*いちごの妄想*


BLです。いちごダメな方は回避してくださいね〜













仕事を終え、帰り支度を急ぐ。

大野さんについて行かないと、そのままはぐらかされそうだから・・・




「リーダー!・・・行くよっ!!」



よし!大野さんより先に帰り支度完了!!




「・・・ホントに来んの?」



「・・・当たり前っ!!」



「・・・どうなっても、知らねぇぞ?」




それはこっちの台詞だっつうの!!

二人が言ってた可愛い子があの仔猫かどうかも定かじゃないし!!

もしかしたら、ホントに女が・・・

女がいたら、、、俺、もうどうなるか分かんねぇからなっ!!




・・・バタンっ!




「・・・ねぇ、あの二人ってさ?」




「・・・でしょうね。まぁ、直接聞くまで知らんぷりしてますけどね。」




「・・・?なに?あの二人って?」




「翔ちゃん、気付かないの?

リーダーと松潤、付き合っ・・・」




「相葉さん!・・・ダメですよ。」




「えっ!?・・・そうなの!?マジ?」




「・・・リーダー、すっごい動揺してたからさ、仔猫の話、したら。松潤もなんか、怒ってたし。」




「でもなんで猫の話持ちだしたら、松潤が怒んの?」




「俺もニノもさ、はっきり“仔猫”って言わなかったんだよ。」




「・・・多分、ですけどね?Jは普通に女だと思ってますよ、アレ。だから、怒った。・・・てことは、二人は、、、」




「え、でもさ?

仔猫との写真、観てたじゃん?」




「おーのさん本人の口から聞くまで納得しないんじゃないですか?」




「え〜・・・マジかぁ。智くんが松潤と、ねぇ・・・いやぁ、ショックだわ。」




「「翔ちゃん・・・」」






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「さぁ、大野さんっ!!どういうことか説明してくれる!?」





車に乗り込み、大野さんの家に向かう。





「そんなにでかい声出すなよ・・・家に着けば分かるんだから、いいだろ?べつに。そんなに急かすなって。」





俺は早く真相が知りたくて、ウズウズしてんのに、あんたは至ってマイペースで。

焦る様子もない。

・・・もう開き直ってるのか?





「・・・我慢、してたのに、、、」



「・・・・・・」



「いつになったら連絡くれるのか、毎日毎日、携帯とにらめっこしてたのに、、、」



「・・・ふっ、、、」



「・・・何が可笑しいんだよ?」



「・・・いや?」



「・・・2週間も俺を放ったらかしといて、挙句に可愛い子、連れ込んでるなんて、、、」



「・・・・・・」



「それが本当なら、、、」



「・・・ホントだったら?・・・おいらと別れんの?」



「・・・っ!!」





なんで、そういうこと、平気で言えんの?

大野さんこそ、そう思ってるから?

・・・別れたいって、、、


やっぱり、あの夢、

予知夢だったんだぁ・・・


やだからねっ!

俺は別れたくないからな!!


男でも、、、女でも、容赦はしない!

修羅場だってなんだってドンと来いだっ!!


ぜってー大野さんは渡さないっ!!




「そうだ、まつじゅん。はいこれ。」




エントランスに入ると、マスクを渡された。

今さら顔、隠したって意味なくない?




「・・・いいよ、べつに。いらない。」



「・・・しとけって!」



「・・・・・・」




なんだよ、、、

そんなに顔バレすんのが嫌なの?

渋々マスクをつけ、玄関先まで移動した。




「・・・ちょっと、、、5分だけ待ってて。」




すぐに部屋の中に入れてもらえず、

玄関先で待ちぼうけ。

・・・部屋の中の怪しい痕跡を隠すつもり?

でも、たった5分じゃ、無理だって。



・・・ガチャ。




「ごめん、待たせて。・・・入って。」




さぁて。

いよいよ噂の可愛い子ちゃんとご対面か。


相手になってやるぜっ!

かかってこいっ!!