今日は前回の続きを。

 

そうか、このリューズ、ジョイント式か!

 

でも待てよ?ジョイント式リューズって、どうやって抜くんだ?なんせ初めてのことだから分かりません。分からないからネットで調べてみたら、どこかの時計屋だか修理業者だかのサイトに「引っ張ったら抜ける」と実にシンプルなことが書いてありました。

 

おいおい、冗談だろう?そりゃあ無理やり引っ張ったら抜けるのは抜けるだろうけど、そんなことをして機械に良いわけがない。他にもっと良い方法はないの?

 

そう思って考えること暫し…で、思いつきました。ジョイント式リューズって、要はこんなふうに凹凸が噛み合って接合されているだけなのですよね(画像お借りしました)。だったら縦に引っ張る力に対しては強くても、横にズラす力に対しては弱いはず。

と・い・う・こ・と・は…です。ケースを逆さに(文字板を下に)して、その状態でリューズを回していけば、巻真の接合部の向きが地面に対して垂直になるタイミングで重力に負けて接合が解かれ、中の機械がストンと出てくるんじゃね?

 

そう思ってケースを左手に持ち、右手の親指と人差し指を使ってそーっとリューズを回し始めたところ、ガシャン!という大きな音がして、見たら机の上に中の機械が落っこちていました。ちくしょう、急に出てくるんじゃねえよ。ビックリするじゃねえか。

でもこれで中の機械を取り出すことができました。一歩前進。因みにケースの内側はこんな感じ。ほー…PAT.P(特許出願中)の刻印がありますな。

さあ、これで思いっきりケースを洗ってやることができるぞー!…というわけで台所用洗剤を使って歯ブラシで何度もゴシゴシ洗ってやったのでした。しかしここのバネが入っている隙間の汚れは凄まじかったですね。これはアカンわ。道理でその後このタイプのケースが普及しなかったわけだ。。。