*いちごの妄想話*











『送ってくれてありがと。』




「おぅ。・・・じゃあ、、、また。

・・・明日もシフト、入ってる?」




『・・・ん。入ってる。』




「帰り、また寄るよ。」




『・・・ん。』





智に紙袋を渡して、帰ろうとしたら。





『・・・潤くん!待って!!』




って呼び止められた。





「・・・?どうした?」




『・・・あの、、、これ、、、』




「ん?」





大きな紙袋の中をゴソゴソして、

小さな紙袋を取り出した。





『はいっ!

ボクも用意したって言ったでしょ?』




「・・・!!」




『・・・ボクも、好きだって、伝えたかったんだぁ♪・・・受け取って、くれる?』




「・・・っ、智っ!!」





あ〜もぉ!!


なんて可愛いやつなんだ!!


なんて愛おしいやつなんだ!!


自分も伝えたかった、だなんて!!


そんな、満面の笑みで言われたら、、、

抱きしめたくなるじゃねぇか!!


チョコを受け取りながら、腕を引っ張って。


俺の腕の中に収めた・・・





『・・・わぁっ!・・・潤くん?』




「・・・さんきゅ。」




『ふふっ♪・・・あったか〜いっ!』




「俺も、、、あったけぇ、、、」





ぎゅうっと、さらに力を込めた。


智の温もりをもっと感じたかったから・・・





『ふふっ♪潤くんて、ハグ好きなんだねぇ?

さっきもだけどさ、嬉しいと抱きついちゃうの?』




「・・・そうかも。」




・・・智限定だけどな。


智に触れてると、心があったかくなる。


今日初めて触れるのに、

触れることに抵抗がない。


ずっと前から触れ合ってたみたいな感覚。



なんだか、懐かしい・・・




『・・・潤くんに包まれてると、なんか、安心する〜・・・ずっと前から知ってるみたいな、そんな感じ・・・』




智も?


やっぱ、俺たち、出会う前にも付き合ってたんじゃないの?前世とかでさ。


・・・なんてな。




「・・・好きだぁ!智〜!!」




さらにもっと力強く、抱きしめた。




『ふふふっ!・・・痛いよ、潤くん・・・』



「智は?・・・俺のこと好きか?」



『・・・さっきも言ったよ?』



「何回でも聞きたいんだよ!」




力強く抱きしめてた腕を緩め、ゆっくりと体を離す。・・・離れたくないけど、顔見て、言ってほしい・・・




「なぁ、俺のこと、好き?」



『・・・す、好き、です///』




くぅ〜っ!!

たまんねぇな!その照れ方!!


そうだ!勢い任せに訊いてみよっ♪





「どこが?・・・俺のどこが好き??」



『・・・どこって、、、

・・・えっと、、、か、顔?』




・・・へ?


やっぱそうなの?