☆S☆
分かってるんだ。
たっくさん我慢させちゃってるって…
そんな潤くんにずっと甘えちゃってるオレ…
そろそろ限界も近いんだろうな。
だからオレ…
ショーが終わって一段落したら…
覚悟決めようって。
潤くんと本番すること、怖いというより不安なんだ。
それを打ち明けたら、大丈夫、って。
…オレのこと大好きだから大丈夫って///
恥ずかしくて思わず寝たフリしちゃって…
そのままほんとに寝落ちちゃったけどさ。
けど、潤くんがオレのこと大好きだから大丈夫って言ってくれたことが、すごく嬉しかったから…
信じていいんだ、って…
だから…今週末、オレは潤くんと…///
「おはよう、智くん。今日もよろしくね?」
『花沢さん!おはようございます♪』
一旦部屋に戻って、着替えてから朝ごはん食べに食堂へ。
そこで花沢さんとバッタリ会った。
「…なんだかご機嫌だね?」
『えっ…///…そう見えますか?』
だってさっきまで潤くんと一緒だったし♪
昨日の夜も今朝も、たくさんキスして充電もバッチリだからさ♪
「ぅん。……潤と一緒だった?」
『ぇへへ…はい///』
「…納得。…で、その潤は?」
『えっと…まだ部屋?』
だと思う…
「…朝ごはんまで一緒に食べれば良かったのに。」
『はっ!なるほど!!それ考えてなかったぁ…今から呼んでみようかな…来てくれるかな…』
LINEを送ると、速攻で返事があって。
そして速攻でやって来たww
「そうだよ、朝メシまで一緒でいいんだよ!サンキュー、智!…って、なんでルイもいんだよ…」
「いいじゃない、教えてあげたの俺だよ?感謝するなら俺にでしょ?」
「はいはい、ありがとさん。」
「…心がこもってない。」
「うるさいなぁ……てかさ、気を利かせて席を外すとかないわけ?」
「ないよぉ!俺だって智くんと朝ごはん食べたいんだから。」
「…はぁ?……智は?…いいの?ルイと一緒で。」
『えっ……うっ……ぅん……』
まぁ、できれば2人っきりのほうが嬉しいけど…
上司である花沢さんに、向こうでどうぞ、なんて言えないし。
「ふふっ♪ありがと、智くん♪」
「…智は優しいからな…イヤだって言えないんだよ…」
「…智くんは優しいからね。イヤだなんて思ってないよ。」
…思ってます…すみません…オレ、そんなに優しい奴じゃないです…
「ぁあっもぉ!ほんとにうるさいなぁ!」
「ぁははっ♪」
…花沢さん、楽しそうだなww
ていうか、潤くんも。
うるさい、って言ってるわりには、なんだか楽しそう。
学生時代に戻った感じかな?
結局、3人で朝ごはん食べて。
そのあと本当に潤くんとバイバイ…
あ〜…寂しくなるなぁ…
「…ほんと、分かりやすいねぇ…智くんは…」
『へ?』
食堂を出て、今日の作業場所へと向かっていると。
花沢さんが、オレは分かりやすい、って…
一昨日も聞いたな、それ。
そんなに分かりやすいかなぁ、オレ…
「潤と別れてから表情に陰りがある。…今、寂しいって思ってるでしょ?」
『ぅえぇっ…なんでぇ?…花沢さんてエスパー!?』
「だから!智くんが分かりやすいんだって!」
『ぅう…///』
そんなに?
ほんと、オレって分かりやすいんだ…///
「……ねぇ智くん。」
『…はぃっ…』
「……昨日の夜は楽しかった?」
『へ?…夜…ですか…///?』
…そりゃまあ…///
シャワールームであんなことして…
眠る寸前までいっぱいキスして…
楽しかった…というより、幸せな時間だったな///
「……訊くだけ野暮だったね…」
あ…また顔に出てたかな///
「…じゃあさ、潤のテクってどうなの?優しい系?激しい系?」
『えぇっ///なんでそんなこと訊くんですかっ…///』
「え〜?だって興味あるんだもん。」
『興味持たないでください…///』
「で?どうなの?」
『…分かんないです……』
「そんなことないでしょ?隠さなくていいから教えて?」
べつに隠してるつもりはないんだけど。
かと言って教える必要もないような…
…って、この会話、一昨日斗真ともしたような…
『だから……まだしてないから…分かんないんですって…』
「え?……え、まだ…?」
『…まだ、です///』
「…へぇ!まだ!!」
『そんなに驚きます?』
「だってあの潤が……まだ手を出してないとは驚きだよ…よっぽど智くんのこと……好きなんだね…」
『えへへ…大好きって言ってましたぁ…///』
「……あ、そういう惚気話は要らないから。」
『あ///……ごめんなさい…///』
「…っとに…相思相愛だねぇ…ほんと…俺の入り込む隙間はないってことか……」
『…ぇ?』
花沢さん、急に考え込んでる顔になった…
「潤とはずっと親友でいたいしな……でも…」
ちらりとオレの顔を見て…
「……はぁぁぁ…」
盛大なため息…ww
なんで!?
「ま、一緒に仕事できるんだから有難いと思うべきか。…潤には悪いけど、ショーが終わるまでは独り占めさせてもらおうっと。」
『へ?ひ、独り占め??誰を?誰が??』
「ふふっ…こっちの話!さぁほら!仕事仕事!今日からリハーサルするんだからね!衣装と道具、全部会場に運び出して!!」
『あ、はいっ!!』
そして急に仕事モード……
掴みどころのない人だ…花沢さん……
ここても鈍ちん智(^_^;)
だって潤くん以外、目に入ってないから♡