6月ですが去年の11月のお出かけ!…そにょ① | ヘタレ車掌の戯言

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毎日惰性だけで生きているヘタレ車掌の日常です。

新元号“令和”も、施行後早くも1か月が経過し6月となりました。最近、ブログを書くのも正直めんどくさくなってきた(笑)のですが、溜まっているネタがあるのでダラダラ書いていきたいと思います。

 

昨年の11月は、HKT48秋𠮷優花ちゃんの生誕祭参加のために福岡に遠征してしたので、もう遠征はないだろうなと考えていたのですが、この月末で廃止になってしまうアレにどうしても乗りたいな・・・と思いつき、有給休暇を使わない範囲(夜行バスを使って日帰りか1泊)で行けないか?と画策した結果、泊まり勤務明けの11月20日夜出発で11月22日帰宅なら何とかなりそうだと判断してお出かけ!を決行しました。出発日含めて3日間の日程で、完結まで何日かかるかわかりませんがお付き合いいただければ幸いです。

 

まずは新宿駅に隣接したバスタ新宿からスタートです。

 

アルピコバス15032 バスタ新宿 20181120

アルピコ交通バス15032の長野駅・善光寺行きに長野駅前まで乗車します。京王バス東との共同運行路線で、昼行便主体の路線ですが、バスタ新宿発の片道のみ夜行便があります。夜行便はアルピコ交通の担当になります。京王バス東が絡み、中央高速バスのグループに含まれる路線ですが、中央自動車道ではなく関越自動車道・上信越自動車道を経由します。長野駅前には定刻ですと5:08到着ですが、途中順調に進みましたので5時前には到着していました。ただ、11月の長野で5時前って・・・

 

長野駅善光寺口駅前温度 20181121

こんな気温で放り出されるという(笑)

 

バス停の目の前にアルピコ交通の案内所と待合室があるのですが、到着した時点ではまだ閉鎖状態(5:20から開放)で、とりあえず0℃の街をフラフラw

 

案内所が開いた頃合いを見計らって戻ってきて、次に乗車するバスの乗車券を購入してまたまた時間調整。そう、ここの乗り継ぎは3時間ちょっとあるのです(笑)。以前、長野駅に来た時には、駅ビルにマクドがあったはずで、それを期待していたのですが、残念ながら撤退してしまったようで・・・

 

で、次のバスに乗るためにJR東日本北陸新幹線・信越本線長野駅東口に向かいます。

 

アルピコバス04189 長野駅東口バス停 20181121

アルピコ交通バス04189の扇沢駅行き特急に終点の扇沢駅前バス停まで乗車します・・・扇沢駅と聞いてピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが、今回の目的は扇沢駅から乗車するアレですよ(笑)。ちなみに扇沢“駅”は、この時点では鉄道の“駅”でしたが、レールはありません。

レールのない鉄道?モノレール?

いやモノレールは桁がレールだからモノレールですよね?

新交通システム?あれも走行路がレールですよね?

 

関電 扇沢駅改札 20181121

改札口ですよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・と、もったいぶってもしょうがないので(笑)

 

まずは改札前のいろんなモノから・・・

 

関電 扇沢駅撮影パネル 20181121

観光地にありがちな顔出しパネルの類ですね。

 

関電101模型 扇沢駅 20181121①

関電101模型 扇沢駅 20181121②

関電101模型 扇沢駅 20181121③

初代の“電車”の模型が展示されていました。このタイプの“電車”は1964年から1996年まで活躍していました。

 

関電 扇沢駅トロバスラストイヤー写真展示 20181121①

開業当初から現在(去年)に至るまでの写真が展示されていました。

 

関電 旧型車計器盤 扇沢駅 20181121

こちらは初代あるいは2代目の“電車”の計器盤です。

 

関電 扇沢駅トロバスラストイヤー写真展示 20181121②

映画“黒部の太陽”に石原裕次郎・・・ここまでくればもうおわかりですね(笑)

 

2018年11月30日を最後に“鉄道”としては廃止となった関西電力直営のトロリーバスに乗りに行くというのがこの“おでかけ!”の目的なのでした。

 

改札を入ってホームに上がってご対面~(笑)

 

関電308 扇沢駅 20181121①

関西電力300形308の黒部ダム行き・・・黒部ダムマスコットキャラクターの“くろにょん”がお見送り(笑)

トロリーバスって電気で走るバスじゃん!と思われる方も多いかと思われますが、法規上は“無軌条電車”というれっきとした“鉄道”でして、一般的な鉄道と同じ法規である鉄道事業法(1988年までは地方鉄道法)あるいは軌道法(路面電車などに適用される法規)が適用され、運転士の操縦免許も自動車の大型二種の他に鉄道の操縦免許である動力車操縦者運転免許の無軌条電車運転免許が必要になります。日本におけるトロリーバスの歴史は意外に古く、1928年に阪神急行電鉄(現在の阪急電車)宝塚線花屋敷駅(1961年に雲雀丘駅と統合されて雲雀丘花屋敷駅に)から新花屋敷駅を結ぶ日本無軌道電車が開業したのが最初とのことですが経営不振で数年で廃止、その後は京都市電気局(現・京都市交通局)が1932年に、名古屋市電気局(現・名古屋市交通局)が1943年に開業させるものの、本格的な普及は戦後1950年代に入ってからで、川崎市交通局東京都交通局大阪市交通局(現・大阪市高速電気軌道/大阪シティバス)、横浜市交通局が開業させました。当初はレールを敷設する必要がないことから路面電車より建設費が安いこと、路面電車と変電設備などが共用できること、ディーゼルエンジンのバスより性能がよく排気ガスを出さないことなどがメリットとして挙げられますが、走行できるのが架線のある範囲に限られ車線変更が容易でないこと、トロリーバス同士の追い越しができないこと、集電装置のトロリーポールが架線から外れやすいことなど、デメリットも多く都市交通としてのトロリーバスは1972年までに全廃されています。

一方、1964年には関西電力が黒部ダムへの観光客輸送手段としてトロリーバスを採用し、半世紀以上に亘って運行してきました。これは、走行区間の大部分がトンネルでディーゼルエンジンのバスでは排気ガスがこもることが考えられることと周辺環境(国立公園)への配慮によるものとされています。電気設備や1993年から導入された300形の老朽化と保守部品確保が困難となりつつある実情や、近年は小型で大容量の蓄電池が開発されたことで、今後は扇沢駅停車中に充電する電気バスでの運行に変更することとして2018年11月末を持ってトロリーバスを廃止、併せて鉄道事業も廃止とすることになりました。

 

・・・というわけでくろにょんに見送られて308に乗り込みます(次回以降に続きます)。