☆J☆
理性無修復のまま一緒にシャワーなんて浴びたら…
『ん…ぁ///』
当然こうなるよね///
密着してキスの猛攻…
でも誘ってくれたのは智のほうだし。
こんなことされても文句は言わないって約束だし。
『んんっ…潤っ…もっとぉ…///』
文句どころか強請ってくるんだから、もう可愛くて仕方ない…///
「ん?…もっとなに?」
『…キス…甘くて熱いやつ…いっぱいして…///』
それ、ついこの間まで色々恥ずかしがってた子の言うセリフじゃないっ///
「…ほんと、可愛すぎて困る…///」
お望み通り、甘くて熱いキスをたくさんたくさん…
だけど…
「(チュッ…)…ハァ…智…もうおしまい…」
『ぇえ〜…なんでぇ…』
うっ…
そんな縋り付くような目で見ないで…///
「このままじゃ風邪引いちゃうよ…」
お湯も溜めずにシャワーだけ浴びて…
欲望のままイチャイチャしてたけどさ、体冷えてきてるって。
『大丈夫だよぉ…』
「…だぁめっ!風邪引いたらイヤでしょ?」
『…しんどいのはヤダ…けど、キス止めんのもヤダ…///』
…あ〜くそ…///
どこまでも可愛いヤツめっ///
「またあとでね?」
『…ほんと?』
「ん♫」
『…じゃあ出る///』
「ふふっ///」
素直に言うこと聞くとこもまた可愛いんだよなぁ…
先に出た智を追うように、俺も脱衣所へ…
まだ拭き終わってない智の身体を一緒に拭いてやる。
『ぁんがとぉ…///』
「ん!風邪引く前に早く服着て!」
『はぁい♫』
着替えを持たずに浴室まで来てしまったから、バスタオルを羽織って再び寝室に。
ホテルにカンヅメだった智は、ボストンバッグから着替えを探し出してる。
…と、その時……
『あっ!いっけねぇ!これ、花沢さんに頼まれてたんだ!』
何かを思い出して叫んでる。
『はい!潤!これ花沢さんから〜♪学生時代に借りてたの、返すの忘れてたって!』
…なんだ?
ルイになんか貸してたっけ?
「…ありがと…」
思い当たる節もないまま、A4サイズのトートバッグを受け取り、中を覗く…
…さらに紙袋?
やけに厳重だな…
…一体なんだ??
う〜ん…と考えながら、袋の口を開けた。
「……なんだこれ…」
上から見ただけじゃ、なんなのかピンとこない。
逆さまにして、バサバサとベッドの上に広げてみた…
………って、これはっっ///
俺は、今出したばかりのソレらを、慌ててかき集め、袋の中へと押し込んだ。
ルイのやつ〜っ///
こんなの智に見られたら引かれるに決まってんじゃん…
俺の…黒歴史時代の……遊び道具……
てか、これ、俺のじゃねぇし!
ルイのじゃん!
なんで借りてたやつ、なんてウソを…
…あ〜、あれだ!
コレ智に見せて、俺の評判下げるつもりだったんだろ?
“潤はこういう癖(ヘキ)があるんだよ?大丈夫?今ならまだ間に合うよ?俺んとこにおいでよ。”
的な。
…でも分かんないじゃん。
もしかしたら智、こういうの、案外好きかもしれないし。
……え、どうなんだろう…
てか、俺はそういうヘキないし!!
あの時は他に楽しみ方がなかったから…コレ使って場を凌いでただけで…
でも、智が……
してみたい、使ってみたい、って言うんなら…やってもいいけど…///
や、言うわけないよな…
まだそんな…経験も浅いし…
こういうのが存在してることすら、知らないかもしれないし。
いや、待て待て?
だったら俺が開発するってのも……アリ??
……え?
俺って実はそういうヘキあったりすんの??
『んはっ♪それ、そんなに思い出深い物だったの?』
「…へ?」
『百面相してる〜♫当時のこと楽しんでるみたい♪』
「ち、違うっ///楽しんでないっ…てかコレ、俺んじゃないし!」
『ほぇ?違ぇの?でも花沢さん……』
「…ルイの嫌がらせだよ…ほんと、イジワルな奴…」
『え〜…じゃあ花沢さんに返しとく?月曜日オレ、持っていこうか?』
「いやいやいや!俺が自分で返す!色々文句も言ってやりてぇし!」
コレを智に持たせるのも気が引ける!
