・・・やべぇ。
言い過ぎた、かも。
俺は、テレビ的に面白くしたかった。
ただ、それだけ。
それだけなのに、あなたを傷つけた。
本気にしちゃったんだね。
・・・あの一言を。
『同じグループじゃなかったら、
絶対友達にはなってないですよ。』
俺の左腿に手を置いて、
あなた、必死に目で訴えてたのに。
「・・・え?そ、そうなの?」って。
かなり動揺してたあなたを、
フォローするどころか、
さらに煽っちゃって。
・・・素直になれない、やな奴だよ。
俺は。
本当は、ジュニアの頃から、
気になる存在だった。
年上なのに、そうは見えなくて。
やる気なさそうに見えて、
人一倍、努力家で。
でも、そんな姿は誰にも見せなくて。
ある時、レッスンが終わった教室で、
みんなが帰ったあと、
たった1人で自主練してるのを、目撃した。
その姿が、あまりにも綺麗で・・・
目を、奪われた。
もっと近くにいきたい・・・
あなたに、認められる存在になりたい。
そう思って、必死に、、、追いかけた。
同じグループになれるって知って、
飛び上がるほど、嬉しかった・・・
それなのに・・・
☆ ☆ ☆
そっか。
そうだよね。
・・・おいらと友達なんて、ムリだよね。
共通点なんて、まるでないし。
趣味も、興味も、てんで違う。
友達になんて、なれるわけ、ないか。
同じグループだから、
なんとかやってんだ・・・
・・・そうだよね。
それなら、もう、、、
友達にすら、なれないんなら、もう、、、
深く関わんないようにしなきゃ。
そのほうがいいんだ。
・・・もう関わんないほうがいいんだ。
でも・・・
おいらは、嬉しかったんだけどな。
同じグループになれて、
堂々と戯れあえるって。
堂々とスキンシップができるって。
そう思ってたのは、
おいらだけだったんだ・・・
だっておいらは、おまえのこと、、、