今ヤフオクに白のトビウオが出ています。セイコーの中でも知る人ぞ知るレア物。

しかしこれは状態がイマイチですなあ。流石にこれでは食指が動かない。

 

では状態が良かったら?

 

それなら私は物凄〜く欲しくなると思います。別にこいつの黒を持ってるからということではなく、シンプルにレア物が好きということ。

 

では、なぜ私はレア物が好きなのかというと、これがよく分からない。他人に自慢したい(或いは隠れて優越感に浸りたい)から?それとも将来の価格高騰を見越して?

 

どちらも合ってるような気がするし、違うような気もする。いや、でもきっと違うのだろう。そもそも「好き」という表現が不正確。

 

私はレア物に惹かれるし、欲しいと思うけど、でもそれほど好きなわけではない。そのことは先に書いた白のトビウオや今ヤフオクに出ているクラウンのS字入り初期ロゴを見ても分かる。見れば見るほどこれらの時計が良いとは私には思えないのです(ただし、S字なしのクラウン初期ロゴは良いと思う)。

 

では、なぜ私はこれらの時計に惹かれるのか。それは市場に出てくる数が少ないから。別の言い方をすると、手に入れるのが難しい(でも不可能ではない)から。1度状態の良いものを手に入れてしまえば、もうその次はない。そこで旅は終わる。いつまでも次を求めて沼の底を這いずり回らなくて済む。そう、私はもうこの辺で時計探しの旅を終わりにしたいのだと思う。早く楽になりたいのだと思う。このところ時計よりも昔の時計雑誌を集めることに力を入れているのも恐らくはその表れ。

 
でも、だとするとレア物は私にとって単なる逃げでしかない。たとえそれで旅を終わりにすることができたとしても、それは本当の意味でのゴールではなく、ただの途中棄権。それで良いかというと、そんなわけがない。走り始めた以上は最後までゴールを目指さなきゃ。近鉄の鈴木啓示が出ていた昔のCMじゃないけど、投げたらアカンのです。
 
なるほど、そういうことか。まだボンヤリとだけど、何となく方向性が見えてきたような、今はそんな気がしています。