*いちごの妄想話*

潤くん、智くんのお名前を借りて妄想してます…














2月14日。


世に言う、バレンタインデー。


俺は今日、逆チョコ、なるものをあげてみようと心に誓った。


・・・いや。逆、ではないか。


なんせ相手は、俺と同じ、男、だから。



女の子同士なら、友チョコ、とか呼ばれるそれは、男同士だと、どう呼ばれるんだ?



・・・いやいや。

逆、でも、友、でもないな。


紛れもなく、本命、なんだ。








仕事帰りに、たまに寄ってたコンビニで。


ホットコーヒー、、、セルフタイプのドリップコーヒーを注文して、淹れて。


取り出すときに、手を滑らせ、豪快にぶちまけてしまったことがあって。



俺の、『熱っ!』って声に、すかさずモップと冷たいタオルを持ってきてくれた店員・・・





床を拭くより先に、俺の手をとり、『大丈夫ですか?ヤケド、してないです?』って、冷たいタオルを当てながら心配してくれたその店員・・・





『大丈夫・・・』と答えると、『よかった・・・』って、ほっとした顔で俺を見上げたその店員・・・





『新しいカップ、お持ちしますね!』って、落としたのは俺だから、2杯目のお金を払おうとしたら、『いいです!靴を、汚してしまったお詫びです!』って、受け取ってくれなかったその店員・・・





2杯目をドリップしてる間に、ささっと床をモップ掛けして。出来上がると、フタをして、そっと手に持たせてくれた・・・『ブラックでよかったですよね?いつもありがとうございます!』って、めっちゃ笑顔の可愛いその店員に。

・・・俺はずっと目を奪われてたんだ。

あまりにも、可愛いかったから・・・


言葉使いも、所作も、綺麗で。


纏ってる雰囲気までも。


すべてが俺にハマって。




・・・ヤバイ。

俺、一目惚れした・・・