70歳代になると、自動車免許更新は3年に一度に変更になる。

始めは何故こんな面倒な事をするのだろうと不審に思っていたが、その理由はすぐに分かった。70歳代になると、自分の気持ちとは関係なく、予想以上にあらゆる機能が低下していく。

まず私が一番先に感じたのは視力である。特に夜間視力に違和感を感ずるようになった。夜中に運転すると対向車のヘッドライトが眩しくて、運転に支障きたすようになる。なるべく対向車のヘッドライトを見ないように、視線を道路の左側の白いラインを見つめてゆっくり運転している。

若い頃は対向車のヘッドライトが眩しくて、運転しずらいと思ったことはなかった。また、夜中に山中越えを走ると突然飛び出す鹿にいつもびっくりする。当然急ブレーキをかけるが、その反応が鈍くなっているのか、一瞬の動作に影響があるのか、衝突すれすれで回避する事が多くなった。反応が0.1秒でも遅れると衝突の危険が倍増する。この反応能力も落ちているように感ずる。

健康状態も少しづつ変化が見られる。3年前や6年前の免許更新の際の自分の健康状態を思い出してみると、自分では健康を持続していると思っていても、間違いなく変化していることが分かる。

この様に免許更新日に自分の健康状態をチェックするようにすれば、3年間の健康の推移がよく分かる。3年前より衰えた箇所が見えるようになる。そして、健康を持続するための課題も浮き彫りになる。毎日の僅かな変化を自覚する事は難しい。

3年間の自分の体の変化を知ることは大変重要な情報である。3年毎に実施される免許更新日の、健康チェックはとても理にかなっていると思える。

次の免許更新日までの目標も出来る。目標も明確になり、高齢者には生きがいも与えてくれる。

3年後も6年後も元気で運転を続けたい。問題箇所が浮き彫りになるので、対策が立てやすい。3年ごとの体の変化を客観的に知ることは大変重要な情報である。

経時変化で体の変化を知ることは、健康を維持する為にも有用である。次の免許更新迄、今の健康を維持するために頑張りたいと思います。