2月20日、旬を迎えたトマトは豊かな味と香り!!

はじめて鈴木農園のトマトハウスを訪ねたのは6月1日、AM5:30。この時期は連日早朝から収穫している最盛期でした。葉の無い茎が大きく横方向に流れた様子は、家庭菜園での栽培経験しかない私には驚きの光景でした。


2024年6月1日 鈴木農園、トマトのハウスにて撮影。処理された古い下葉が置かれている状態です

トマトの茎が大きく横方向に流れた、つる下ろしが何度も繰り返された状態でした。

鈴木農園では、縦方向にトマトの茎を固定しながら誘引し、成長に合わせてつるを下ろす方法を取られています。光の均等な照射、病害虫リスクの軽減や風通しの改善、長期間に渡る収穫などのメリットがあるようですが、収穫を一段終える毎に丁寧に下葉を取って一段づつ下げてゆくという繰り返しの手間のかかる作業です。

この時点では既に何ヶ月も収穫を続けており、あと2ヶ月もすると今年の収穫を終える、そんな時期でした。苗から成長し実をつけるまでの過程を見てみたいと思いました。

 

2024年の収穫を終えたトマトの整理


2024年8月1日のトマトのハウス

8月1日:誘引が外され、1月から7月まで次々に真っ赤なたくさんのトマトを実らせ続けてくれた茎や葉の仕事が終わりました。ほんとうにお疲れさま!!


2024年8月4日のトマトのハウス

8月4日:3日後に訪ねると、茎や葉も敷き詰められていた黒いマルチも、キレイに片付けられていました。

マルチ:マルチングの略で土壌表面を資材で覆う方法。記事中の資材はマルチシート。

 

新たな栽培シーズンに向けたハウスの準備


2024年8月12日のトマトのハウス

8月12日:一面に地温の上昇効果が最も高いとされる透明のシートが敷き詰められていました。これは太陽熱消毒が開始されている状態です。トマトは連作障害が起きやすいと言われています。太陽熱消毒によって病害虫や雑草の種などを死滅させ、連作障害を軽減し、同じ場所での作物栽培が可能になります。太陽熱消毒は夏の太陽熱を利用して、化学的な農薬を使わずに土壌環境を改善できる、環境に優しい手法と言われています。

太陽熱消毒:高温期に透明な被覆材で土壌を覆い、太陽熱を利用して病原菌や害虫、雑草の種などを死滅させる環境に優しい土壌消毒法。ハウス栽培の場合はハウスも閉めきることにより、一層温度を上げています。

連作障害:同じ作物を連続して栽培することで、土壌環境の悪化により収量の減少や病気の発生が起こる現象。

連作:同じ作物を同じ耕作地で継続的に栽培すること。


2024年10月26日のトマトのハウス

10月26日:ハウス内では、苗の植え付けにむけた準備が進んでいました。フィルムが除去され、土壌の通気性を確保するために耕し、必要な肥料などを施して適切な状態に整えられています。この上に黒いマルチを貼っていきます。

 

2025年のトマト栽培がはじまります


2024年11月3日は苗の植え付け

11月3日:一本ずつていねいに植えて行きます。この日はご家族やお手伝いの方も入って作業が進めれれて行きます。以前は種から育てられていたようですが、温暖化の影響で8月から9月の気温が高くなったこともあり、苗を仕入れるようになっているようです。


2024年11月6日花を付ける!!

11月6日:もう花が! と驚きました。昨年うかがった時に開花から収穫まで1ヶ月ほどとお聞きしました。これでは12月に収穫ですか?とお聞きすると、温風暖房機によりハウスを温めても冬は2ヶ月かかるとのこと。2倍の時間をかけて実をつけゆっくりと色づいて行きます。じっくり少しずつ熟していくことで、美味しいトマトに育って行くようです。


2024年11月6日苗を見守る鈴木さん

誘引作業を終えた苗を一本ずつ確認して行く鈴木さんからは、まるで子どもを見守るような愛情を感じました。ハウスへの出入りにはとても気をつかわれています。この時期に病原菌や害虫などに侵されてしまったら、夏までの収穫が台無しになってしまいます。


2024年12月17日、芽かき作業

12月17日:1週間ほど前に1本の苗からコナジラミが発生。
購入した苗に混入していたらしく消毒液を散布し、落ち着いたこの日に伺いました。鈴木さんは芽かき作業中です。
芽かきは、脇芽を早めに取り除き、栄養を果実に集中させるための重要な作業です。


2024年12月17日、まだ青い実をつけていました

まだ青くて小さいですが実をつけていました。苗を植えてからはじめて実をつけているのを見つけて、つい嬉しくて声を上げてしまいました。


2024年12月17日のハウス内

苗の先端部分、頭頂点(とうちょうてん)からはエネルギーがあふれています。ハウスの中は、トマトの香りで満ちています。また、外は凍える寒さですがハウスの中は夏!
コートを脱いで腕まくりでも汗が吹き出します。ポロシャツで作業をされている鈴木さんは作業を終えると必ずシャワーに向かわれるとのこと。 大変なお仕事だと思いました。


2025年1月11日のトマトハウス内

2025年1月11日:年明けにうかがうと驚くほど草丈が伸び、たくさんの花や実をつけていました。ハウス内に満ちている爽やかで暖かみのあるトマトの香りや葉や茎の力強さは、冬という季節の中にいることを忘れさせます。


2025年1月11日のトマトハウス内。赤く色づいたトマト

ハウス内の一番南側の日当たりの良い場所に、赤く色づいたトマトがありました。今年一番の収穫でしょうか。出荷するのには数が揃わないこの時期のトマト。「美味いんだ」と言われます。ご家族などの大切な人に食べてもらうと言います。鈴木さん、とても素敵な方だと思いました。


2月20日、鈴木さんのトマトハウス

小さかった苗は、もう背丈を超えています。可愛い花を撮影しましたが、太くてしっかりした力強い茎と共に勢いのある生命力を感じました。


2月20日、鈴木さんのトマトハウス

2月20日:トマトは旬を迎えています。夏の時期の倍近くの時間をかけて実り、次々に色づいてきました。最近では40度近くになる真夏は高温障害なども起こしやすくなります。
換気や直射日光を当てないために、夏には日に何度もハウスの上面や側面の開閉をして調整されていましたが、熱中症の危険なほどの暑さはトマトにも影響が大きいようです。


2月20日、鈴木さんのトマトハウス

赤く実ったトマトは豊かな味と香り! またとても綺麗でした。美味しいトマトは少し値段が高いです。でも昨年からトマトのハウスを取材させていただき、トマトを育てるために、どれほどの手間と愛情が注がれているのかを見せていただく中で、高いとは思えなくなりました。
また昨今の物価高は資材や燃料にも大きく影響しているはずです。
ぜひ、今が旬の美味しいトマトを味わってみませんか!!

鈴木農園さんのトマトはこの直売所に運ばれて、棚に並びます。八潮市ふれあい農産物直売所は「ハッピーこまちゃん」というネーミングで親しまれています。

 

ハッピーこまちゃん(ふれあい農産物直売所)

 

住所:埼玉県八潮市鶴ヶ曽根1428-1

ホームページインスタグラム

電話番号:048-996-0003

営業時間:9:30~16:00

定休日:毎週水曜日・日曜日

(年末年始及びお盆期間につきましては営業日、営業時間が変更になることがあります。別途ホームぺ-ジでお知らせします。)

 

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Yahoo!ニュースエキスパート(八潮市)地域クリエーター  yuko.N

2025/3/12(水) 11:00 投稿記事