*いちごの妄想*
BLです。いちごダメな方は回避してくださいね〜
仕事を終え、帰り支度を急ぐ。
大野さんについて行かないと、そのままはぐらかされそうだから・・・
「リーダー!・・・行くよっ!!」
よし!大野さんより先に帰り支度完了!!
「・・・ホントに来んの?」
「・・・当たり前っ!!」
「・・・どうなっても、知らねぇぞ?」
それはこっちの台詞だっつうの!!
二人が言ってた可愛い子があの仔猫かどうかも定かじゃないし!!
もしかしたら、ホントに女が・・・
女がいたら、、、俺、もうどうなるか分かんねぇからなっ!!
・・・バタンっ!
「・・・ねぇ、あの二人ってさ?」
「・・・でしょうね。まぁ、直接聞くまで知らんぷりしてますけどね。」
「・・・?なに?あの二人って?」
「翔ちゃん、気付かないの?
リーダーと松潤、付き合っ・・・」
「相葉さん!・・・ダメですよ。」
「えっ!?・・・そうなの!?マジ?」
「・・・リーダー、すっごい動揺してたからさ、仔猫の話、したら。松潤もなんか、怒ってたし。」
「でもなんで猫の話持ちだしたら、松潤が怒んの?」
「俺もニノもさ、はっきり“仔猫”って言わなかったんだよ。」
「・・・多分、ですけどね?Jは普通に女だと思ってますよ、アレ。だから、怒った。・・・てことは、二人は、、、」
「え、でもさ?
仔猫との写真、観てたじゃん?」
「おーのさん本人の口から聞くまで納得しないんじゃないですか?」
「え〜・・・マジかぁ。智くんが松潤と、ねぇ・・・いやぁ、ショックだわ。」
「「翔ちゃん・・・」」
*☼*―――――*☼*―――――*☼*
「さぁ、大野さんっ!!どういうことか説明してくれる!?」
車に乗り込み、大野さんの家に向かう。
「そんなにでかい声出すなよ・・・家に着けば分かるんだから、いいだろ?べつに。そんなに急かすなって。」
俺は早く真相が知りたくて、ウズウズしてんのに、あんたは至ってマイペースで。
焦る様子もない。
・・・もう開き直ってるのか?
「・・・我慢、してたのに、、、」
「・・・・・・」
「いつになったら連絡くれるのか、毎日毎日、携帯とにらめっこしてたのに、、、」
「・・・ふっ、、、」
「・・・何が可笑しいんだよ?」
「・・・いや?」
「・・・2週間も俺を放ったらかしといて、挙句に可愛い子、連れ込んでるなんて、、、」
「・・・・・・」
「それが本当なら、、、」
「・・・ホントだったら?・・・おいらと別れんの?」
「・・・っ!!」
なんで、そういうこと、平気で言えんの?
大野さんこそ、そう思ってるから?
・・・別れたいって、、、
やっぱり、あの夢、
予知夢だったんだぁ・・・
やだからねっ!
俺は別れたくないからな!!
男でも、、、女でも、容赦はしない!
修羅場だってなんだってドンと来いだっ!!
ぜってー大野さんは渡さないっ!!
「そうだ、まつじゅん。はいこれ。」
エントランスに入ると、マスクを渡された。
今さら顔、隠したって意味なくない?
「・・・いいよ、べつに。いらない。」
「・・・しとけって!」
「・・・・・・」
なんだよ、、、
そんなに顔バレすんのが嫌なの?
渋々マスクをつけ、玄関先まで移動した。
「・・・ちょっと、、、5分だけ待ってて。」
すぐに部屋の中に入れてもらえず、
玄関先で待ちぼうけ。
・・・部屋の中の怪しい痕跡を隠すつもり?
でも、たった5分じゃ、無理だって。
・・・ガチャ。
「ごめん、待たせて。・・・入って。」
さぁて。
いよいよ噂の可愛い子ちゃんとご対面か。
相手になってやるぜっ!
かかってこいっ!!