ボタン、押したぞ///?


…このあとどうすれば?


案内があるまで待ってればいいのかな…


ソワソワしながら待ってると……





『…潤さん……お待たせしました…///』





アオイくん本人がやって来たっ…





『今からお部屋にご案内しますので…///』



「ぁ、はいっ…」





…その部屋は、店の中ではなく……


お店の、1番奥のドアを開けたら階段があって。


アオイくんは、そこを上がっていく。





『…3階に…お店の上の階がそういう部屋になってるんです。』



「へ、へぇ…///」



『…こちらです…』






こ、ここかぁ…///


6帖くらいかな、決して広いと言える部屋じゃないけど…


ローテーブルに2人掛けのソファ…


シングルベッドに、その横にはチェストがあって…


いかにも“そういう感じ”の部屋じゃなくて…


逆にそれが“自分の部屋”っぽくて…


なんだか…萌える…


この部屋であんなことやこんなことを…///






『…お部屋の使用時間は2時間です。…なので、必然的に延長、ということになりますけど…いいですか?』



「も、もちろんっ///」





2時間もアオイくんを独り占めっ…///





『んふふ///ありがとぉございます♪…えっと…それじゃ今から…始めますね…///?』



「はいぃっ…///」





ついに始まるっ…


俺の目的が果たされるっ!


……あ。


その前にっ!!





「ごめん、先に1つ聞いてもいいかな…」



『なんですかぁ?』



「…ミヤビくんって子が言ってたんだけど…なんかチャンスだとか、朗報…だとか。…どういう意味?」



『あ…///ぇっと…それはですね?』



「ぅん…」



『…お客様にこういうこと言うのは失礼かと思うんですけど…』



「…うん?」



『…実はすごくタイプで///』



「え…そう…なの?」





それはマジで嬉しいかも…///





『はぃ///…仕事と割り切ってても、やっぱり好みの人とやるほうが嬉しいし…』



「やり甲斐がある?」



『はぃ///』



「ふふっ///そっか、そういうことだったのか…」



『ごめんなさい…』



「え、なんで?」



『だってなんか…お客様を平等に見てない…』



「そういうもんでしょ?…人間なんだから、好き嫌いもある、って言ってたじゃん。…俺は気にしない。……ていうかむしろ…今すっごく嬉しい///」



『ぁりがとうございます…///』



「…それに、実は俺も。タイプなんだ、アオイくんのこと。だからすっげぇラッキーって感じがしてる///」



『んふふっ///……ほんとだった///』



「ん?」



『いえっ///……それなら…ボクをい〜っぱい可愛がってくださいね?』



「…っ…ぉっ…ぅおぉっ///」






アオイくんがそっと近づいて…


抱き付いてきたぁっ…///





『……潤さんも触っていいんですよ?』



「ぁ…はいっ…///」





抱き付かれてどうしていいか分からず、宙をさまよってた手を、そっとアオイくんの背中に回した…





『…んふ…潤さん、イイ匂いする〜♪』



「ぇ…あ…そう…かな///?」





そんなこと初めて言われた…





『ん…ボクの好きな匂い…///』





ぎゅっと抱き締めて、スリスリしてる…


か、可愛いっ///


まるでほんとの猫みたい///





「アオイくん…」



『はぃ?』






そっと肩を押し、身体を離す…

そしてしっかりと目を見てお願いしよう。





「改めてだけど……俺の目的果たす手伝い、してくれる?」



『喜んで♪…どんな要望にもお応えします♪…潤さん仕様にしつけてください…///』



「ん///…よろしくお願いします///」



『こちらこそです♪』






しかし躾けるって言ってもなぁ///


何をどう躾けるんだ?





『最高の誕生日にしましょうね♪』



「ん///」



『ではさっそく♡』



「えっ……あっ……///」





俺のベルトを緩め、一気にズボンをおろされた…


そのままソファに座らされ…




『んふ♪…いいカタチ♪』





躊躇いもなく、パンツの上から俺のを触った///





「ちょっ…///…いきなりなんだ!?」



『…だって2時間しかないんですよ?早くしなきゃ…』





俺にとっては2時間も、なんだけどっ///





「わっ///だからっ…ちょっと待っ…///」





グイグイと先に進もうとする…


なんかやられてる感が否めないって!





「ちょっ…待って待って待て!ステイ!!」





少し強めに肩を押して離れてもらう…





『それなんか、犬に言うやつ…』



「だって言うこと聞いてくれないからっ…」



『…ごめんにゃさい…』





ふっ…猫になったww





「あ、いやっ…俺こそごめんっ…ただその…初めてだから…もっとゆっくり…」



『あ…そっか……ですよね…そしたら……』





チラリと上目遣いで俺を見る…


え…なにその顔…それも可愛いんだけど///




『……キス……してもいい///?』



「ぇえっ///?」





こういうとこって…

キスとかしないんじゃないの!?





『…ダメ?無理?……ムード出そうかと思ったんだけど…』



「いやいやいや…でも…」



『……キスも…初めて?』



「……ぅん///」



『んふふ♪潤さん可愛い〜♪』



「……っ///」





そんなこと言われたのも初めてだよ///





『ボクに任せて♪』





ペロリと舌なめずりをしたアオイくんは…


俺をソファに押し沈め、馬乗りになって見下ろす…





『…お誕生日おめでとうございます♪…忘れられない誕生日にしてあげますね///』





近づいてくる俺好みの顔…


そして重なる唇…


や、柔らかいっ…///


なんだこれ…


めっちゃ柔らかい…


気持ちいい…


あ…離れないで…





『…どう…です?…初めてのキスは…』



「…いい…///…もっとして…色んなとこ、触って…」



『んふ…はぁい♪』





俺が言えば、言われた通りに触れてくれる…


何もかもが初めての感覚…


それが全部気持ちいい…






「…アオイ…くん…」



『…どうしました?…気持ちよくない?』



「ん〜ん…すごくイイ…///」



『んふ…良かった♪』



「…ありがと…俺の猫になってくれて…」



『こちらこそです///……見つけてくれてありがとうです♪』



「ぅん///」



『まだまだこれからですよ♪…次はどうします?して欲しいこと、教えてください…』





見つけた猫は、とても従順で…


猫というよりはまるで犬…


だけど、柔らかくしなやかに、揺れる…


俺の目的を果たしてくれた猫…


このまま俺に懐いてくれると嬉しいんだけどな///





〜fin〜






躾られたのは果たしてどっち?
な、お話になっちゃいました( *´艸`)

がっつり絡みは書きませんでしたが…
潤さんの目的は果たされたってことで( *´艸`)

あくまでも、2人の関係はホストと客…
本来ならやってはいけない関係(営業)だと思いますが…
妄想なので許してね(。-∀-)

お付き合いいただきありがとうございました!