*いちごの妄想話♪*
智くんと潤くんの名前をお借りして妄想してます…
いちご、ダメな方は回避してくださいm(_ _)m
『ボクね、大野財閥の人間なんだ・・・』
「・・・グホッ!!」
・・・翌日。
仕事帰りに智の店に寄った。
終わるまで外で待ってたら、あったかいコーヒーを、また買ってきてくれて。
昨日と同じ道を帰っていく。
昨日より肩を寄せあって。
歩きながら、
智が買ってくれたコーヒーを飲んだ。
そして、口に含んだ瞬間に、突然の暴露。
まさかの、分析通りで、
思わず吹き出してしまった・・・
『潤くん!?大丈夫??』
「・・・ゴホッゴホッ、、、わ、悪ぃ、、、ゴホッ・・・大丈夫・・・」
咳き込んだ俺の背中を摩りながら、
智は話を続けた。
『昨日ね、会長、、、ってボクの父さんなんだけど、にね、恋人ができましたって報告したら、大喜びしてね、今度会わせろって!』
「へっ!?もう話したのか!?」
『・・・あれ?ダメだった?・・・隠すことでもないかなって、思ったんだけど・・・』
「いや、そんなこと、ないけど、、、その、、、相手が俺(男)だってことも、言った?」
『ん?うん、言ったよ?』
「・・・それでも会わせろって?」
『うん。会いたいって!!』
・・・あ〜・・・それってさぁ、、、
ぜってぇあれだよな。
大野家に相応しい奴かどうか、
見定めようってやつ?
・・・俺、思いっきり反対されそう・・・
息子が連れてきた恋人が、男って、、、
反対されそう、じゃなくて、
反対される、、、よな。
・・・でも、さっき、、、
報告したら、大喜びしたって言ってた・・・
いや、それも多分演技だろうな・・・
安心させといて、ガツンと落とす、、、
あ〜・・・何言われんだろう・・・
凡そ検討は付く・・・
智に近づくな。
さっさと別れろ。
そんな感じのこと、言われんだろうな。
『・・・潤くん?
・・・父さんに会うの、イヤ?』
考え込んでたら、智が立ち止まって呟いた。
「嫌じゃ、ねぇけど、、、」
やっぱ、緊張はするし、反対された時のこと考えたら、喜んで会いには行きづらい・・・
『・・・やっぱり財閥の人間とは、付き合えないって、思ってる?』
「そんなことっ、、、思うわけねぇじゃん!財閥の人間だろうがそうじゃなかろうが、俺は智が好きなんだから!・・・財閥の子ってのは後から付いてきただけで。
・・・それと、親父さんに会うってのは、やっぱり緊張、、、するんだよ・・・」
『潤くん・・・』
立ち止まってた智が、ほっとしたように俺の名前を呟いて、また歩き出す・・・
『・・・ほら。ボクの目はふしあなじゃないでしょ?』
「ん?なに?」
智がさらに小さな声で呟いた。その言葉が聞き取れなくて、聞き返したら、
『ううん!なんでもない!!』
って言いながら、、、なんか車道のほう、気にしてる?・・・まぁ、いいや。
・・・それより、、、
「智?今日は、遅くなるって、ちゃんと影山サンに連絡した?」
『え?・・・あっ、うん!!遅くなる!!』
・・・?
また車道のほう見てる・・・
・・・なんかあんのか?
俺もちらりと確かめてみる。
・・・ん?あの車、、、さっきもいたぞ?
なんか、俺らの歩くスピードに合わせてる?
車道の向こう側、、、ゆっくりと進んでる真っ黒い車・・・
・・・俺らのあとをつけてる?
いや、、、もしかして、智のこと、狙ってるとか・・・
大財閥の子なら、誘拐される可能性もあるってことか?
・・・そんなこと、させるかってのっ!