本日2回目の更新。お前さん、絶対暇だろ?


楽しかった東京出張も終わり、今は帰りの新幹線の中でこれを書いています。中野ではジャックさんで新旧様々な時計を見た後(あの保証なし現状渡しのクロノエースにはグラッときました)、明屋書店さんでLowBEATの最新号を立ち読みしたりして(買えよ)、充実した趣味の時間を過ごせました。また来月も来たいなあ、来れたら良いなあ。


さて…というわけで待望の(?)ペプシ特集の再開。


おいおい、前回のアレはないだろ。書くならもう少し真面目に書けよ。確かに。おっしゃるとおり。なので今日はもう少しポーグについて書いておきます。


今回私が見たペプシのファーストモデルのサンプル全79本の中にポーグが10本しかなかったことは、前回の記事に書いたとおりです。やはりあの派手なカラーはガイジンにはウケても、日本人の感性には合わなかったのでしょう。そのため国内での販売数は伸びず、現存数も少ないとされています。ま、そのせいで逆に今では高値で取引されるようになっているのですけどね。


それはともかく、1969年5月21日に61スピードタイマーが発売されたとき、果たしてラインナップの中にポーグも含まれていたのかという点についてですが、結論から言うと、含まれていたと考えてもおかしくはないと今の私は考えています。その根拠は裏蓋シリアルです。即ち、私が見たポーグの中で1番古い個体の裏蓋シリアルの頭3桁は923、つまり私が見たペプシのファーストモデル全79本の中でも最も古いものだったのです。最初から作られていたなら最初から販売されていたと考えなければおかしい。但し、この923はオリジナリティに問題があるのですよね。それと言うのも、明らかにミドルケースが後年のものに交換されているのです。何故そう言えるのか。それはこの個体のケースにはノッチがないからです。ノッチ?そう言えば以前の記事にもその言葉は出てきたよな。何だよ、そのノッチってのは?


はい、説明しましょう。このノッチというのはニッポンのお笑いコンビ・デンジャラスのボケ担当のこの人(↓)


…じゃなくて、ガイジンがつけた呼び名で、日本語では「切り欠き」とか「くぼみ」を意味します。分かりやすいように画像を載せておきましょう。これです(↓)

赤い矢印の先の部分を見ていただくと、ケースに切り欠きがあるのが分かると思います。これがノッチで、ケースにこのノッチがあるのが初期モデルの証とされているのです。では、このノッチはいつごろ姿を消したのか。これまた断定するのは難しいのだけど、私が見た限りでは、裏蓋シリアルの頭2桁が08、つまり1970年8月製造の個体(因みにペプシではなくコーク)にノッチありのものとなしのものが混在していて、その後は一斉にノッチなしのものに切り替わっているので、同年同月を境にして、それ以前のものはノッチあり、以後のものはノッチなしと考えて良さそうです。市場ではノッチありのものが稀少とされ人気を集めているけれど、何のことはない、実はファーストモデルならノッチがなければおかしいのであって、しかもこれまでに記事にしてきたことからも明らかなとおり、実はペプシにせよコークにせよファーストモデルって結構残っているのですよね。だから皆さん、しょーもないセールストークに騙されてはいけませんゾ。


はて、何の話でしたっけ?そうそう、61スピードタイマーの発売当初からポーグがラインナップに含まれていたかどうかの話をしていたのだった。でも今日は十分書いたので、続きはまた明日。