今日は裏蓋刻印から読み取れるペプシのファーストモデル(6139-6000)の製造期間について。私がこれまでに確認したサンプルは、コークも含めて合計203本。何かを語る数としては少なすぎる。それは分かっています。でも、そろそろ書いておかないと、私の性格からして記事にする前に調べることに飽きてしまい(現にもう飽きた)、途中までであれせっかく調べたことが全部無駄になる可能性があるのですよね。それはちょっと勿体ないかなと。なので、これから書くことは、あくまでも203本という限られたサンプルから得られた推論でしかないということを予めご承知おきください。
私が確認した203本のうちペプシのファーストモデルは79本でした。その中で1番古いものは裏蓋の6桁のシリアルの頭3桁が923、つまり1969年2月の製造で、ケースの固有番号が3000番台の個体でした(個体の特定を避けるため、以後ケースの固有番号の下3桁は記載せずにおくこととします)。逆に1番新しいものは078、つまり1970年7月の製造でケースの固有番号が8000番台の個体でした。923より前の個体はまだ見つかっていないし、078より後の個体もありません。そして1971年に入ると6002とか6005といったペプシのマイナーチェンジ版がチラホラ出てきます。
したがって、私が見た203本の裏蓋刻印から読み取れる範囲では、ペプシのファーストモデルの製造期間は1969年2月(1月という説もあり)から1970年7月か、それよりも少し後、せいぜい1970年の終わりか1971年の初めころまでの1年半から2年程度と考えて良さそうです。そうやって考えると結構長いですよね。
しかし、その間ずーっと同じペースで製造が続けられたかというとそんなことはなく、実は1970年に入るとファーストモデルの製造ペースは急激に落ちるのです。そのことは、私が確認した79本のうち74本が1969年製で、1970年製は僅か5本(!)に過ぎなかったことからも明らかです。へぇ~、そうなんだ。でも1970年に一体何があったのだろう?それはね、奴が現れたのですよ、奴が。それについてはまた明日。