先週の日曜日から1週間、風呂に入るとき以外はこのクラウンを腕につけていました。皿を洗うときも、風呂を洗うときも、雨の日も、風の日も、ずーっとつけっぱなし。非防水のアンティークだからといって、何かある度にいちいち外すような面倒な真似はしない。それが私の時計との付き合い方。


むかーし昔、某雲上時計ブランドの代理店の担当者が、そのブランドの時計は毎日腕につけるようなシロモノではない、普段は大切に仕舞っておいて、本当に特別な日に出してきてつける、そういう特別な時計なのだと、雑誌のインタビューに答えているのを読んだことがありますが、私が欲しいのはそれとは真逆の時計。ハレの日だけでなく、辛いとき、苦しいときも常に一緒にいて、共に乗り越えてくれる、そんな時計。


このダイヤルの汚れ方だし、ガッチャだし、このクラウンは普通の人にはきっと難しいでしょう。でも、だからこそ私はこれでいい、いや、これがいい。因みにこの1週間の誤差はプラス48秒でした。1日あたり7秒弱。うん、十分じゃないか。