
(2025年2月1日、中央一丁目の道路陥没現場周辺にて撮影)
1月28日に大規模な道路陥没事故が発生した中央一丁目交差点付近で、2024年秋ごろに舗装の歪みや臭気の強まりを感じたという声があったことを耳にしています。
記録には残っていませんが、近隣住民の感覚は地盤の変化を捉えていたのかもしれません。

(道路冠水時に撮影した写真 ※記事の場所とは異なります)
2023年6月1日・2日と台風2号に梅雨前線の影響も重なって記録的な大雨になりました。夜になって避難指示4が出されましたが、どう行動して良いのか分からずに朝を迎えました。空が明るんだ頃マンションの通路から下を見ると道路が川になっていてました。
その時に八潮市伊勢野地内で直径2M程度、深さ1M程度の道路陥没が発生し、後日雨水管の交換などを行ったと聞きました。
でも何ひとつ資料を見つけることが出来ません。
大曽根地内の側溝付近や、南川崎地内の住宅地の陥没も聞いていますが、記録を見つけることが出来ませんでした。

(2025年2月1日、中央一丁目の道路陥没現場しゅうへんにて撮影)
記録に残っていない事は書けないと思っていましたが、記録のない同様の事が複数あることに違和感をおぼえました。都市伝説! 記録の空白と市民の記憶のギャップ。
小規模で人的被害が無かったとはいえ、正式な記録が見つからない(または見くけにくい)状況から、どこで事故が起こるか分からない不安が残りました。何か問題が起これば噂話になって残り、疑心暗鬼がふくらみます。小さいと言っても直径1.5M程度、2M程度の道路陥没です。事実が記録に残り、適正に処理された内容が閲覧できたら、行政への信頼にもつながり、安心して暮らすことが出来るのに! と思います。
正確に記録に残すことによって、広く市民への注意喚起にもなり、また多くの危険を見つけ、対策を立てることにも繋がるのではないでしょうか。

(あちこちに見かけるヒビ ※危険な状態の路面ではありません)
八潮市の立地は中川低地に位置しており、地質的には沖積層(ちゅうせきそう)と呼ばれる、シルトや細砂、泥質の堆積物が厚く分布する地域とされています。また大規模陥没事故現場周辺は、ボーリング調査の結果、地下水位が地表から約0.5mとされる地下水位の高い場所です。地下水位が地表から約0.5mという極端な高さは、八潮市全域ではないとはいっても、地表から1.5〜3.0m程度の範囲が多いとされています。
中川・古利根川沿いの低地部は、地下水位が高くなりやすい傾向があるようです。
異常気象が常態化し、降れば豪雨。そしてこれからが、まさしく台風シーズンです。
道路陥没は、様々な複合的な要因によって引き起こされます。
1月の大きな陥没事故は、老朽化した下水道管の破損による地盤の空洞化が主な原因とされていますが、一般的に集中豪雨により浸食が進んだり、上下水道管からの漏水が加わったりすると、より空洞が形成されやすくなります。

(八潮市陥没事故現場の路面下空洞探査車)
八潮市では1月の陥没事故以降、道路パトロールや空洞調査を強化していると聞いています。しっかりした調査が大切ですが、八潮市民は8月1日現在93,864人です。市民みんなの目で見た気付きを改善に生かせないでしょうか? 全国的には市民通報システムの活用を始めている地域も多数あり、実際に通報が活かされて改善している事例がたくさんあるようです。
八潮市の通報先は、道路に関すること:
道路治水課 建設管理係:048-996-3422、道路治水課 工務係:048-996-3451
下水道に関すること:下水道課 業務係:048-933-9285
発見場所(住所や目印)、異常の種類(沈下・亀裂・穴など)、規模や深さ(無理なく分かる範囲で)、発見日時、写真(可能なら)
※ 通報内容は、必要に応じて専用事業者(ガス・水道など)にも共有され、原因調査や補修対応につながる可能性があります。
<市民通報を受け付け>
八潮市では専用フォームやアプリは導入されていないため、電話連絡が基本です。担当課が不明な場合は、八潮市役所の代表電話:048-996-2111から取り次いでいただけます。
1月28日の陥没事故に対しても、株式会社テラフェーズの事例紹介の中に2020年ごろから、衛星のデータによると陥没現場周辺での沈下の記録が記載されています。市民からもいつくもの情報があったとも伝えられています。この事故では市民からの通報やデータが活かされなかったことが残念ですが、私たちの目で見て、結果についても確認してゆく事ができれば、大きな事故を未然に防ぐことが出来るかもしれません!

