6月ですが去年の11月のお出かけ!…そにょ③ | ヘタレ車掌の戯言

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毎日惰性だけで生きているヘタレ車掌の日常です。

前回記事の続きです。

 

トンネル内の黒部ダムから続くトンネルを出て、黒部ダムに向かいます。

 

立山町 黒部ダム 20181121⑤

標高は1454mらしいです。この画像の右側が黒部ダムの堰堤なのですが、とりあえずは左側へ。

立山町 黒部ダム記 20181121

 

立山町 黒部ダム慰霊碑 20181121

慰霊碑

黒部ダムは、関西電力の水力発電用のダムとして建設されました。黒部峡谷への水力発電用ダム建設は大正時代から計画され何度か着手を試みるものの、その過酷な自然や険しい地形に阻まれて失敗を繰り返すことになるのですが、第二次世界大戦後の急激な電力需要の増加により関西電力では大規模な発電所建設を迫られることになり、何度目かの正直で1956年になって建設に着手することになりました。投じられた建設費は当時の関西電力の資本金の5倍にも及ぶ513億円、作業員は延べ1000万人という大規模なものになりました。完成は1963年、工事は7年に及びましたが、その間転落などの労働災害によって171名の尊い命が犠牲になりました(この他にも現場外の飯場が雪崩によって押しつぶされたりして87名が犠牲になっています)。この犠牲者を慰霊し、後世に伝えるためにするためのにこの慰霊碑が建立されています。

発電所自体は全て地下にあるので、地上からはその出入口や換気設備以外の構造物は見当たりません。

 

立山町 黒部ダム初代高欄 20181121

完成当初より約半世紀にわたって使用されてきた堰堤の高欄の一部が保存されています。

 

立山町 黒部ダム黒部湖側 20181121

黒部ダムの堰堤を黒部湖駅側から

 

で、堰堤を歩いて、その先のトンネルを歩いていくと立山黒部貫光(観光ではない)の全線トンネル内の黒部ケーブルカー黒部湖駅があり、立山黒部アルペンルートとしては、このケーブルカーに乗るというのがお決まりコースなのですが、今回のワタクシはアルペンルート踏破が目的ではないので(笑)、左に曲がってトンネルを出て黒部湖湖畔を歩きます。

 

立山町 黒部湖標柱 201981121

黒部湖は黒部ダム建設によって堰き止められてできた人造のダム湖で、広義の意味では黒部川の一部になります。

 

立山町 黒部湖かんぱ谷橋 20181121②

左がのつり橋はかんぱ谷橋

 

立山町 黒部湖 20181121①立山町 黒部湖 20181121③

この辺りまで来て引き返します。

 

立山町 黒部川 20181121

堰堤の上から黒部川の下流側を望みます。

 

立山町 黒部ダム ダムカレー 20181121

昼食はレストハウスでご当地メニューのダムカレー

ご飯を堰堤に、ルーを黒部湖に見立てた盛り付けです。あまりの寒さに体が冷え切ってしまうダム工事現場では、飯場でふるまわれるカレーライスは体が温まるご馳走だったそうです。

 

ダムカレーを食した後、黒部ダム駅方向へ戻るのですが、そのままトロリーバス乗車ではなく、駅左側にある220段の階段を上ってダム展望台へ・・・。

 

立山町 黒部ダム 20181121①立山町 黒部ダム 20181121④

観光パンフレットなどで見られる放水シーンは、11月だったのでありませんでした。この黒部湖と黒部川の水位差がわかるでしょうか?堰堤高さは186m、長さは492m、日本最大規模のダムです。ダム展望台の下もレストハウスになっていて、こちらでは黒部ダム建設時の映像なども鑑賞することができます。

この他、外階段や放水観覧ステージ、新展望広場などがあるのですが、季節柄、霜が会談に付着していて危険とのことでそちらはまたの機会に・・・。

 

で、このあと黒部ダム駅に戻ります(次回以降に続きます)。