ポーグについて書いた以上は、このモデルについても書かないわけにはいきますまい。それが稀少性という意味ではペプシの中でもピカイチ、ポーグも尻尾を巻いて逃げ出すこのモデル、通称サンライズです(↓)

画像の個体はあのセイコーミュージアム銀座の所蔵品。つまりこれこそメーカーが認めた正真正銘のホンモノで、真贋判定に迷ったときに拠るべき絶対的な基準と言えるのです。インダイヤル周りの独特なデザイン処理と、その美しい文字板カラーからファンの間でサンライズと呼ばれるこのモデルは、その圧倒的な稀少性もあって、現在では非常な高値で取引されています…ということは当然ですけどニセモノも数多く出回っているわけで、現にヤ◯オクあたりには、どれとは言いませんが一見して明らかにニセモノと分かるブツがゴロゴロしています。


今回私が見ていった合計203本のサンプルの中に含まれていたサンライズは全部で8本。但し、うち1本はガッチャどころの騒ぎではないド直球のニセモノ(国内の某有名アンティークショップの過去販売品ですが)。なので安心してリストから外して良い。


問題は残り7本です。流郷貞夫さんの著書によると、サンライズの製造期間は1972年8月ころからの約3ヶ月間。それに従うと、何と恐ろしいことに、7本のうち6本については製造年月の点から真正性に疑問符がつくのです。つまり、安心して買ってよさそうなものは8本のうちたった1本だけ。えーっ、マジでえ?これじゃ余程の自信がない限り、怖くて手を出せませんな。


サンライズについては以上。あまりにも分からないことが多すぎるので。さて、明日はどうしよう?そうだ、コークの変遷についてでも書きましょうか。あれは自分の備忘のためにも書き残しておきたいので。でもその前に違う話題を1つ挟むかも。


明日からゴールデンウィーク。うちは息子が受験生だから特に予定は入れていないけど、旅行等を予定されている方はどうかお気をつけて楽しんできてください。