Netflixで『タイタニック(1997)』のリバイバル上映が始まりました。
30年近く前の作品ですが、古さを感じさせない不朽の名作です。
【前半】はローズとジャックのラブストーリーを軸に、
乗客の人物像、心情、理念を描く。
『碧洋のハート(The heart of ocesn)』
ルイ14世が112カラットの原石を69カラットのハートシェイプにカットさせて、
ルイ16世も身に着けていたもので『Le Cœur de la mer』(ル クール・ドゥ・ラ メール:フランス語で『海の心』の意味)と呼ばれていたもの。
映画の中では有名なブルーダイヤ『ホープ』よりも価値があると称された。
『Le Cœur de la mer 69カラ』は革命で紛失し、
時効成立の20年後にクッションブリリアントカットの『ホープ 45カラ』が現れる。
Le Cœur de la mer(フレンチ・ブルー)をカットしたのがホープ・ダイヤと言われてきたが、
ハイテク調査で形状との整合性や、再カットの手法が明らかになったのは2005年。
映画公開の1997年当時は、Le Cœur de la merも存在する可能性があったわけです。
緊迫の衝突シーンでの疑問点があったので考えてみました。
10年以上ペーパー免許ですが、船舶免許所有。
1912年4月14日の23時40分(事故現場時間)
2,224名を乗せ氷山に衝突した。
衝突する直前に氷山を回避するため、航海士が「Hard a Starboard(ハード・スターボード):右舷一杯」の命令を掛けています。
「Starboard(スターボード):右舷」の命令を掛けられた場合、
現在の操舵手は「右に舵輪を回す」のに、イギリス船籍のタイタニックでは「左に舵輪を回す」ことになります。
当時は、同じ命令にも関わらず船により逆方向に舵を切るシステムが混在していました。
※間接法:舵柄(Tiller)を動かす方向を指示します。
舵棒を右舷側に引くと、舵板が左に向いて、船は左に回頭します。
(船外機のハンドル棒をイメージすると分かりやすい)
※直接法:舵板(Rudder)を動かす方向を指示します。
舵輪を動かす方向と船が曲がる方向は一致します。
《現在は国際条約で、操船は直接法に統一されています。》
Starboard(スターボード):右舷
Port(ポート) :左舷>昔の船は右舷に舵があったので、左舷側に接岸した名残
イギリス船籍のタイタニックでは間接法が使われていたので、航海士の「Hard a Starboard:右舷一杯」の命令により舵を左に切るべきでした。
しかし直接法で訓練を受けていた操舵手は緊急事態に直面して、咄嗟に舵を右に切ってしまい、直後に航海士が舵を左に切り直しましたが、この間のタイムロスにより氷山を避けきれなかったという説があります。
しかし、大型豪華船のプロ中のプロの操舵手が間違えるとは思えない。
映画の中でも「ハード・スターボード:右舷一杯」で、操舵手は左にハンドルを回しています。
実は「スターボード:右舷」の号令で、操舵手が左に舵輪を懸命に回すのを見て「エッ!」と思って、調べた事なのです。
さらに、航海士は、操舵手に「Hard a Starboard(ハード・スターボード)」の指示を出した後、エンジンテレグラフで機関室に対して「Full Astern(フルアスターン):全速後進」の指示を出しています。
車と違って、船は動力が無いと、ハンドルを切っても惰性で直進してしまいます。
舵を切って避けようとするには矛盾する指示です。
劇中でも「小さい舵」と語られるように、腰が重い大型船なので、
氷山を避けるように、左に一杯切って向きを変えてから停止しようとしたが、間に合わなかったのが事実かと思います。
見張りが悪いのに、速度を出し過ぎたのが原因でしょうか。
正面からぶつければタイタニックは沈まなかったといわれますが、
なかなか出来ることはないですよね。



