妙な考えになる。現在の原油の価格は90ドルぐらいで、これは歴史的に高い水準にある。つまり、アメリカ国民にとっても原油は高いわけだ。また、韓国は輸出の増加のためにウォン安政策を行なっている。ウォンはドルよりも安いので韓国人にとっては原油はアメリカ人よりも高く感じるわけだ。この2カ国に対して日本は安倍首相の発言によって円安が起きているが、未だに円はドルとウォンよりも高い通貨である。


 原油を高く感じる国を順に並べれば、韓国、アメリカ、日本となる。だが、韓国とアメリカの経済成長率は日本よりも高い。つまり、高い原油がアメリカと韓国の経済の足枷にはなっていないわけだ。むしろ日本にとって円高は経済を停滞をさせる要因となっているわけだ。要するに円安が日本経済のマイナス要因になるという話は大嘘だというわけだ。


安倍政権の課題


 安倍総理が経済の再生に成功するためには日銀法を改正することだ。それと同時に次期日銀総裁を誰にするかも重要になる。今年の4月には現在の白川総裁は任期を満了して退任することになる。次期日銀総裁は有能な人物に就任させてもらう必要がある。最も期待できるのは岩田規久男氏だ。同氏はバブル崩壊直後からデフレの危険性に気付き、早くから金融緩和の必要性を主張していた人物であり、デフレ脱却に対して最も真剣な人物である。それ以外には岩田一政氏竹中平蔵氏伊藤隆敏氏武藤敏郎氏黒田東彦氏などの名前が挙がっている(赤字は学者、青字は元財務官僚)。このなかでも武藤氏はもっともデフレ脱却には期待できない者であるので、彼だけは回避して欲しいものだ。

 日銀法改正や日銀総裁人事について各勢力の思惑についてまとめてみた。結論を先に書くとまともなのは安倍晋三総理とみんなの党と一部の自民党議員と民主党議員ぐらい。


自由民主党

 はっきり言って、金融政策についてちゃんと理解している議員が少ない。金融政策について理解しているのは党首の安倍晋三総理と山本幸三氏ぐらい。個人的に完璧に理解しているかわからないが、おそらくある程度理解していると思う議員は平将明氏だ。具体名を上げようとすると3名しか思い浮かばないほど、自民党には金融政策について理解している議員は少ない。

 むしろ日銀法改正に反対し、効果的な金融緩和政策を推し進めようとしている安倍総理の足を引っ張ろうとしている連中もいる。石破とか・・・。麻生財務大臣はリチャード・クーの呪いからは解放されたようだが、それでも金融政策の考え方については麻生財務大臣よりも安倍総理の方がはるかに頼りになることに変わりはない。


みんなの党

 党として日銀法改正案を4度提出している。デフレ脱却のための金融緩和政策に最も積極的な党である。日銀総裁人事は参議院の賛成も必要なため、安倍総理にとってみんなの党の協力が必要になるだろう。みんなの党は安倍自民政権が誤った人物を日銀総裁にしようとする場合の「安全装置」として期待できるだろう。同党は日銀総裁人事において財務省出身者には原則として反対しているが、例外として高橋洋一氏のような人物であれば反対しないことを明言している。


民主党

 自民党と同じくほとんどの議員は金融政策について理解していない。解散総選挙前は日銀法改正に賛成的な議員は200人ぐらいいたらしいが、解散総選挙によって民主党は壊滅し、その200人のほとんども落選し少なくなってしまった。

 民主党の党首やその取り巻きはデフレや金融政策について理解しておらず、それらについて理解している安倍晋三総理が党首を務めている自民党とは異なる。そのため、民主党にデフレ脱却をすることに期待はできないだろう。中央銀行の独立性を理解していない前原誠司や細野豪士が未だに党内で影響力を持っているからだ。民主党において重要な人物は馬淵澄夫議員と金子洋一議員。


日本維新の会

 みんなの党と同じく、党として日銀法改正とインフレ目標導入に賛成しているが、それらの重要性について理解している議員は少ないだろう。党内で最も理解しているのは橋下徹ぐらいだろう。


財務省

 日銀を有望な天下り先にしたい思惑がある。日銀法改正にはそこまで積極的ではないだろう。一部では安倍政権はデフレ脱却のために財務省を味方につけるべきだという意見があるが、財務省も日銀と同じくあまり信用ならない組織である。

 次期日銀総裁・副総裁の候補に武藤敏郎、勝栄二郎が挙げられているが、この2人が積極的な金融緩和を行うことは期待できないだろう。1人はかつての日銀副総裁、もう1人は消費増税に尽力した元財務次官。この2人の経歴を見ればデフレ脱却に積極的な人物とはいえない。


日本銀行

 日銀法改正に断固反対であり、それを阻止するためにインチキ金融緩和を行なっている。デフレ脱却において日銀プロパーは害悪でしかない。

 12月16日の衆議院解散総選挙で自民党が圧勝し、12月26日に第2次安倍内閣が誕生し、野田政権は総辞職、民主党も政権を失った。素晴らしい限りだ。ということでこの記事では野田政権で財務大臣を務め、その醜態を晒しまくった安住淳について記念にまとめておこうと思う。



明日へのミチシルベ-安住淳
 安住淳

 

 1962年生まれ

 

 野田内閣で財務大臣として初入閣


 別名:エグザイル財務相


  

 安住淳の最大の功績(と言っても1つしかないが)は消費税増税だ。勝栄二郎(当時の財務事務次官)の思惑通りに野田と共に行動した。


 安住は消費税増税について「たとえデフレから脱却しなくても増税は行う」という主旨の発言を行い、自らが財務省の省益のために動いていることを明らかにした人物だ。民主党のスローガンは「政治主導」であったが、野田政権の頃になるとそのスローガンは影形もないものになたな。いや、政治主導で省庁の利益を拡大するという意味だったのか?


