☆S☆
〈…あれ?…もしかして俺、出番なし?〉
《お疲れ様〜!そうなの…ごめん、せっかく来てくれたのに…智の荷物、ほんと少なくて…あっという間に片付いちゃって。》
〈マジかぁ……俺、差し入れしに来ただけじゃん…〉
片付けも一段落して、寛いでるところに、
姉ちゃんの彼氏さん、登場…
…だけど、もうやることなくて。
わざわざ足を運んでもらって申し訳ない…
『…だから大丈夫、って言ったのに。』
〈でもさぁ…俺のせいだからさ…智くんが家を出るって言い出したのは…だから気になって…〉
もぉ…2人して優しいんだから…
まだあのこと気に病んでる…
『もうその事はいいんだって!』
《そのおかげで良い人に巡り会えたんだもんね〜?》
『ぅん…///
…って、その話さっきもしたしっ!』
《ふふっ♪何回でもしたい聞きたい姉心♡》
『もおっ///』
〈ははっ…そっか…それは良かった…でも…困ったことが起きたら、すぐに相談するんだよ?〉
『うん!』
《さてと。あとは家電類だね。何時頃持ってきてくれるって?》
『あ…えと…14時…だったかな。』
〈1時間ちょいあるね…お昼ご飯、食べた?〉
《『まだ〜!』》
〈ふはっ…息ピッタリww…じゃあ俺、なんか買ってくるよ。今のうちに済ませちゃお。〉
『ぁ、オレも行きます!』
《私も行く〜♪智は留守番!…ほら、家電屋さんから早めに来れるって連絡あるかもしれないし!》
『けど…手伝ってもらってさらに買い出しまで…』
《…姉ちゃんに気を遣ってどうすんのよ!素直に言うこと聞きなさい♪…ていうか、空気読んでよww》
『……ぁ…そっか…ごめん///』
〈ぁははっ///…じゃ、行こっか♪〉
《うん♪》
片時も離れたくないってことか///
仲良く手を繋いで行っちゃった。
ラブラブだねぇ…相変わらず…姉ちゃんたちは。
付き合ってどれくらい経つっけ?
たしか高2の時からだったよね。
…かれこれ…7年っ!?
うわ〜すげぇな…
7年経ってんのにあのラブラブさ…
長続きする秘訣、あとで訊いとこ♪
\\…pipipi…pipipi…//
…電話!
電気屋さんかな?
ポケットからスマホを取り出し、画面を確認…
『あ///』
…名前だけで顔がニヤける…///
『もしも〜し♪』
【ぁ…俺…だけど…】
『ぅん!知ってる〜♪』
【ははっ///だよね。…えっと…どぉ?…片付け進んでる?】
『うん!もう終わった〜♪』
【えっ!?終わったの!?もう??】
『ぅん…オレ、荷物少ないから…姉ちゃんも手伝ってくれたし…』
【そっか、お姉さんと………まだいらっしゃる?お姉さん…】
『う…ん。今はお昼ご飯買いに行ってていないけど。』
【あ、マジ?…俺買ってきたのに…】
『…ぇ?』
\\…•*¨*•.¸¸♬︎…//
あ…電気屋さん…来ちゃったかな…
『ごめん、潤くん…家電が届いたみたい。ちょっと待ってね?』
インターフォンのモニターを覗くと…
電気屋さんではなくスーツ姿の潤くんがっ…
『……えぇっ!?』
【へへっ♪…来ちゃった♪】
『えぇっ…だって今日は仕事で…それで手伝えないって……と、とにかく…中に…』
びっくりしたぁ…
まさか来てくれるなんて…
嬉しいけど…仕事は…どうしたんだろ…
…あっ…
姉ちゃんにオレの分のごはん、要らないって伝えなきゃ!
すかさず姉ちゃんに電話した。
『……姉ちゃん?あのさ…』
【ちょうどよかった!智、何食べたい?】
『あ、あのね、姉ちゃん!オレの分、要らないから!』
【…え?要らないの?どっか具合でも悪くなった?】
『じゃなくて!……その、潤くんが……持ってきてくれた…から…』
【えっ!?…来てくれたの!?】
『…うん///』
【そっかぁ……ぁ、すぐ戻るから帰らせたりしないでよ?ちゃんとご挨拶したいから。】
『ぅん…』
【じゃあ、またあとでね!】
…挨拶って……
…ふつつか者の弟ですが、よろしく…的な?
え…なんか改まられると…恥ぃ……かも…
\\…ピンポ〜ン!//
来たっ!
…カチャ!
勢いよくドアを開けたら、満面笑顔の潤くんと目が合った…
あぁ…今日もカッコイイ…///
『…こんちはぁ///』
「どうも♪
…突然ごめんね?…びっくりした?」
『…びっくりした!…でも…嬉しい…///』
こんなに早い時間に会えるって思ってなかったから…
しかも…会うのは契約をしたあの日以来…だから…10日振りくらいか…その間、毎日電話はしてたけど…会えてなかったから…
だから…すごく会いたかったから…
『…ぁ、どうぞ…入って?』
「ん…お邪魔します♪」
あぁ…潤くんがオレの部屋にっ…///
それだけでなんかドキドキする〜///
『…仕事の途中?』
「…ううん。引き継ぎも一段落したから…有給消化的な?…店長が今日はもういいよ、って。こんなに早く帰れるとは思ってなかったから、行くって断言しなかったんだ。…あと…智を驚かせたいってのもあって…内緒で来た。」
『そうだったんだ…ぁ、ソファ、座ってね?すぐお茶淹れるから…ぁ…コーヒーのほうがいいか?……ってオレんちサイフォンないじゃん!』
「ふっ…いいよ、お茶も買ってきてるから。
……とりあえず智も座ろ?」
『…ぅ、うん///』
潤くんの隣りに腰をおろす…
「……引っ越し、お疲れ様でした。」
『ぁりがと…
なんとか無事に終わりました!』
「俺ね、今日がすっごく待ち遠しかった。」
『…オレも///』
「ふふっ♪」
そう微笑んで、潤くんの手がオレに触れようとした。
抱きしめられる??
それとも……///
\\…•*¨*•.¸¸♬︎…//
「『……っ!!』」
『ぁ…姉ちゃんたちだ…きっと。』
モニターを覗けば思った通り。
…ちぇっ…
いいとこだったのに。
姉ちゃんこそ、空気読んでよねっ!
改めまして!
智くん♪
お誕生日おめでとうございます♪
41歳…かぁ( *˙˙*)
41歳なのに相変わらず可愛いよねぇ(*´艸`)
今日は誰とどんなお祝いしてるのかな♪
素敵な一日を過ごしてるといいな♪
そして素敵な一年になりますように。
いつもいつまでも想ってます♪
お話はまだまだ続きます♪
じっくりゆっくり書きたいので…
のんびり更新ですが、
よろしくお願いいたします♪