幸運にもファイアーキッズさんでシチクロのシロの前期(の最初期)を見せてもらえたことは昨日の記事に書いたとおりだけど、実はそのとき併せて同じシチクロのシロの後期の方も出してもらって、両者を手に取ってじっくりと見比べることができたのでした。偶々在庫があったし、他にお客さんがいなかったからできたことだけど、あれはラッキーでしたね。
トンボ本によると、シロの場合(AGFケースだとまた話は別)、前期と後期の違いは文字板(インデックス)と裏蓋刻印くらいで、他に大きな違いはないようだけど、私が見たファイアーキッズさんの最初期は、文字板がオフホワイトというのでしょうか、通常のモデル(シルバー)とは明らかに異なるとても上品なカラーで(調べ切れていないので分かりませんが、最初期には文字板がシルバーのものもあるようです)、それだからか、同じシチクロなのに両者は全く異なる個性を纏っているように見えました。初めてこの目で見た最初期のなんと美しく魅力的だったことか。もちろんシルバー(後期)の方も単体で見るととても良いのだけど、両者を並べてしまうともうダメでしたね。私には最初期の方が格段によく見えました。
お値段は98万円。まぁ要するに100万円だけど、実際に現物を手に取った人間としていわせてもらうなら、私にはそれが高すぎるとは思えませんでした。あとは価値観の問題。時計に100万円がアリだと思うなら、あれは迷わず逝くべきかと。あの時計にはそれだけの価値があると思います(画像はファイアーキッズさんのサイトからお借りしました)。