(2025年4月6日、中央一丁目の道路陥没現場周辺にて撮影)
八潮市のハザードマップに記載されている記録ですが、平成25年(2013年)台風第26号
床上浸水:103棟、床下浸水:110棟(主に内水氾濫によるもの)
平成27年(2015年)台風第18号:八潮市周辺でも冠水被害が発生。
平成30年(2018年)7月豪雨:関東でも局地的な浸水が報告された。
ハザードマップにはありませんが、2023年6月1日・2日と台風2号に梅雨前線で目の前の道路やマンションの敷地内も冠水しました。
台風シーズンに向けて八潮市で考えるべき5つの視点
■地盤沈下・陥没の予兆監視
路面の沈下・亀裂・異臭などの兆候を93,864人の目で見て電話通報。(LINE通報やGIS連携型の市民レポート制度の導入が望まれます。)
■水害リスクの可視化と避難行動の明確化
避難行動の選択肢(上層階への垂直避難・避難所や親せきなどへの避難)を家庭単位で整理しておく。
■情報取得手段の多重化
防災行政無線は聞き取りづらい場合があるため、やしお840メール・市公式SNS・テレビdボタン・Yahoo!防災速報・NHKニュース・防災アプリなど複数の手段を準備。
特に夜間や停電時に備えて、モバイルバッテリーや携帯ラジオの準備も忘れずに!
■避難所の選定と持ち出し品の準備
指定緊急避難場所・指定避難所一覧も確認し、いざという時に行動を考えておく。
食料・薬・体温計・モバイルバッテリーなど、無いと困る物を!
※備蓄品を考える時に東京都防災ホームページの東京備蓄ナビが便利です。簡単にイラスト付きで数量まで出てきます。(思いのほかの量に驚きました)
■通電火災など二次災害への備え
「避難時はブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉める」復旧後の通電火災を防ぐ。
防災の日「9月1日」は関東大震災が発生した日です。
今年、2025年は関東大震災から102年になります。
「防災の日」が定められたのは、伊勢湾台風(1959年9月26日)による甚大な被害を受けた翌年、1960年のこと。政府はこの台風を契機に、災害への備えと意識向上を目的として、関東大震災の発生日である9月1日を「防災の日」とし、9月1日を含む1週間(8月30日〜9月5日)は「防災週間」とされています。
避難指示が出てからでは冷静な対処が難しい!
防災の日の前後には報道機関からも、様々な防災関連の発信があり、避難や備えについてのヒントが見つかりやすい時期です。なにも問題が起こっていない時に水害への対策を考えませんか?もちろん地震への備えも大切!

(路冠水時に撮影した写真。※記事の場所とは異なります)
陥没事故後の現場にも、我が家からの排水が流れる!!
これは考えたくない現実でした。自然災害と異なりますが、ニュースで流れる現場の様子を見ると、常に排水が流れていました。現場近くを通る時の悪臭! そしてもし、災害が起こったらこのまちは、このマンションは? と考えずに居られませんでした。
水洗トイレは災害時にはとても脆弱な設備!?
一般の水洗トイレは、
■下水道管の破損・陥没による排水不能
排水管が破損すると、水洗トイレの排水が地中に流れず逆流・滞留する可能性があります。特にマンションや集合住宅では、上階からの排水が下階に逆流する事例も報告されています。
■停電によるポンプ停止
八潮市のような低地では、排水ポンプが電力で稼働しているため、停電時に排水が止まり、トイレが使えなくなることがあります。
■断水による水洗不能
水道が止まると、当然ながら水洗できず、トイレが使用不能に。
飲水よりもトイレ用水の確保が難しく、衛生環境の悪化が健康被害につながることもあります。
マンション(集合住宅)の場合
縦管(共用排水管)に圧力が集中し、下層階に逆流しやすい
⇒ 逆流防止弁が設置されていない場合は管理組合による設置(特に1階住戸)
通気管が浸水で機能不全になると、排水の流れが乱れる
⇒ 排水ポンプの防水・高架化(機械室の浸水対策)
ポンプ式排水(地下設備)では停電と浸水が重なると排水不能に
⇒ 住民への啓発:浸水時はトイレ・風呂の使用を控える
戸建て住宅の場合
地盤沈下や傾斜地では管の勾配が狂いやすい
⇒ 排水口に水のうや逆流防止キャップを設置
浸水後に泥水が管内に残り、詰まりや悪臭の原因に
⇒ 床下点検口から管の状態を確認(浸水後は乾燥・消毒が重要)
屋外の排水桝が冠水すると、宅内に逆流することも
⇒ 屋外排水桝の蓋を重石で固定して逆流を防止
トイレの汚水逆流対策:水嚢(すいのう)
「ボコボコ」といった異音が排水口から聞こえてきたら、危険です。
対策:大きめのポリ袋(45リットル位)袋半分くらいに水を入れ、残りの空気を抜き、口を固く締めます。これを水嚢(すいのう)といい、これで便器内をふさぎます。
簡単に書きましたが、ハッキリと安全が確認されるまで排水に注意する必要があります。
私が購入した簡易トイレは消費期限がありませんでした。ただ、メーカーによっては凝固剤を使っても固まらない製品があったと聞いています。臭い対策なども製品によって異なります。必要数の購入前に最小単位の購入でのお試しを!
簡易トイレ、使ってみて分かったこと

(我が家の備蓄品:簡易トイレの段ボール箱に入っている消臭袋+凝固剤)
陥没事故後の節水期間に初めて簡易トイレを使ってみました。我が家からの排水も、救出されていない運転手さんの所に流れていく、と思うと居たたまれなくなり、備蓄していた簡易トイレの使用を考えました。
使い方は簡単:
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便座を上げて、45Lのビニール袋をしっかりセット
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便座を戻し、消臭袋を上からかぶせて使用
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使用後は袋ごと処理でき、水漏れもなし
凝固剤も消臭袋も問題なく機能し、安心して使えました。一度でも実際に使ってみることを、ぜひおすすめしたいと思います!

(2025年5月5日、中川やしおフラワーパークの水辺にて撮影)
八潮市の歌の歌詞「川に抱かれて 街のきらめき 川に抱かれて 人の輝き 素晴らしい 未来へ駆ける はばたきを視る・・・ 」そんな八潮市と、これからも良い付き合いを続けられるように、「備え」を考えるきっかけにしていただければと思います。
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Yahoo!ニュースエキスパート(八潮市)地域クリエーター yuko.N
2025/9/1(月) 23:20 投稿記事