*いちごの妄想話です。智side。*

BLですので。キライな方は回避してください…














・・・潤がいないことに気がついて、

目が覚めた。



離さないように、離れないように、

しがみついて眠ってたはずなのに。



・・・夢の中で、しばらく会わないって言うから、やだって、ずっとそばにいてって、叫んだら、冗談だよって、笑ってくれて。


嬉しくなっておいらも笑ってた。


幸せな夢だったのに。



目が覚めて、急に寂しくなった・・・

一緒に寝てたはずの潤は、

ひとりでソファに寝てたから・・・



おいらと一緒に寝るのはイヤだったのかな。

もう、おいらのこと、、、飽きちゃった?

夢のことが現実になろうとしてる?



おいらに落ち度があるなら、謝るよ。

それでも、潤が、もうダメだっていうなら、

潔く・・・



────ごめんな、ありがとう。



夜は5人で仕事か。

・・・いつも通りにできるかな。




あ。その前に、ニノと二人でテレビ誌の撮影だった。


いつものようにニノとじゃれてると、テレビ誌のスタッフさんから声をかけられた。



捨て猫を拾ったけど、自分じゃ飼えないから困ってるって。里親は見つけるから、その間預かってくれる人、誰かいませんか、、、だって。



2~3日で見つけてくれるなら、おいら、預かろうかな。猫と遊んでると、気が紛れるかもしれないし。



ニノからはお人好しって言われた。


仕事が終わるまでマネージャーに預かってもらった。今日の夜から仔猫と同居だ。終わったら、早く帰んなきゃね。


・・・って、思ってたら。


5人での仕事の前に、潤から、誘われた。



────今日も終わったら俺ん家来る?



なんで?・・・おいらのことは、もう、、、

それに、どっちみち、行けないし。

仔猫が、いるんだ。



─────明日は?

─────俺が大野さんち、行ってもいい?



なんで、そんなに必死なの?

これ以上、食らいついてこないでよ・・・

おいらの方が、折れちゃうよ・・・


そしたら、あっさり、諦めてくれた。

なんだ、やっぱりその程度だったんだ・・・

会えないなら会えないで、大丈夫なんだ?


・・・そうなんだ?


・・・その割には、会えなくなる分、充電させろって。そう言って、、、おいらにキスしてきた。


どういうつもりなのか、分かんないよ・・・


頭の中じゃ、キスなんかしちゃダメだって思ってんのに、、、やっぱり潤のキスは気持ちよくて、抗えない・・・


・・・おいらって、潤にとって都合のいいやつなのかな。


このままずっと、行き来しなかったら、

そのうち自然消滅しちゃうのかな・・・



・・・それは、やだな。

やっぱりおいら、潤が大好きだから。



別れるなんて、できないよ・・・