高齢者の半数以上は膝と腰の痛みと便秘で、四六時中悩んでいると、床屋の女主人が話してくれた。私も高齢者だが、女性の高齢者の悩みを聞くことはない。何故なら話す機会が全くないからである。

定期的に床屋に通う高齢の女性達との話の内容は、何時も同じです。本当に彼女達は、寝ても覚めても膝や腰の痛みに悩んでおり、半分諦めています。

その理由はどんなに治療しても、決して治らないことを経験しているからです。それに加えて、慢性の便秘に悩まされて、生きるのにさえ疲れ切っているようである。

膝や腰に障害が起きてからでは、治療を初めても遅いのです。変形性膝関節症や腰痛が治療する前の状態に戻る訳がない。対処療法が精一杯である。

彼女達は何故変形性膝関節症や腰痛になるのか理解していない。何故便秘になるのかを全く理解していない。根本的な問題がそこにあります。

高齢者の中には膝や腰の違和感を全く経験しない人達もいます。その人達は便秘で苦しむ事もありません。この違いは何処から生じるのでしょうか。

答えは極めて簡単です。人は高齢になると何故、膝や腰の痛みや便秘に苦しむのかを医学的に理解しているからです。理解しておれば、予防が可能になるからです。

多くの人達は50代になると、グルコサミンの必要量が不足或いは欠乏するようになります。それを知らずして適切な対応をしないと痛みが進み、機能障害になります。こうなっては遅いのです。

膝や腰に違和感が出そうな初期の段階でグルコサミンをたっぷりと補充する事で、進行をストップさせる事が出来ます。

何故便秘になるかを彼女らは理解しているのであろうか。便秘の機序をしっかり理解しておれば、便秘になりません。ただ嘆いてるだけでは解決出来ません。

彼女達の毎日の食事内容を見れば、一目瞭然です。便秘になって当然です。医学的によく理解しておれば、自分に必要な対処療法がわかるはずです。

何時も思うのですが、疾患には必ず原因がある事を肝に銘じておけば、きっとベストな解決策があると思います。勉強して上手く対処せずして未来はありません。

勉強が辛ければ、今の状態を続けて毎日苦しんで下さい。これこそ自業自得です。