有り難いことにリクエストを頂戴しました♪
sさんのご要望にお応えして、七夕のお話を…(ちょっと過ぎちゃいましたが…)
だけどあまり七夕っぽくない…(^_^;)
さらにはイチャイチャも少ない…(>人<;)
…期待外れになってたら申し訳ないっすm(_ _)m

2人の年齢は20代半ばの設定…あの頃の2人を思い浮かべながら読んでください♪
皆様にも楽しんでいただけたら嬉しいです…(( *´ `)"

それではっ…ドキドキ(◎-◎;)反応が気になりますが…
いってらっしゃ〜い!!














あ〜…なんか調子出ねぇ…


頭も冴えないし、つい、ぼーっとしてしまう…


…多分、急に暑くなったこの気候のせい。


あと……





「どうしたの?なんか元気ないね?」





今日は雑誌の撮影。


その合間、今回ペアの相葉くんから心配された…





「珍しいよね?松潤がぼーっとしてんの…」



「ん〜…」



「…リーダーとケンカでもした?」



「ふふっ…しないよ、いたって順調です〜♪」



「そっか♪リーダーもさっき深刻な顔してたから、松潤となんかあったのかなぁ、って…」



「ぇ…大野くんも?」



「うん。…でもケンカとかじゃないんだよね?だったら俺の勘違いかも。」



「………」





…勘違いじゃなかったら?


どうしたんだろう?


なんかあった?


誰かに変なことされた…とか??



あ〜くそ…



こんな時に限って、仕事別々なんだもんなぁ…



しかも俺、まだまだ終わんねぇし…



大野くんだってCMの撮影とか入ってたから忙しいはず…



会って話聞きたいけど…



今日も無理っぽい…




……そう、俺のこの不調の原因は、大野くん不足、ってのもある。


ここ数週間、5人での収録以外、まともに会えてないから…






「松潤この後も仕事?」



「ん?ぁ、うん…」



「そっか…あがりなら一緒にご飯でも〜って思ったけど…」



「ごめんね?」



「いいって!また今度行こうね〜♪」



「ん…」





それから大野くんのことを気にしながらも仕事をこなして…





「お疲れっしたぁ!」





全部終わった時にはもう日付けを跨いでいた。


控え室に戻り、帰り支度をしながらメールのチェック…





「!!」





大野くんからもきてる!


急いで開くと…





【おつかれ!終わったら連絡くれ!】





簡潔にそれだけで…


…こんな時間でもいいのかな。


もう寝てたりしない?


