昨日の記事に貼り付けたこの画像、皆さんはここに写っている器械が何だかお分かりだろうか。

正解は折れネジ引抜器。文字どおり折れネジくための械なのだけど、実際にどんな場面で使うかというと、1番多いのは恐らく時計のムーブメントをケースに固定するネジ(機止めネジ)の頭部が折れてネジ部が地板のネジ穴に刺さったまま残ってしまったのを取り除く(引き抜く)場面です。


機止めネジというのはこれです。下の画像で赤い矢印の先にある2つのネジのこと。特にアンティークだと、入手時からこれが折れていたり(下手したら2本とも)、素材の経年劣化のため触っただけで折れてしまうことがあるのです。

因みにこの機止めネジ、折れていたからといって別に困るようなものではありません。せいぜい使っていて中からカタカタ音がするのが気になるくらい(ケースの中で機械が固定されていないわけですから)。でも折れたままだと裏蓋を開けたときに見た目が美しくないのですよね。だから私みたいに普段から自分で中を開ける人間からすると、ここはどうしても何とかしておきたい。


そういうときに使うのが折れネジ引抜器。でもこれが探してもあまり…というか、全然売ってないのです。ベルジョンのはあるけど、あれはアホみたいに値段が高い上にあまり役に立たないのですよね。そんなときに見つけたのが上の画像の器械。チュゴク製で私が買ったときは税、送料込みで確か2000円を切っていたけど、これがビックリするくらい簡単にスポスポ抜けるのです。いや何がって、それはもちろん折れたネジがですけども(下の画像参照)、折れネジに苦労させられていた人なら感動すること間違いなし!この感動を誰かと分かち合いたい!!…と思っても誰も分かってくれないし、興味すら示さない。時計弄りなんて根暗でマイナーな趣味をしていると、このあたりの周りとの温度差というか落差が悩ましいですなあ。。。