誰しも恐れを感じたことがあると思います。
では恐れとは一体何なのでしょうか?
恐れとは心がつくり出す現象の一つだと言われます。
例えば狭い道で車が凄いスピードでこちらに向かって来ているとします。
皆さんは恐れを感じるでしょう。
ところが車に気づいてないとどうでしょうか?
恐れなど感じることはないはずです。
このことからも恐れとは心がつくり出すものだとわかると思います。
気づき、心が判断するから恐れが生まれるのであって、恐れが最初からあるわけではありません。
恐れるから恐れが生まれるんです。
恐れなければ恐れなど存在出来ないんです。
恐れとは条件により心がつくり出す実体のないもの故、幻想に過ぎません。
幻想だと理解できれば幻想に振り回されることはありません。
幻想に力を与え続ける限り、幻想はあり続けるということを忘れないで下さい。
以下は過去にあった私と師匠の問答です。
【質問】
人が思いなす恐れやその他諸々の感情と、ここでの智慧により見えてくるノーマインドの世界とは、どちらもあるのだけど信じている方が観えているという理解では甘いですか?
【師匠の回答】
甘いけれどそれで良い。
自身の考えが一定の確信になるまで疑問を投げかけて来て下さい。
途中でやめないことです。
私は疑問をそのままにされるより質問された方が嬉しいのですよ。
恐れと言うものは二つの方法で確認できます。
知恵と実感です。
実感の話をして見ましょう。
俊和さん、恐れと言うのを私に見せてごらん。
どんな色をしていてどんな形をしています。
例えば、高いビルの屋上から身を乗り出す。
怖いね、でも人それぞれで恐れは違います。
もしも屋上から身を乗り出していることに本人が気づかなければ恐れようがない。
ここでわかることは本人がそれを知って始めて恐れが現れると言うことです。
人は知らないうちに死んでも恐れようがないと言うことです。
これで分かることは恐れはマインドが生み出す思考に過ぎないと言うことです。
物事に気づいた時は恐れはないのです。
気づくと瞬時にマインドが動き出し、恐れを生み出します。
マインドの思考の一つです。
恐れと言うものの実体はなくマインドが想像し、恐れるです。
これで知恵の道の恐れを克服する理論が出来上がった。
恐れは何の実体もないマインドの思考で、どう考えるか、どう受け取るかで恐れは消滅もしうることが証明される。
この世界はビルの屋上から身を乗り出していると見えると恐れが現れ、この地上は神仏の世界であると実感すればするほど恐れが消えて行きます。
失敗などないと補足的に失敗の理解を得たら効果はより増します。
恐れは思考であると分かるだけでも効果はてき面です。
今回の質問の結論です。
恐れの世界は本来なく、人のマインドが生み出す幻想の世界。