「智…今、俺が考えてること、分かる?」
『ん〜?…腹減った?』
「ふっ…そうだね。…まぁ、だいたいは合ってる。」
『よし!じゃあ、約束通り、メシ食お?』
「…うん。でも、その前に…」
…3時間も待たせたお詫びの……
…ちゅっ♪
キスと、あわよくば、その先まで。
って、思ってたのに…
『あ…やっ…だ……ダメっ!!』
両肩を押されて、勢いよく拒否された…
「…ダメ?
ごはんの前に、智を食べたい。」
『…ダメだよ!…だって今日の約束はメシ食うことだろっ!?…コレの約束は、してないっ!!』
「コレって、約束してないと、しちゃダメなわけ?つうか。コレも含めての、一緒にごはん。なんだけど?」
『…そ、そうなの?』
まぁ、物は言いようだけど。
俺はそのつもりだったけど。
「そうだよ。…だから、ね。…ヤろ?」
『…まっ///待てって!先にメシ食ってから!
…わっ!…じゅん!コラぁ…んっ…』
…観念してくれた?
覆い被さって、ソファに沈め込むと、
力を抜いて、俺を受け入れ始めた…
「3時間も待たせて、ごめんな?」
…ちゅ……くちゅっくちゅ…
『…っあ…はぁ…ん…』
甘く、漏れる吐息…
肩に置かれてた手が、
俺の髪に触れ始める…
ノッてきた証拠…
『…じゅ…んっ……』
「…なに?」
唇から一旦離れ、
あなたの弱いとこを攻める。
耳孔から耳朶…
そして、首筋を舐める…
『やっ…んんっ…潤!!』
「…だからなに?」
『やっぱり…オレ……』
「…ん?」
・・・ぐうぅぅぅぅっ!!
『……///』
今のこのムードには似つかわしくない、
豪快な…腹の虫の声……
『腹減って力入んないよぉ…』
「……。」
『メシ、食ってからにしよーよぉ……』
「…ふっ…ククっ」
思わず笑いが込み上げる…
この状況で、やっぱり先にごはんって。
『なぁ、死にかけのやつ食うより、少しふっくらした、元気のあるやつのほうが美味いと思うぞ?…だからお願いっ!おいらにメシをっ!!』
「…わーかったよっ。美味いデザートは食後までオアズケなわけね。」
『んふふっ♪さぁ、メシメシ〜♪』
さっきまでの甘い吐息はどこへやら…
鼻歌混じりにキッチンに立ち、最後の仕上げをしている…
やっぱり俺…
一度あなたの頭ん中、覗いてみたいよ。
俺への愛は何パーセント?
なんか、食欲に負けてる気がする…のは…
気のせい?…か?
〜END〜
violet的見解…
智くんは潤くんに対して小悪魔になる(無意識に。)
潤くんは智くんにかまって欲しい甘えんぼさん。
逆に智くんに甘えられると、Sっ気発動。
でも、けっきょくMに落ち着く。
・・・だって、智くんが小悪魔だから。