 彼は円高に対して為替介入を行なった実績もある。まあ、為替介入の是非については置いといて、介入後に安住は愚かな発言をした。それは為替介入の水準を明かしたことだ。そんなことをすれば、投機家はその水準まで円を買い、その水準に達すれば、円を売り戻す行動に出るだろうが、もしも為替介入が行わければ更に円高に拍車がかかることになる。財務相はスイスのように為替ターゲットにコミットメントしない限り、為替介入の水準を明らかにすべきじゃない。


 安住淳も他の民主党議員同様、素人大臣であった。国会では自民党の数少ないリフレ派の1人である山本幸三氏からの消費税や円高について質問への解答はアンポンタンなものばかりだった。正直その様子を見ていたら、安住がかわいそうに見えてきた。まあ、資質がないから当然だが。


 まあ、そんな民主党政権が崩壊してくれてホンマよかったわ。


 安倍政権が明日誕生するが、安倍氏が最優先に考えている問題はデフレから脱却だ。その方法として、金融緩和政策が考えられている。


 デフレは物価が継続的に下がり続ける現象だが、問題は物価よりも人々の賃金が下がることなんだ。企業は売上の全てを労働者に賃金として渡すわけではないから当然だ。特にほとんど債務の名目金利は物価が下落しても変わらないので、実質金利は重くなる。それが企業の労働者への賃金の分配を下げる要因になる。


 デフレから脱却するということは、インフレにするということだ。金融緩和政策とは中央銀行が通貨量を増やす政策だ。通貨量が増え、生産量が変わらないなら、経済はインフレになる。つまり、通貨を増やしても生産量が増え続ける限りはインフレは起きないということだ。よって金融緩和は潜在GDP以上の実質GDPを作り上げることはできない。


 さて、デフレではGDP(名目・実質)が潜在GDPよりも少ない状況だ。デフレが続いていると、企業は生産量を減らすインセンティブを持つ。需要が少ないのだから生産量を減らすのは当然だ。


 逆にインフレ下では人々の需要量が多いため、企業は従業員を雇ったり、設備投資を増やしたり、技術革新を行うことで生産量を増やそうとする。つまり、インフレは企業に生産量を増やすインセンティブを与えるんだ。


 ちなみに生産量が増えることは実質賃金を上昇することなので、実質賃金が上昇すれば人々が買える物の量が多くなるので、人々は物質的な満足感を得ることができる。それが経済成長の恩恵だ。


 あと、ここに書いているインフレは2~4%程度の低いインフレのことだ。さすがにそれ以上のインフレは何らかの悪影響を与える可能性があるし、ハイパー・インフレはデフレと同じぐらい問題だ。ただし、下の方に書くけど、ハイパー・インフレなんて先進国で起きる可能性はほとんどない。


 安倍政権は金融政策(財政政策も併用しようとしているが、それはサブ)をメインにデフレから脱却し、2~3%程度のインフレを実現しようとしている。ところが、愚かなマスコミは「デフレから抜け出してもインフレだけが進行し、人々の給料が同じであるために人々の生活は困窮する可能性がある」と発言している。


 そのような発言をしている者たちの具体例を上げるなら、以下のような人物たちだ。


 ・大島由香里(ニュースJAPAN)

 ・宮根誠司(ミヤネ屋)

 ・長野智子(日曜の報ステ) 


 全く、日本のマスコミの低能さに困ったものだ。マスコミは正しい情報を人々に与えるものなのに、コイツらがやってることは印象操作、捏造報道。どうやらコイツらはインフレのメカニズムがわかっていないようだ。


 日銀がマネタリーベースを増加させると、人々がインフレを予想することで、予想インフレ率が上昇する。この時点ではインフレ率は変わっていない。予想インフレ率が上昇すれば、実質金利が低下することで円安と株高が起きる。円安は輸出企業の収益を増加させ、株高は投資家の消費を増やす(資産効果)。それに遅れる形で設備投資が増える。このようにして消費と投資が増え、次第に所得が増えた人々の需要が増加する結果インフレが起きるのだ。つまり、所得の方が先に増加し、そのあとにインフレ率が上昇するというわけだ。だから、インフレが先行して給料が増えないというのはおかしい理論だ。社会全体で見れば、人々の所得は増えるのだ。


 そもそも人々の所得を伸ばさずにインフレを起こす方法は人々と生産設備を空爆して破壊する方法しか存在しない。実際に戦後直後の日本は米軍によって生産設備を破壊されたので、高いインフレが発生した(ハイパー・インフレではない)。だが、もちろん安倍政権はそんなことをしようとしているわけじゃない。金融政策と財政政策によって日本のデフレ不況を終わらせようとしている。これは正当なやり方だ。


リフレーション


・金融政策と財政政策によってデフレから脱却し、緩やかなインフレを実現させること。


・インフレによって人々の債務負担をデフレの発生前の水準に戻すこと