今回は3冊。

高殿円「トッカン 特別国税徴収官」
イメージ 1 写真撮るのケロっと忘れました
特別国税徴収官を補佐する通称「トッカン付き」グー子こと鈴宮深樹。
上司は顔がハスキー犬のように怖くて、“京橋中央署の死に神"と恐れられる鏡特管。
税務署の職員に与えられている権限が、裁判所の許可がないと逮捕できない警察よりも大きいことや
税務署の組織や職員の使う隠語、国家公務員にについてなど知らない世界のことが満載でした。
税金を納めたくない人、納めたくても納められない人どちらのエピソードも…
サラ金なみの強引さで税金を徴収する鏡の、実は担当する滞納者それぞれに気を配った仕事にふれ、
事務仕事としてこなす案件が相手にとって人生であると気づくグー子の今後の成長が楽しみですケロ。


高殿円「トッカン 勤労商工会」
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「トッカン」シリーズとして2冊続けて借りちゃいました。
“京橋中央署の死に神"と恐れられる鏡が、担当の滞納者を恫喝して自殺に追い込んだとして、
遺族に訴えられる!
原告の背後には税務署の天敵・勤労商工会がついていて、勤労商工会の弁護士・吹雪敦は、
なにかとグー子たちを挑発。
グー子自身も計画倒産に関する案件を抱えているところに
鏡並みに個性豊かな彼のお友達が助っ人として登場…
今回も税務署関連の人事など仕組みが“ヘー”っと思うことが満載。
違う世界が垣間見られておもしろいですケロ。


西加奈子「ふくわらい」
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紀行小説家の父によってマルキ・ド・サドをもじって名づけられた鳴木戸定。
彼女は、幼いころ彼女はひとつの絵としてとらえていた“言葉”が、
“文字”が組み合わせによって“言葉”となり、その組み合わせが“文章”になるのを新鮮に感じていた。
同じように本の付録の福笑いに出会い、切り取られた目や鼻、口の組み合わせによって
無数の顔ができることに驚愕したことが彼女の自我の目覚めとなった。
目隠しをする時の感覚を好む彼女は、飽きることなく無数の福笑いを作り続けた。
大人になっても福笑いに飽きることはなく、出会った人の顔も分解し独自の配置を想像する日々を送っていた。
そんな定は幼いときから父に連れられ世界を旅する中で衝撃的な体験をし、
父の死後も世界じゅうを旅しそこで様々なものを見聞きし様々な体験をしてきた。
彼女は雑誌編集者となったが、特異な経験から周りと馴染めなく淡々とした日々を送っていたが、
独特の風貌を持つ作家兼プロレスラー守口廃尊、美人だが偏見に苦しむ後輩の小暮しずく、
目が見えないにもかかわらず、定に一目ぼれし猛烈にアタックをつづけるイタリア人武智次郎…
最初は福笑いのパーツとして彼らの顔を認識していた定は、福笑いのパーツの背後に広がる
連綿とした広がりを感じるようになり生き生きとしたものになる。
無数の組み合わせによってできたものは、さらに見えないところにも広がっている。
見えるもの見えないもの、見えないけどわかるもの…
人の顔も意識も無限です。なんでも良いのですケロ。