☆S☆
ちょっとだけ…体勢変えてもいいかな…
もぞもぞと少しずつ動いて、潤くんとソファの背もたれの間に挟まってみた。
「そっちがいい?窮屈じゃない?」
潤くん、少しだけ端に避けてくれた。
…けど、密着具合は変わんなくて…
『…なんか…ちょうどいい圧迫感で…落ち着く…』
「ふっ……猫みたい♪」
そう言って潤くんは、オレの頭を優しく撫でた。
それから…顎の下をこちょこちょしたり、ほんとに猫をあやしてるみたいに、輪郭に沿って撫でるから……
『……くすぐってぇ…///』
…顔を、潤くんの胸にうずめて回避した…
…だけど、このあと…一体どうすれば…
潤くんは、ずっとオレを撫で回してる…///
一体何が始まるんだ!?
オレはなにをどうすればっ……
『……あの、さ、潤くん?』
「ん〜?」
『…イチャイチャするって……何すんの?』
うずめてた顔を上げ、潤くんを見上げる。
「ん〜……イロイロ?」
『…色々じゃ…分かんねぇよぉ……』
…分かんないこともないけどっ!
具体的なことを知りたいんだっ!
「……ふふっ///…じゃあさ?…智が思うイチャイチャって、どんなの?」
『…え?……どんなの、って……』
そりゃ、イチャイチャの定番って言えば……
…//////
……チュー…とか…すんだろ?
「…ん?」
…なんか期待してる眼差し///
甘く優しく微笑んでる///
思わず…
『………知らん///』
…て、誤魔化した。
だって…恥ずかしくて…
オレからはできねぇよぉ///
「ぁははっ……しょうがないなぁ♪…知らないんなら教えてあげよう♪」
…ほんとは知ってるもん。
べつに教えてもらわなくたって…
…って///
『……!!』
……あっという間にチューされたぁ…///
「ふふっ///……分かった?」
『…ぅん///』
分かってるって!ほんとはっ!!
…だから……
『…けど、これだけじゃ…ないんだよね?』
「おっ?……なんだ、分かってんじゃん♪」
『……ぅん…分かってるよ…ほんとは!』
「ふふっ♪
…恥ずかしくて誤魔化したんだよね〜?」
『うっ///…ぅん。』
やっぱ、お見通しか…///
「はぁぁ…ほんと…可愛いな///」
ぎゅ〜っと力強く抱きしめられた。
「……もっと…キス…したい…」
…それはオレも同じ…
潤くんとチューすると温かくなるから…
…恥ずかしい気持ちは、たくさんしてるとそのうち慣れるのかな…
力強く抱きしめられてた腕が緩んで、
今度は頬っぺたを包み込んでる。
「…智……」
『……潤くん…オレも…慣れるくらいにキス…したい///』
「……そっか///…キスもだけど…名前…呼び捨ても…慣れていこっかね?」
『ぁ……ぅん……』
…だよね。
潤くんは、
呼び捨てにされたいんだよね。
お願いゴトに応えるのも、
恋人の役目だよね。
『………潤……///…くん…』
うぅ…やっぱ照れる///
「…惜しいねぇ♪……ぁ、そうだ♪…いいこと思いついた♪」
『……なに?』
「…智が潤、て呼んだらキスしよ♪」
『なっ///』
なんてこったい…
照れを捨てなきゃ、一生潤くんとキスできないってことかっ…
それは…ムリ!…てかヤダっ!!
…よし……言ってやれ、オレっ!!
『………っ……潤っ///』
「…ふっ……そんな緊張しなくても…」
ちゅ…っと、軽く、右の瞼にキス…
「……もっと力抜いて…」
…そうは言っても……
『………じゅ……ん…///』
そう簡単に力なんて抜けない…
「…ん………(…チュ…)…」
…今度は左の瞼……
「…もっとたくさん呼んで……」
『……ぅん……』
オレが、潤、って呼ぶたびに、潤くんはオレにキスをしてくれる…
…でもそれは、唇以外のとこで…
顔中、至るところにキスしてくれるけど…
1番して欲しい唇には…
触れてくれない…
『……じゅん…』
「……(チュ…)…」
…鼻の頭……そこじゃないって……
『…潤………』
オレは…
オレも潤くんの頬っぺたを両手で包み込んだ…
『……潤……キスして…///』
「……キス…してるけどなぁ…♪」
うぅっ…イジワルだっ///
…けど、よりしっかりと頬っぺたを包まれて…
しっとりと柔らかい潤くんの唇で…
オレの唇も包まれた…
……あったけぇ…///
だけど…多分…2秒くらいで離れてって…
オレは…すぐに恋しくなって…
潤くんの唇を追いかけて…
今度はオレから、キスをした…
…そしたら…潤くん、オレの頭をしっかりホールドして…
ぐいぐい…押し迫ってきた…
『……っ///!?』
うっひゃぁぁ…///
しっ…舌っ……///
これっ……オレはどうすればっ…///
えっと……
潤くんのを追っかけてみよ…///
『……ふっ………ぅ……んんっ…』
「…(はぁ…)……ヤバいな……」
潤くんがポツリと呟いて、オレをぎゅっとした。
『……ヤバいって?』
「ん?……智が…可愛いすぎるから……」
『……可愛くなんか…ないもん。』
「ふふっ///……可愛いよ…もう目の中に入れても痛くないレベル。」
『んふふ…なんだそれ…目の中になんて入んないよ?』
「ことわざだよ?知らない?」
『………聞いたことは…ある。…けど、意味はよく知らない…』
「…可愛くて可愛くてたまらない。溺愛してる。…って意味。……ほんと、その通り。」
『溺愛って///…大袈裟じゃん?』
「……そんなことないって…もう…俺、智に溺れてるもん。」
そう言いながらまた……キスを…
今度はすぐに舌をねじ込まれて…
『…っ…んん〜っ……///』
さっきよりも激しいっ…///
潤くんの舌がどんどん絡みついてくる…
なんか……すごくゾクゾクしてる…
この感覚…もっと味わいたい…
『……じゅ…んっ……(ハァ…)…もっと…して…いっぱい…キスして…』
「……っ……マジでほんとっ……可愛いすぎんだよ…///」
そう呟いた潤くんにオレは反論もせず…
可愛い…って認めたわけじゃないけど…
今はただ…潤くんとキスがしたいだけ…
……これ…オレも潤くんに溺れてるってことなんだろうな…