発掘ネガから・・・阪急8000系 | ヘタレ車掌の戯言

ヘタレ車掌の戯言

毎日惰性だけで生きているヘタレ車掌の日常です。

ネタがないときの定番ネタですw

一連の京阪ネタと同じ時期の撮影ですから、1993年8月撮影のはずです。


ヘタレ車掌の戯言-阪急8120 武庫之荘~園田間 199308
阪急8000系8120の須磨浦公園行き普通 武庫之荘~園田間にて撮影

阪急8000系は、神戸線系統と宝塚線系統に1988年から導入されている、阪急初の量産型VVVF制御の電車です。
神戸線・宝塚線とも、8両編成が基本ですので、8000系も増結用の2両編成以外は8両編成なのですが、神戸線に1989年に導入された8001Fと、1992年に導入された8020Fは、当初6両編成でした。

神戸線系統では、当時存在した山陽電鉄直通が最大6両編成だったことと、神戸線の支線である今津線(西宮北口駅~宝塚駅間)が6両編成での運用だったので、6両編成での導入となったようですが、8001Fについては早々に中間車を増結、して8両編成化されており、8001Fという編成・車号が示すようにあくまで暫定的な6両編成だったようです。一方の8020Fは、8両編成が8008Fまでの9編成(阪急ではトップナンバーが末尾1ではなく末尾0なので、8000F~8008Fの9編成ということになります)出揃った後に番号を飛ばして付したことから、当面8両編成化するつもりはなかったかと想定されます。

当時の阪急では、新造車両の導入と、代替で廃車となる車両について、広報誌(阪急沿線リネア)で告知しており、8001Fがどの車両の代替かはわかりませんが(当たり前ですが、緊急沿線に住んでいたことはないので、出かけた時でないと広報誌を手にすることはありません)、8020F導入の頃はたまたま関西に出かけていまして、そのとき手にした広報誌に8020Fの導入と代替廃車となる試作冷房車5200系
5202Fのことが触れられていましたので、その代替廃車が今津線用6両編成の5202Fだったことから、8020Fが6両編成になったということかと思います。ちなみに6両編成はこの1編成で終了してしまい、以後の増備は10両編成運転時の増結用2両編成のみとなります。

当然、8両編成が標準の神戸線において、最新編成といえども6両編成なので運用は神戸本線の山陽電鉄直通普通か今津線(西宮北口駅~宝塚駅間)の運用が主体でした。

この編成の導入は1992年7月だったのですが、同年9月からの新社章移行が決定されていたからか、2200系や6300から採用されてきた先頭車の“H”マークが省略されており、地元のファンの間ではいろんな噂があったとかなかったとか・・・

ちなみに各車両にあった旧社章(大阪市・神戸市・京都市の市章を重ねたデザイン)は設置されていて、新社章移行後はカバーをかけて目隠しされ、定期検査の際に撤去されています。


そんな虎の子の6両編成でしたが、1995年に発生した阪神大震災の際に阪急伊丹駅で被災した3100系2両の代替分として中間車2両が組み込まれて8両編成化され、現在に至っています。

中間に組み込まれた2両は、側窓の日よけがそれまで阪急の標準だったアルミ製のよろい戸から、ロール式ブラインドに変更されています。


そんな特徴ある編成の今では見られない山陽直通須磨浦公園行きということで掲載してみました。

神戸高速鉄道を介して実施していた阪急神戸線と山陽電鉄本線の直通運転は、6両編成を解消したい阪急サイドの意向と、阪神本線との直通特急開始により1998年2月に解消されることとなり、現在は阪急電車が[須磨浦公園]という行先を掲げて走ることはなくなりました。


話は変わりますが、明日から関西方面に行ってきます。