今日は、大人の生徒さん I さんのお話です。
I さんは、私がレッスンさせていただいて二年が経ちます。
とても練習熱心で、私も毎週のレッスンが楽しみです。
そんな I さんがベートーヴェンのソナタ、月光に挑戦し、
今日は第三楽章のしあげをしました。
私も演奏をする時、すごく気をつけているのが初めの音。
I さんの初めの音は、程よい緊張感を持っていて、一気に
引き寄せられていく印象でした。
曲が進むにつれ、I さんの集中力と音色のすばらしさに
とても感動し、言葉になりませんでした。
演奏が終わり、いつものように『どうですか??』と I さんが
振り返った時、思わず、すばらしい!!と叫んでしまいました。
演奏やこれまでの練習で辛かったことなど、二人でいろいろ
思い返していたら、I さんから思わぬ一言。
~良い演奏が出来て、先生に恩返しができましたね~
とってもとっても嬉しかったです。。
演奏をしていると、思い通りに弾けることがとても大変で、
難しいことだと感じます。
私が思うすばらしい演奏とは、環境や、感情、体調など、
いろんな要素が含まれて”生きた音”が、心に響くのだと思います。
常にそんな演奏が出来るとは限りませんが、それを目標とし、
日々の練習をすることは、とても大切なことです。
大曲に挑戦することで、緊張と情熱を自分のものにできた I さん、
本当にすばらしいことだと思います。
さぁ、次はショパンでしたね!一緒に頑張りましょう♪