もう何度このテーマで記事を書いたか分からないくらい書いているけど、好きだからまた書きます。おいおい、もう飽きたぜよという方はスルーを。


ITEMさん…じゃなくて今はTIMEANAGRAMさんですか…のサイトに最初期の61スピードタイマー(6139-6000)がアップされています。裏蓋シリアルの頭2桁は92(1969年2月製造)。裏蓋に1箇所、割と目立つ凹みがあり、それをどこまで気にするか、逆にいうと許容できるかにもよるけれど、23万8000円というお値段は、今となっては魅力的かと。

 

皆さんご存知のとおり61スピードタイマーの発売は1969年5月21日。最初に市場に投入されたのはダイヤルカラーが濃紺の6139-6000と同じく黒の6139-6010の2種(黄色も入れて3種だったという説もあり)。当時の定価は前者が1万8000円で後者が1万6000円。

 

私に確認できた最古のシリアルは92で、91はまだ見たことがないし、あのWatch CTIさんですら過去販売品の商品説明の中に同じことを書いている。でもクロノス編集長の広田雅将さんもChrono24マガジンに寄稿しているどこかのガイジンも91は存在すると明言しているし、流郷貞夫さんの著書によると61スピードタイマーは既に前年(1968年)10月には量産が開始されていたというから、裏蓋シリアルが91で始まる個体が存在していてもおかしくはない。

 

そう、おかしくはない…けどこれが全然出てこない。一体どうしてでしょうね。普通に量産され、市販されていたなら、もう少し残っていないとおかしいと思うのだけどなあ。ムーブに初期不良が見つかってその対策が講じられたというから、もしかしたらその辺が何か関係してるのかも?いずれにせよこの時計ほど私を惹きつけて止まない時計は他にありません。持ってないけど(笑)。