『そっか。…ところで、どんなイジワルされたんだ?オレにも見せて〜』
「だっ、駄目っ!!気分を害するから見ないほうがいい!」
『そんなにひでぇ物なん?…ちょっとだけでいいから…』
「ぜぇ〜っ対駄目!!」
『…駄目だと言われると余計に見たくなる〜…』
「そうだよねっ…でも駄目だから!!」
『ふふっ…分かったよぉ…』
「ありがとっ!よし、コレのことはもう忘れて!朝ご飯にしよう♫コーヒー飲む?」
『飲む〜♫久しぶりの潤コーヒー♪オレも手伝う〜♫』
「じゃ、豆挽きお願いしよっかな♫」
『ほいほ〜い♫』
こんなのなくったって、俺と智は純粋に愉しめるんだ。
むしろなくていい。
こんなのに頼んなくても、十分…///
俺と智は愉しめるんだっ!!(2回言ってやったぜっ///)
こんな物は今日中にルイに返してやる!
『ぁ、携帯鳴ってる…ちょっとごめん、一時中断!!』
キッチンで仲良く並んでコーヒーを淹れる準備をしてたら、智のスマホに着信があって…
瞬時に嫌な予感がして、しかもそれは大当たりで…
『…花沢さんだ………はい、大野です…』
俺の顔色を窺いながら通話を始めた。
『ぁ、お疲れ様でしたぁ…はい……はい……わっかりましたぁ……はぁい……』
仕事関係の話っぽい。
なら安心か……
『ぇ?昨日の?ちゃんと渡しましたけど…』
いや全然安心じゃねぇ!!
例のやつの話じゃん!!
『あれ潤くんのじゃないって…花沢さん、イジワルすんのやめてくださいよぉ…』
い、いいんだっ智っ…
あんまり深く掘り下げんな…
『え?…使う?…てか、オレは見てもないっすよ?……え、だって潤くん、気分を害するものだからって…』
だぁぁ!もうダメだ…
「智!ちょっと代わって?」
『ぁ、うん…花沢さん?潤くんと代わりますね?』
はい、と渡してくれたスマホ。
その向こうから、クスクスと笑うルイの声が聞こえてくる…
「おいっ、ルイ!おまえなぁ!!」
【気分を害するってなんだよwwむしろ気分が良くなるもんだろ?アレは!】
「俺たちには必要ないの!ったく、なんてもの寄こすんだよ…」
【昔は好んで使ってたじゃん!目隠ししたりロープで縛ったりしてさ♪潤、ああいうプレイが好きなのかと思って♪】
「断じて違う!!あん時はただ…あーでもしないと盛り上がれなかったって言うか…」
【ふ〜ん……じゃ、智くんとなら使わなくても盛り上がれたの?】
「あったり前だっつうの!」
【あ、とうとうヤッちゃったんだ……あ〜くそ、ほんとにもう手が出せない…】
「…おまえなぁ…昨日の夜で諦めたんじゃなかったのかよ…」
【いや〜そのつもりだったんだけどねぇ…ムリっぽいんだよねぇ…】
「ま、どうあがいても無駄だけどな!」
【だろうねww】
「アレさ、あとで返しに行くから。」
【え、いいよ、持っときなよ。いつか使いたくなる日が来るかもよ?】
「来ねぇよっ!!」
【あはは♫でもまぁ、要らなかったら捨てれば?】
「そうするわ!…じゃあな!!」
通話終了!!
『終わったぁ?』
「ぁ、うん!終わった!」
『豆も挽き終わったよ〜♫今日のも良い香り〜♫』
ふふっ…嬉しそうな顔〜♫
「どれどれ〜?ん!ほんとだ♪」
『ねっ♫』
オレすごいでしょ?って得意気に俺を見上げる智が、やっぱり可愛くて。
ちゅっ♫
『んおっ///』
「ふふっ…さっきの続き♫」
『いっ、今っ!?』
「……しないの?」
『……するっ///』
「あはは♫」
あんなのなくったって、俺らは盛り上がれるんだ。
…あんなの、さっさと捨ててしまえっ!!
いや〜ほんと、亀さん更新で申し訳ないっす…
花沢さんが潤くんに渡した物…
ハッキリと明記しませんでしたが、
なんとなく予想はついたかな?
あんなモノやそんなモノです(。-∀-)♡
そのモノに関しては、
次のこのシリーズの新しいお話で深く書く予定なので♡
それまで頭の片隅に留めておいてください( *´艸`)