育休復帰後の働き方について、いろんな想いを巡らせました。
私の中で出した結論は 「フルタイムにチャレンジしてみよう」 ということ。
通常9時〜18時勤務のところを、8時〜17時で勤務一時間早く出勤するということを、会社と相談してみようと思います。
・保育園の送迎は夫の勤務地と勤務時間の都合により私が担当すること
・息子の就寝時間は20時~21時を守りたいこと
・私自身キャリアアップをしていきたいこと
この3つを考慮したときに、自分のチャレンジすべきものが見えました。
妊娠が分かった当時は、「時短勤務」かな~。とボンヤリ考えていましたが、妊娠中期・後期、出産、初めての子育て、、、結婚前から決めていた〈出産後も働き続ける〉ということが、現実に目の前にやってきたときに、「時短」で働くことが、自分のキャリア構築・もっといえば世帯としてのキャリア構築に対してどう影響するか?を真剣に考える機会が増えました。
現実問題、子育てにはお金がかかる。
これまでの自分の支出に対する価値観・判断基準を変えてしまうくらいインパクトがあります。
結婚前から夫婦で話し合い、すりあわせてきた〈お金の価値観〉。
何度もすり合わせてきたからこそ、出産・子育てという経験によって自分の価値観が変容していくことに気づき、そこで立ち止まり、自分のキャリア構築についても深く考えるようになったのではないか?と思います。
そして今回、夫も転職という新しい決断をしたことで、〈夫婦としてのキャリア構築〉について話し合っています。
転職活動中、地方でキャリアチェンジするには20代と30代ではハードルの高さが全然違うということに直面しました。
夫は30歳で、未経験業界へと舵を切りました。
結果としてはうまくキャリアアップできていますが、その間、夫婦として何度も話し合い、不安も多くありました。
・夫が望むキャリアの方向にむかうこと
・家庭として必要な収入を得ること
この二つを叶えるために夫はこれまでの仕事に対する自分の取り組みや実績、夫自身の仕事の価値観などを徹底的に棚卸しし、行きたい業界や希望する会社のニーズと自分が得たいもの(経験・スキル・人脈・ノウハウ)の接点を探りました。
〈未経験の仕事は年収が下がる〉
何度も転職エージェントに言われながら、夫婦で話し合いながら、キャリアチェンジのハードルを噛み締めました。
そして改めて、キャリアを夫婦のものとして考えたときに、女性(妻)が稼げるようになることで男性(夫)のキャリア構築に対する制限をはずす役割があると感じました。
ここにもジェンダーバイアスの存在感が隠れていたのです。
「男性が養うべきだ」という無意識なジェンダーバイアスによって、望む方向と収入を天秤にかけたのちに踏み出すことをやめる子育て男性も少なくはない。というのが夫の意見です。
確かに妻としては、子ども優先。子どもにとって良い環境をつくりあげることこそが出産後の使命。現代社会を生きるにはお金というものは不可欠であり、夫の収入が下がってしまうことに対しては消極的になりがち。
それでも「何のために働くんだっけ?」「何のために結婚したんだっけ?」という原点に立ち返ったとき、妻としての不安を払拭することができ、結果的に夫は望む収入も望むキャリアの方向も手に入れることができました。
妻として、不安の根っこを断ち切るには、やっぱり自分も稼ぐということは大切な要素のように感じます。
だからこそ、今回フルタイム復帰にチャレンジしつつ、自分自身のキャリアと真剣に向き合おうという思考になりました。
私自身、そして私たち夫婦にとってのお金とは〈選択肢を増やすツール〉であること。
家族一人ひとりの選択肢を増やすために支出し、そのために貯蓄し、体験や経験値を上げ、またお金を生んでいく。
お金という価値を生む人間になるということ。
必要なもの、不必要なものについてきちんと理解できる自分でいること。
これはお金だけではなく、時間・モノ・人間関係・情報など自分を取り巻くすべてのことに言えます。
必要なものを選びとる力、不必要なものを手放すしなやかさ。
ものが溢れ、SNSで気軽に繋がれるようになり、街にはコミュニティが溢れかえっているからこそ〈自分の軸〉というものをハッキリもちたい。
そして価値を生み、社会に還元していくとはどういうことか?を常に考えられる人でいたい。
私は地方の小さな会社に所属しており、産休・育休の取得第一号。
育休取得というだけでも、後任はどうするか?復帰の時期を早めるか?リモートで働くか?などを会社と何度も話し合い、合意に至りました。
息子が3月生まれということもあり保育園の都合で1年以上休む必要が出てきたときに、「両立できるか?」の前に、「復帰後の居場所があるか?」が懸念材料として大きくなってきています。
フレックスで復帰どころか、育休中に新しい人員が入ったためパートタイムを勧められる可能性もあるかもしれない。
それでも自分のキャリアは自分で勝ち取らなければならない。
私がこの会社に対して何ができるか?私自身は何を得るか?
この先、第二子・第三子が欲しいということや、そのための働き方・タイミング。
夫のキャリアと私のキャリア、家族計画。目指す世帯収入。
そもそも、私は何かを成したいと思っているか?
まさに育休中は、今の自分を色んな角度から棚卸しできる機会だと感じています。