少し躊躇いながらも、俺は大野くんに返信した。


そしたらすぐに電話が鳴って…





【お〜っす…遅くまでご苦労さん!】



「ど〜も。…てかどうしたの?」



【ん?……ん〜…ちょっと会いてぇなぁと思って。】



「ぇ…///」




…珍しい。


大野くんからそういうこと言うなんて…


やっぱりなんかあったのかも。





【ごめんな?疲れてんのに…】



「全然っ…俺も会いたいって思ってたから…」



【んふふ…ほんと?】



「ぅん…///」



【ふふっ…じゃあ…お前ん家行こうか?】



「いや、俺が大野くんとこ行く!」



【分かった。待ってる。】



「今から局出るから…20分くらいかな…」



【ん…気ぃ付けて…】



「ぅん…じゃ、またあとで…」





電話を切り、急いで駐車場へ向かう。


すでにエントランス前につけてくれてる車に乗り込んで、すぐさまマネージャーに確認…




「俺の明日の入り時間て何時?」



《明日はVSの収録からなんで11時ですね。》



「おけ。ありがとう。…で、悪いんだけどさ、大野くんち寄ってくんない?」



《ぇ…大野さんの…ですか?…今から?》



「ん。…なんか話あるみたいで…」



《そう…ですか…分かりました♪》



「……そのまんま泊めてもらうからさ、明日の迎えは大野くんちにお願いします。」



《はいはい♪》



「…なに?」



《いえ?…明日の収録に差し支えない程度にお願いしますね?》



「…何言って…///」



《やっと大野さん不足、解消できますね♪》



「まぁ…///」





全部バレてら…///





《あ、大野マネにも通達しておきますので♪明日は大野さんも一緒にお送りしましょうね♪》



「お願いします…///」




できたマネージャーで助かるよ…///




そんな会話を交わしていると、あっという間に大野くんの住むマンションに到着…


インターフォンを押し、中へと通してもらう…






『おつかれさん♪』





自分だって疲れただろうに…

もう眠いだろうに、ふにゃり笑顔で迎えてくれた…


堪らず俺は…





『ぅおぉ…///』





思いっきり抱きしめた…





『……なんかあったのか?』






それは大野くんじゃないの?

無言のまま、さらにぎゅっと抱きしめる…





『…お〜い?大丈夫かぁ?』



「…大丈夫…」




だけどまだまだ抱きしめていたくて…

ぎゅうぅ…としていたら…




『……とりあえずさ?上がりなよ…』




さすがにそう促されて。




「……ぅん…」




仕方なく離れ、靴を脱ぎ、リビングへ進む…




『腹は…って減っててもこの時間じゃ食わないか。飲みもんは?軽くアルコール入れる?』



「あ〜…ぅん…少しだけ……てかコレなに?」





窓際に大きな笹の葉…





『なにって…見りゃ分かんだろ?笹の葉だ!』



「そうだけど……なんで??」



『なんでって…七夕にはしつずひんだろ?』



「必需品ね?あ〜そっか、七夕…」



『もう日付け変わっちゃったけどな…ん、ビール…で良かった?』



「ぁ、ありがと…」





ソファに座り、カチン…とグラスを合わせ、一気に飲み干す。





「あ゛〜うめぇっ♪」



『ふふっ///』



「え?なに、どうしたの?」



『や、もう願いごと叶っちゃったなぁ、って…』



「…?願いごと?……ぁ、あの笹の葉の短冊に書いてあんの?」





どんな願いごとか見当も付かず、その短冊を探すことに。


一つひとつ、手に取り探す…


けど、その一つひとつには……





【潤が元気になりますように】
【潤が笑顔でいられますように】
【潤が怪我なく過ごせますように】
【潤がモテませんように】






「…っ///…ちょっとこれ…俺のことばっか…///」



『ぅん…だって潤に元気になってほしかったから…』



「…俺はずっと元気だよ?まぁちょっと気候のせいでぼーっとはしてたけど…」



『ほんとにそれだけか?…なんか嫌なことあったんじゃねぇの?』



「え、ないない、そんなの……てかなんで?」



『だから!…落ち込んで元気なさそうに見えたから…なんかあったんかなぁ、元気出してほしいなぁ、って…どうしたら元気になるかなぁ…って考えて…』





もしかして相葉くんが見たのって、この時の大野くんなんじゃ…


深刻な顔して、俺を元気にさせる方法考えてたんだ…





「…こんなに短冊書いてくれたんだ?」



『ゃ、こんなんで元気になるとは思ってねぇけど…まぁ、神頼み的な?』



「大野くんらしいね…///」



『そ、そうか?…けど、ココ来た時、思いのほか元気だったからさぁ、あんま意味なかったかなぁ、なんて…』



「そんなことない……すっげぇ元気出た///」



『んふふ…ほんとかぁ??』





ほんとだよ?

俺のこと、めっちゃ想ってくれてるじゃん…

それだけでほんともう…胸いっぱい…///





「……ほんとです。…あとね、大野くん不足解消できそうだから、もっと元気になるよ…」



『ん?オレ不足??』



「…あなたに触れ合える時間、最近少なかったから調子出なかったのもある!だから今日でもう…大丈夫…」



『そうなんだ///?…じゃあいっぱい触れ合う?』



「ん…俺にもっと元気をください…///」



『しょうがねぇなぁ…///』





と言いつつも、大野くんは惜しみなく俺に元気を与えてくれて…


際限なく元気になった俺は、マネージャーの忠告も忘れ…


大野くんと繋がりまくって揺さぶり続け……



案の定、翌日の収録に大きな支障をきたし…



マネージャーにこっぴどく怒られたことは言うまでもない…